すてきな保護主さん ナナの誕生日 ほか

萌乃と同時期に里親サイトへ掲載しているグレーのつみれちゃん、先日ご紹介しましたね?

timgc231073

 

 

つみれちゃんが予想以上の大人気で代理掲載しているマイ太郎さんがパンク寸前。

お問い合わせメールはシェアしているのでマイ太郎さん、保護主ゆきちゃんのママさんと3人で考えながら話をすすめています。私もやっとさっきメールのすべてにお返事を書けました。

 

「萌乃はナシか…… ハハ 萌乃は人気がないんだね」

IMG_2232

 

 

素なう、そんなこと言わないの! 萌乃に失礼だよ(笑)。

 

 

「べつにいいもん わたち へいき!」

IMG_2038

 

 

つみれちゃんはかわいいねえ。グレーの毛色がロシアンブルーを彷彿させて。

でも萌乃も負けてないよ!

いつか今のちょっとさびしい思いも含めぜんぶが笑い話になるよう、私、努力するからね。

 

 

つみれちゃんと同じお宅でご縁を待っている片目のこぐまちゃんが先日703号室に来ました。

IMG_2206

 

 

この子は私が責任を持って預かり里親探しさせていただく予定でした。

しかし私が想定外に「素なう」を保護したことで、こぐまちゃんの703号室への移動が延期になり、時間がもったいないので現在マイ太郎さんが代理掲載をしてくれているのです。

お見合いを経ましたが、再度募集させていただくことにしました。

私もただの「お手伝い」のつもりではなく、自分の保護猫同様熱を込めて関わっていきます。

片目のこぐまちゃん、グレーのつみれちゃん、黒猫アミちゃんの3匹は現在家族募集中でゆきちゃんのママさんのお家にいます。

ゆきちゃんのママさんはマイ太郎さんと私の里親さんであり、友人です。

こぐまちゃんを連れて我が家に来てくれた際、私とマイ太郎さんはこぐまちゃんの家族募集の件を話し合う流れでこれまでの医療明細をゆきちゃんのママさんに見せていただきました。ゆきちゃんのママさんはこぐまちゃん1匹に35万円以上の医療費を支払っていました。

海外旅行や、ブランド品や、下手したら中古車だって買えちゃう額です。

ゆきちゃんのママさんは決して大金持ちではなく月曜日から土曜日まで働いています。

お休みは日曜日だけ。こぐまちゃん以外にもたくさんの猫のTNRや医療ケアをしてきました。実際総額するといくらなのか、なんとなく聞けませんでした。

ゆきちゃんのママさんはこぐまちゃんへのお金や時間を惜しみません。

つみれちゃんやほかの猫さんたちにも愛情を注いでいます。

誰かに捨てられ増えた野良猫に胸を痛め、自分にできることを黙々とつづけています。

一度はTNRしたこぐまちゃんが大怪我を負った姿で現れたことにゆきちゃんのママさんは耐えられず、責めなくてもいいのに自分を責め再保護し、目とあごの手術を受けさせました。

ちなみに誤解のないよう補足で書きますが、こぐまちゃんの里親さんになってくださるご家族への医療費の一部負担をお願いしていますが、金額は3万円です。

大手術を受けたこぐまちゃんですが、普通の保護猫と同じ額ですね。

決してお金うんぬんの話ではなく、私が感動したのはゆきちゃんのママさんのこぐまちゃんへの静かであたたかい愛情です。

 

「痛い思いを乗り越えたこぐまちゃんに幸せになってもらいたい。ただそれだけです」

 

そう仰っていました。

ならば私も、どういう形であれ最後までともに走ろうと思いました。

マイ太郎さんも同じだと思います。

 

萌乃もですが、こぐまちゃんへのお問い合わせもお待ちしています。

 

 

最後に、猫の話題ばかりになりましたが、本日は我が家のナナの13歳の誕生日でした。

IMG_2297

 

 

非業の死で散ったナナの亡ききょうだいタカコ、ジョーユー、アオヤマの3頭の冥福を祈るとともに7年越しに生きて土手を出たナナのきょうだいたち3頭の誕生を祝して。

 

ナナと私が出会ったのはナナがまだ子犬の頃でした。ナナとナナのきょうだいたちとの出会いが私の保護活動のルーツです。あれから13年も経つんですね。

1歳8ヶ月で我が家の家族になったナナももうすっかりオトナですね。

 

 

数年前のナナの写真

DSC00013

 

 

今と比べると顔が黒かったなあ。若いときはもっと鼻黒ちゃんでした^^

 

 

顔が白くなったけど、いつまでも美しい犬だと思います。

IMG_0020

 

 

ナナの家族になれて本当に私は幸運です。

ナナ、誕生日おめでとう。

今週末は、思いっきり祝おうね。

 

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


きんきんいろいろ

皆さまキットの件ではたくさんのお悔やみありがとうございました。

実際に面倒を見ていたのは保護主さんですが、勝手に思い入れが強くてとても悲しかったです。しかし数値の割には元気そうに見えたし、これでもかというほど苦しい思いをする前に旅立てたことは不幸中の幸いだった気がします。亡骸は穏やかな形相でした。

 

さて、保護猫萌乃の家族募集に際し、華を持たせようと首飾りをつけてみました。

本当は萌乃用に毛糸のモフドを買ったのですが、萌乃の激しい抵抗に遭い断念。かわりにマジックテープで留めるタイプのシュシュをつけることにしたのです。

毛糸のモフドは次来る子につけようと思います^^

 

オシャレした萌乃を抱きイチャイチャしている姿を自撮りしようと奮闘するも……

IMG_1906

 

 

ぜんぜんりーむー(号泣)

IMG_1908

 

 

「なんだよ写真へたくそじゃんか!」

IMG_1931

 

 

いえ腕に自信はあるんです。かわいく撮れないのはモデル側の問題でしょう?

などと言えるはずもなくあっさりと自分の力不足さを認めた私。

修行精進しマシな写真をご覧いただけるようにならなければ!

 

がんばります!

 

そうそう!

家で萌乃と戯れていたら届いたのですよ!

IMG_1962

 

 

友人の太田康介氏(カメラマン)の渾身の一冊が!

「しろさびとまっちゃん」(KADOKAWA)

ネタばれになってしまうので、具体的に書くことはできませんが、感動しました。

感動のあまり、病床の太田さんに電話。電話口に仕方なく出たご本人に「どこがどうすばらしかったか」を延々と語らせていただきました(笑)。

カメラマンですので写真がいいのはもちろんのことですが「松村さんがしてくれたこと」のページの後ろの7行と「あとがき」の15行目から21行目はまさに100%の「太田さんの仰るとおり度」でした。いい一冊です。ほとんど写真なので読み易いですし、誰が手にとってもわかるよう書かれています。お手ごろ価格ですし、ぜひ読まれてはいかがでしょうか?

 

太田康介氏といえば……シンポジウムの件も!

3月11日、私は直木賞作家の森絵都さんが理事を勤める「日本ペンクラブ」のシンポジウムに行きます。ちなみに、前回の写真がPC内に保存されていたので何枚かご紹介します。

 

会場全体の様子

genpatu

 

 

壇上には太田康介氏、森絵都さんが

genpatu (7)

 

 

太田さんの本のモデルの「まっちゃん」こと松村さんもお見えでした。ご両人の後ろにいるのはうちの妹です。

tuiki

 

 

終わってほっと一息の森さん。編集者の菊池氏、703号室里親いっきゅうのママさんも参加しました。有意義なシンポジウムでした。

genpatu (9)

 

 

今回まだ参加間に合うようです。

興味のある方はどうぞ。当日、会場でお会いしましたらいろいろお話しましょう^^

 

 

家で太田さんの本を読んだあと、私は店へ。

703号室卒業犬萌ファミリーが会いに来てくれたのです。

IMG_1948

 

 

もう一頭の愛犬雑種の「ちび太」くんも一緒です。

IMG_1947

 

 

8年前に我が家を巣立ったシーズーの萌くん、すっかり老犬になったけれど大切にされています。

IMG_1952

 

 

ご夫婦は萌のことをよく褒めていました。

萌がただ歩いているだけで褒める。ひとつの段差を乗り越えられたらすぐ褒める。よくできたね、と撫でる。萌がなにをしてもサッと褒めるのです。

 

その姿に私は胸を打たれました。

IMG_1954

 

 

私もうちのお子たちをもっとちゃんと褒めなきゃ。

 

最近新しいカメラを買ったそうで、カメラの話で盛り上がりました。

IMG_1960

 

 

なのにカメラの部品を忘れて帰ったのです。あのご夫婦は(爆)。萌ファミリーは萌だけでなく、うちが保護した成猫むーちゃんも家族にしてくれました。あたたかい方々です。

余談ですが、ご夫婦は鍋を食べていましたが、私はさすがに飽きてしまったので母にしょうがとごま油であえる「そうめん」を作ってもらいました。メイドイン台湾のそうめんですよ^^

IMG_1955

 

 

最後になりましたが、わらひよ家で現在家族募集中の「福」くんを紹介させてください。

20150213-1

 

 

※福くんの写真はわらひよさんより拝借

福くんは卒業生バービーあらため「そよ」と同じ場所(栃木犬死体大量遺棄のペットショップ)からの生き残り犬です。犬種はビションフリーゼ。猫OK。体重5.3キロ。

保護&里親探しを担当しているわらひよさんは保護犬(特に小型犬)の譲渡を得意とする方々で毎度安定したすばらしいご縁を探しております。

このたび私が厚かましく電話で福くんの預かりをお願いしたのですが、二つ返事で快諾してくださいました。わらさん、ひよさん、どうもありがとうございました。

皆さまもどうぞ応援をお願いいたします。

 

 

ではよい週末をお過ごしください。

 

 

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


最後の通院

午前中、私は保護犬バービーを連れて病院へ行きました。

病院は車で30分弱ですが、バービーは本当におとなしくしていられます。

 

待合室にて。お友だちと仲良くごあいさつできました。しっぽも上がって立派です。

tuinmm (2)

 

 

「ハハさん……わたし なかなかよばれないですね」

tuinmm (3)

 

 

そうね。日曜だから病院混んでるのかな? おとなしく待っていられてえらいね。

 

 

やっとバービーの番が来ました。

tuinmm (8)

 

 

ニキビダニの治療、耳掃除、爪切り、検便(再)、抜糸をお願いしました。

体重は少し増え5.25キロに。

写真では膨張して見える彼女ですが、うちの猫たちよりも小さいです(笑)。

 

 

診察台の上に乗ったバービーは「イヤな顔」を初披露^^;

tuinmm (7)

 

 

「ハハさん 今日はわたし わんばれるかわかりません」

tuinmm (6)

 

 

不妊手術後の抜糸。びょーんと立たせてちょちょいと!

tuinmm (4)

 

 

ニキビダニの検査↓  バービーのほんのり不服顔を見てとれるでしょうか?

tuinmm (5)

 

 

検査結果ですがニキビダニは相当快方に向かっています。ですがはじめの状態が悪かったため治りきれてはいません。今回も注射し薬を処方されましたが次からは里親さんに丸投げになります。もちろんニキビダニの継続治療については快諾していただいています。

 

検便(再)は陰性でしたが念のため、あと1回するのが望ましいと思います。

tuinmm (9)

 

 

「ちぇ はやく 終わらないかな……」

tuinmm (10)

 

 

ずいぶん表情豊かになったでしょう?

なにもかもじょうずにできました。バービー、はなまるです!

 

それはそうと、今日は朝からやる気がなく……寝坊したわけでもないのにスッピンのパジャマ状態。実は世界中に暴露しますが、髪もとかさず、歯も磨いていませんでした。

病院はどうせ大巻先生と長年の付き合いの看護師さんふたりしかいないだろうし、パーキングから病院まではさほど距離もないし、なんでもいいや、みたいな感じで^^;

なのに病院の待合室が意外と混んでいたので恥ずかしかったです。

それにくわえ、なんと新しい看護師さんが偶然バービーを知っていたのです。

診察室でほんのり奇行(病院のハサミで勝手にバービーの顔の毛をカット)していた私は、終盤になって突如新しい看護師さんに声をかけられました。

 

「バービーちゃん、ですよね?」

 

 

え?

 

大巻先生も私もひと言もバービーの名を口にしていないはずなのに、どうして初対面の看護師さんはバービーの名を知っているのでしょう? カルテを見て予習していたのかな?

 

「偶然ですが、実はブログを読んでました。保護犬を家族として引き取る予定なんです。バービーちゃんに申し込もうと思っていたのですがその前にご縁が決まってよかったですね^^」

 

「えー? あ……はい。ありがとうございます」

 

なんかわからないけれど、急に穴に入りたくなりました。自意識過剰かな? 彼女が見ていたのは私じゃなくてバービーだから大丈夫でしょうか?

もうちょっと普通に振舞えばよかった。

すみませんでした。幻滅しないでください。せめて歯は磨いていくべきでした。

 

記念写真です♪ にっこりかわいい^^

tuinmm (11)

 

 

「ハハさん ハハさんはわたしの保護者です。恥をかかさないでくださいっ」

tuinmm (12)

 

 

バービーの仰るとおりです。以後気をつけます。

 

 

「はい。わかればよろしい」

tuinmm

 

 

バービー通院お疲れさま。

私にできるのはここまでだけど、ひきつづき里親さんと治療わんばるんだよ。

お届け前にもう一度だけ薬浴しようね。

 

PS おまけ画像! iPhoneから出てきました。

バービーを預かる直前にレスキューに関わった会の代表の方がバービーの写真を送ってくれたのです。

 

それがこちら↓

KIMG1391

 

 

きれいにカットされお洋服を着せてもらってますね。手は今よりずっと赤いかな?

送ってもらった写真とにらめっこしながら先に仮名をつけてみようかと思っていたのですが、目の輝きがあまりにもまぶしく画像からは具体的な名前のイメージがわきませんでした。

でも、何回もこの写真を眺めました。

この子が我が家に来るんだ、と。

バービーと過ごせて今すごく幸せです。

お届けまで日がありませんが、にっこりの卒業式にしたいです。

 

 

LOVE!

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


ひとりあそび

仕事がつづき家の中がめちゃくちゃです。明日もスポットの仕事が入ってますが、昼は絶対に掃除しなくてはいけません。もうどこからはじめたらいいかわからないほど散らかってて。

長い留守番の日はバービーをケージに入れています。

ケージなんかなくても平気なのはわかっているんですけど、里親さんからお預かりしている大切なお嬢さまの身に万が一なにかあったらいけないのでね^^

バービーはトイレがじょうずです。新しいお家でもすぐに覚えてくれそうな予感!

今日は疲れがマックスに溜まってしまったのでiPhoneで撮ったバービーを数枚載せてドロンします。

 

ひとり遊びが趣味のようです。

IMG_1351

 

 

おもちゃが大好きでいつも勝手に遊んでます。

IMG_1349

 

 

少しでも平穏な気持ちで過ごしてくれているといいんだけどなあ。

IMG_1350

 

さっき散歩に連れて行きました。ふたりきりで話をしました。

抱き上げバービーのおでこにチュウしたら本当に子犬のにおいがしました。

バービーの毛穴のひとつひとつまでもが愛おしくて愛おしくて。

 

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク


保護動物

追記:供血のお願い

以下2月5日のコメントより↓

 

「家の長男にいにの血が足りません
とんでも無いお願いですが、もしこれを見てる方で、健康なウイルスキャリア(エイズ、白血病)でないお子様をお持ちの方で、浦和方面に連れて来て頂ける方が居れば連絡ください
何度も死に掛けてるので、もう麻痺までしてるのですが、なんとこの状態から数か月ぶりに御飯まで食べるのです
でも血が足りなく、一日で無くなってしまう…
此処さえ乗り切れば、なんとかいけそうなのです
もし見てて協力してもいいって思う方が居ましたら、是非お願いします
にいには血液型はA型で一般に一番多い血液型です
そしてかつ君とあまたんと同じ白黒ちゃんです。
http://nekonooyado.blog.fc2.com/  」

保護犬バービーの卒業準備を着々と進めています。

淋しさからかなんとなくバービーの姿を目で追い、気づくとバービーの名を呼んでしまいます。ちなみに私は最近、彼女を新しい名で呼んでいます。

バービーが部屋のどこかで遊んでいると捕まえに行き抱きしめてしまいます。

そろそろ本格的な「子離れ」の時期に備え私は精神的決着の作業に入らなくてはいけません。こう書くと里親さんは私に対して遠慮がちになることがあります。

よって普段は書きません。

ですがバービーは本当にかわいいのです。

 

里親さんとバービーのお見合いは里親さんにこちらに来てもらう形を取りました。

お帰りになる際に里親さんに聞いてみたのです。

 

「駅まで私とバービーでお送りいたしますが、バービーを抱いて駅まで行きますか?」

 

里親さんはバービーを抱きながら駅まで歩くことがうれしかったらしく、目じりを下げながら答えてくれました。

 

「私が抱いてもいいんですか?」

 

いいんですよ。

もちろんです。

どうぞ抱いてあげてください。

バービーは里親さんのお子になるのだから、私への遠慮は微塵も要りません。

里親さんの細やかなお心に私は申し訳なさとありがたさでいっぱいでした。

お見合い中は、和気藹々としながらもどこか緊張感が漂っていた気がします。

プレッシャーになることもたくさん申し上げたでしょう。

お願いもひとつやふたつではありませんでした。

私の思いの強さや独自のこだわりを里親さんは受け止めなければならず……大変なんだろうなあと察しました。

 

私たちは並んで駅まで歩きました。寒かったけれど、風が気持ちよかったです。

バービーは里親さんの腕の中にまるまっていました。

このとき、「命のバトン」を握り締める人間が交代したのですね。

私も瞬時に頭を切り替えました。

バービーを「保護犬」ではなく里親さんからあずかった大切なお嬢さまとして接していきます。

里親さんはお迎えにむけただいま準備中です。準備が整い次第バービーは新居に移ります。

 

近頃のバービーは、快活な一面がうわっと前に出てきました。

彼女は全力で部屋を飛び回り、小さないたずらをしては私に「あ!」と注意されています。

乳歯をかゆがる子犬のように、なんでも口に入れて齧ってみます。

あなた、生まれ変わったんですね。

 

私も同じだったよバービー。

思えば私も「保護動物」だった。

私が明るく皆さまの前に出てくるようになったのは、べべ、ナナ、亡きかつと暮らしながら譲渡活動をはじめて数年以後の話です。

不幸告白ですが、幼少期は苦労の思い出しかありません。私も妹も学費は100%自分たちで働きながら払ったし、姉の私は家事に追われる毎日でした。ゆっくり勉強できる環境ではなく、当時家が貧しく複雑な事情を抱えていたゆえ、極端に言えば食べるものがない時期もありました。

食べたのは学校給食の1日1回だけ、なんて日も。給食費が払えない月が多く、「ただ飯食ってる」とからかわれることも。もともと図々しい性分なので、同級生のその程度の言葉はまったく気にしませんでしたけど(笑)。

もし、犬猫に出会わなければ、私は自分を恥じ、卑屈で、人生に於いて充足感を得ることなく、過去に経験した嫌なことだけに囚われながら生きていたと思います。

そうして無気力に成り下がり、朝と昼と夜を所在なく過ごしていたでしょう。

けれど私は犬と猫に救われ、前より心豊かに生きることができるようになりました。

私は彼らに保護され、心身をケアしてもらったのです。

 

 

彼らは私にあたたかく接してくれました。

IMG_0354

 

 

私を見つめて、私の話を聞いてくれます。

IMG_1707

 

 

彼らは「老」や「病」や「死」を教えてくれました。

根にある「生」もしかり。

 

 

彼らは絶えず生きることを教えてくれています。

IMG_0934

 

 

彼らは言葉をひと言も発さないけれど、彼らの姿勢を通して私の耳に届いています。

 

「その気になれば、ぼくたちは千度でも生き直せる。過去をポイして」

 

バービーは不幸をさっと脱ぎ捨てました。

お見事ですね。

 

 

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

スポンサーリンク