「なあなあ おれが生きているのが好きか?」
好きか? てか、いなくなったら困る。
さぶを保護したあと、さぶをうちの子にしようかほんとうに悩んだの。
変な言い方だけど、レギュラーメンバーが増えれば増えるほど「保護できる枠」が減る。
だからいろんな子の卒業を見送ってきた。次に会う犬猫たちを家に入れたくて。
でも、別れのつらさに耐えきれず、たったちっぽけな活動だけど・・・・・・もうこんなことやめてしまおうかと悩んだこともある。近年では「福多朗」の卒業がもっとも堪えたな。
※ 福多朗への未練がましい記事はここを読めば書いてあります。
福多朗の卒業は私をひとりの人間として少しだけ成長させてくれた。福多朗とご家族に感謝の気持ちでいっぱいです。と同時にあのとき胸に誓ったの。
我が家に来てくれた子はどの子もたいせつ。
たとえ幸せになるとわかっても別れはそれぞれに切ない。
そこを乗り越えた先に、ご家族と保護動物、そして私のウインウインの世界が広がる。
けれどもし、別れを乗り越えるために多大な努力を必要とする犬猫に出会ったら、次は自分が引き取ろうと。自分へのごほうびに、その子を【家族】として最期まで育てていこうと。
もちろん、ごほうびが増えれば増えるほど「保護枠」が減ってしまうから、ごほうびは1頭だけ。
言葉では説明できないほど離れがたい縁を感じる子に巡り逢ったら、たまには自分の心に従い、手放さずにそばにいさせてもらおうと。
「それがおれだったんだな」
そう。
さぶはうつくしい猫だから家族募集したら貴い方の目に留まったにちがいない。
だから家族募集するのが怖かった。
いよいよ家族募集の段階になって病院へ行ってあちこち検査したよね。覚えていますか?
そこで慢性腎不全が見つかったとき、さぶの不幸を喜んではいけないんだけど、病気なんかないほうが絶対いいんだけど、手がかかるのを承知で、私は心から家族になりたいと願った。
逆にもしあの検査でさぶが健康体なら、さぶを譲渡することを選んだと思う。
慢性腎不全ステージ3が、さぶの運命の分かれ道だったんだよね。
さぶにとっては迷惑な話かも。実際、さぶがここに残って幸せかどうかも自信ない。
「まあギリ許容内だな」
しかしさぶの病気と一生闘っていくことは私にとっては有意義な決断であり、新風を703号室に吹き込んでくれたさぶに、私は保護以来万感の思いで接しています。
ごめんね。なんかうまく言えなくてさぶに私の真意が伝わるかわからない。
さぶの慢性腎不全との闘いに積極的に参加できる位置にいる自分がうれしい。
さぶの病気は憎いけど、怖いけど、それがさぶの一部なら、そこを含めてつき合っていきたい。
と思える相手がいる自分は、幸せ者だね。
さぶと生きる。
明日も明後日も変わらずにそばにいてほしい。
さぶは私の一部であり全部であり欠けてはならない必要不可欠な者であり、物理的に離れている間もまるで私たちは融合している錯覚をしてしまうほど、いて当たり前の存在です。
遠くにいればいるほど1日に何度も会いたくなるよ。
いつもさぶの姿を想像しているよ。
「水に燃えたつ蛍だな」
さぶ、私のそばに残ってくれてありがとう。
天から舞い降りた私の王子さま。
(※ 写真はすべてみいさんより)
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