プレゼントなど、手短に!

今日はももママちゃんのフリマで、カレンダーを売ってきました! 50冊完売。売り上げは全額、ももママちゃんに渡しました。保護犬猫たちの医療品などの購入に充てられるそうですよ!

これはMIHOさんが撮ってくれました。MIHOさん、写真ありがとう♪
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お買い上げくださった皆さま、ありがとうございました。

フリマの記事は次UPしますね♪ お買い物自慢しちゃうぞ~! フリマでは、わたくしめにもいろんな方が声をかけてくれました。嬉しかったです。詳しくは次回書きます。むじパパさん、むじ&こたの写真2~3枚送ってくださいね♪ それを待ってからにします^^

家事などが山積しているので、今日は軽めにします。

最近のともちゃん。まんまるでしょ? 激かわなのにお問い合わせはありません(汗)。
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寝起きか? ちょっとぼーとしてる表情?
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完全にみていられる時だけリビングに連れてくることもありますが、基本的にはほぼ保護部屋で過ごしているので、独りぼっちでさびしそうな時も。ごめんねともこ^^;

夜はおめめがくりっくりに! ともちゃん、犯罪者です。罪名:かわいすぎる罪。
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ともこ1歳(♂)
去勢済み
ウイルス検査マイナス
医療ケアすべて済み

温和な性格で、落ち着いています。お心ある方からのお問い合わせをお待ちしています♪

☆☆☆ありがとう☆☆☆

●卒業生かえでの里親monさんからかえでの美フォト集&お手紙&プレゼントが届きました!
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かえではうちのマンションの管理人S氏が保護し、私に託したお子ですが、なんと、monさん、管理人S氏にあてたお手紙&かえでの成長アルバムも作ってくれたんです。S氏に渡したところ、S氏は感動のあまり、目を潤ませて、早く家に帰って奥さまに見せたいって言ってました。

私にすっごく気持ちのいいブラシもプレゼントしてくれましたよ!
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サイコーです! 毎日欠かさず使ってます。

monさんありがとうございます。monさんは愛らしいだけでなく、性格もよく、センス抜群で清潔感1000%だから、私も見習います! ここんとこ、部屋を汚らしく散らかしているので反省しちゃう^^;

●ねねちゃんとタツロウくんのママ、まゆみさんよりこんなに多くの支援物資が!!
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猫砂もあります^^
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うちは今ともちゃんしかいないので、保護猫を抱える仲間と分けさせていただきました。カレンダーを買ってくださった上、物資まで! ご善意に感謝します。ありがとうございます。

まゆみさんのブログ⇒http://koniwa.at.webry.info/ 「小箱の庭 ~ねねと♪~」

MIX犬ねねちゃん、マジでラブリーです!! キジトラ猫のタツロウくんもイケてますよー。猫ヘルペスの影響で、お目目が悪いタツロウくんですが、ご家族 にたっぷり愛されちゃってます。ねねちゃんやタツロウくんのような犬猫が増えるといいですね。毎日、毎時、毎秒、そう願わずにはいられません。

●ナルイタエコさまより、医療費のご支援をいただきました。ナルイさま、お電話ありがとうございました。ナルイさまのお優しさには、いつも励まされます。

かつくん「ぼく今ふと思ったけど、ラブイズピース、だね。日本の裏側で、密かに消えていく犬猫たちがいなくなる日も近いんじゃないかな? 早くそうなればいいね。

白猫さん、なかなかつかまらないから、ハハは作戦を変えました。ババちゃんのお店におびき寄せ、そこでごはんをあげて仲良くなろうとしています。寒くなるからすぐ保護したかったんだけど、急がば回れ、かもしれないね。

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!

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703号室かつくん

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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日記

プチ家族会

皆さまこんばんは~! ベベの闘病についてお読みくださりありがとうございました。シダ先生の 大手術を受けたのは3年前ですが、私の書き方が悪かったので、「ベベちゃん手術したんですか? 大丈夫ですか?」ってご心配メールが届きました。ずっと昔 の話ですからね^^ ベベはこの度、内視鏡検査を受けたんですよ。あの頃のことを、一度ちゃんと書きたいと思いつつ、3年近く経ってしまいました。いまさ らだけど、なんか急に書きたくなっちゃって。

今日はKさん&預かりのOさんと共に、保護猫タイガのお見合いへ。タイガはめでたく良縁を得ましたので、お届け時にまたご報告させていただきますね!

ささ、先週末のオフ会の様子を♪ 遅くなっちゃいましたね(汗)。ごめんなさい。

メンバーは、全員703号室卒業生。

①皆さまおなじみ、その生活ぶりが羨ましすぎる、殿こと元土手犬コロンJファミリー

②コロンJやナナの兄弟犬、こちらも元土手犬で有名なリュウ。リュウは私の本の表紙を飾ってくれた犬ですよ♪ 久々だから超会いたかった

あきさんとMパパは、もはやうちの親戚? 毎年行われる卒業犬の同窓会で幹事をつとめてくれる卒業生まりん一家

※うちは超遅刻した末、カメラを忘れてしまったので、会の写真はすべてコロンJ家からの提供です。コロンJパパさんのキラキラピクチャーをご堪能ください♪

まずはみんなで小金井公園散策!
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リュウの里親、まゆさんのご主人、つよさんともごあいさつを交わしました。何年振りだろう? つよさんのきちんとルック、はじめてみた 改めて向かい合うと、背がすごく高いんですねー!

「ハハ遅いんだもん。ぼっくんのパパママが腹ペコでかわいそうっ」
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ごめんね。コロン^^;
早くレストランへ行こうね! それにしてもコロンママのmegさん、ミニスカート(風キュロット)が似合っててかわいいんだもん♪ 私もほしくなっちゃったよー!

(※megさんのまねをしようと、次の日洋服を買いに行きましたが、近所のユニクロには売ってなかったので、結局ユニクロジーンズを買った私。はあ、いつも同じパターンだわ^^;)

犬たちはみんな仲良し。会うと自然ににこにこ顔。
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あきさんちの長女犬麦。新しいピンクの首輪がよく似合ってるね!
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落ち葉のじゅうたんが敷かれた小金井公園を出て、megさんが予約してくれたレストランへ。

すごいんですよ。貸切スペースでリードオフができちゃうんです。
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ベベを中心にクレクレビーム
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「なによ下品ね。あたちはおこぼれなんかいらないわっ」
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うそだ^^; まりんとメイはおやつの袋の、“ガサガサ音”に誰よりも早く反応してたじゃん。

「はい。その通り。あたしは、おやつなどがありましたら、遠慮なくいただきます」
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食いしん坊メイプル。食べているか、回っているか、とにかくいつも忙しそう。

べべ、目がキラキラしてますね。楽しいっ? ベベが楽しいならお母さんも楽しい!
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うちのビューティナナ姫と、
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兄弟犬ハンサムリュウ。
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似過ぎじゃないですかね?
こうしてみると、やっぱり兄妹で間違いないわ。

でも大きさは違います。リュウが兄弟たちの中で一番BIGなの。ナナは二番目に小さいので、横に並ぶと違いが一目瞭然。殿は、リュウより小ぶりでナナより大きい中間地点かな?

「中間はわかるけど、地点って……ハハ、表現がちがうんじゃない?」
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語らいのランチタイム。
話せば話すほど、また話したくなる。
私は自分の里親さんが大好きです。

愛しいお子たち、また会おうね。心はいつも一緒だもんね^^
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あきさんちより、犬猫おやつや千葉の名産品をいただきました。
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やったー! チーバくんのお散歩バッグだ!! 実はMパパが持っていたのを密かに狙っていたんです。もったいなくてまだ使ってないけれど、かわいすぎる^^

megさん家よりクッキーなどのお菓子をいただきました。
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横浜っぽいオシャレな入れ物に入ってますよね。私、お菓子とかあまり詳しくないんですが、星型のクッキーおいしかったです。チチも会社に持って行ってましたよ。

まゆさんより、犬のおやつや紅茶やマカロンをいただきました。
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マカロン♪ まゆさん、いただいた日にはすべて食べてしまいました。全部美味でしたが、木苺味? のピンクのマカロンがめちゃくちゃおいしかったです!

皆さま、遊んでくれた上におみやげまで、ありがとうございました。ペコリ。
私からは愛のカレンダーを各ご家庭に1冊ずつ配りました(笑)。もちろん、自分で買ってプレゼントしたんですよー! まあ、皆さまカレンダーを大人買いしてくれたので、私からの一冊は不要だったかもしれませんが^^;

プレゼントや物資やご支援が届いています。次回UPしますね。ともちゃんの写真も載せなきゃ(汗)。ともちゃんの家族探し、がんばらないと。素敵なご家族にバトンをタッチしたいな

かつくん「ハハ、更新遅すぎだよ。楽しみにしててくださった皆さま、お待たせしてごめんなさいね。ぼくからも厳重注意しておきましたが、ハハにぼくの注意が効いてるかどうか。

ハハは毎晩白猫の捕獲に挑戦しているんだけど、警戒心が並じゃないから時間がかかりそう。今日のようなあたたかな日は少し安心だけど、白猫に限らず、お外にいる猫たちのこれからを思うと、不憫で仕方ないね。幸せになれる犬猫が増えますように。

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!

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3共に生きてる

時間が空いちゃいましたね。夜、ベベが調子悪そうだったので、更新を断念しました。麻酔の影響で一晩中震えていたんです。麻酔は怖いですよね。できればかけたくないのが本心です。

夫のチチは出稼ぎから帰って来ないの。週末くらい家に戻って仕事をすればいいのに~!

ベベの闘病記がつづきます↓ 興味がある方は、二つ下の記事から読んでくださいね。

大手術を終え、MOMOペットクリニックに入院したベベを、先生は24時間体制でケアしつづけてくれました。先生が仮眠を取っている間は、奥さまがベベの様子を見守ってくれました。大巻先生は小さなお子さまがいらっしゃるのに、5日間、病院に泊まり込み、ベベのそばにいてくれたのです。

4日間の絶食後、はじめてべべにid缶を一口与えた時は、きっと先生も緊張がマックスだったと思います。もし、胃に穴があいていたら、腹膜炎を起こして死 んでしまうからです。シダ先生のオペが完璧だとはいえ、ベベの胃はもはや、形が大きく変わり、人工的に縫われた小さな袋に過ぎません。ちゃんと機能するの か、誰にもわからないのです。

「食前、バリウム検査をクリアしているので、ちゃんと通過するはず」

大巻先生の慎重さ、用心深さに、私たちもある程度の安心感を得られました。

「食べましたね。そして、食べたものがちゃんと腸の方へ流れているようです」

レントゲンをみながら説明する先生の顔に、安堵の色が浮かんだので、チチも私も、心地よい脱力感を味わうことができました。先生には頭が上がりません。いろんな病院をまわりましたが、ここまで誠実に、親身に対応してくれたのは、大巻先生だけです。

こうして、ベベは私たちの元へ帰ってきてくれました。術後、検査センターへ送った腫瘍の分析結果が出ました。ベベの病名は「多発性腺腫」。腺腫(または腫瘍)が常に再発する恐れがある、恐ろしい病気で、IBDが絡んでいるらしいこともわかりました。

食事制限と、1日6種類の投薬に加え、年に2回は全身麻酔をかけて内視鏡を行い、再発の有無をチェックしています。今年3月に行われた内視鏡検査で、十二指腸に2つの腫瘍が確認されたので、大巻先生が手術してくれました。

昨日、久々に内視鏡検査を行いましたが、腫瘍は確認されず!!
嬉しくて院内で叫んでしまいましたよ(笑)。
実は、ちびるかと思うほど怖かったのです^^;

腫瘍はなかったけれど、胃壁が荒れているので、一部サンプルを取り、現在検査センターへ送って結果を待っている状況です。手術後、ベベは肝臓が悪くなりま した。胃が変形しているので、肝臓に負荷がかかることははじめから想定していましたが、数値が悪化すると、とても気になります。昨日の検査では、それほど 悪くなかったので、そちらもほっ。

昨日行われた内視鏡検査↓ ベベの胃の中はピンク♪
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ベベの闘病がはじまって、我が家は一変しました。
ベベを生かそうと、多くの方の知恵や力を拝借しました。目玉が家の外に飛び出すほどの金額がかかりましたし(笑)、ベベを失ってしまうかもしれない恐怖感 で寿命が縮んだようです。けれど、ベベが病気になって、いろんなことに気がつきました。昔はとにかくたくさんの犬猫と暮らすのが夢だったけれど、一頭に多 くを注ぐ生き方の方が、やっぱり自分に向いていると知りました。

かつくんもコロも、医療にかけては全力を注ぎきったつもりです。医療費はベベ同様、惜しみませんでした。でも、残念なことに私はかつとコロを失ってしまいました。

愛犬愛猫の医療を、どこまで積極的にやるのか?

それは各ご家庭の問題だと思います。ただ、本気で取り組もうと思ったら、結構大変なんですよね。だからうちはもう、簡単に「家族」を増やせないんです。

ベベの闘病記を読んで、ベベのことを可哀想だと思った方っているのかな?
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手術や投薬や食事制限などをせず、あのままこの世を去っていた方が幸せだったのでは? って。そんな風に思ったとしても、そんな意見、全然聞きたくないのでコメントしてこないでくださいよ(笑)。

冒頭にも書きましたが、ベベは元気いっぱいです。うちの誰よりもよく笑うし、誰よりも速く走るし、たくさん食べています♪ 辛いだけの毎日ではありません。胃がん発覚から、もうすぐ3年が経とうとしています。人間の年月に換算してみてください。すごいでしょ?

ベベが生きようとする限り、私は積極的に共に生きる道を探りつづけます。

だって I need you!
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かつくん「かけ足で書いてしまったけれど、ベベちゃんの闘病は心配事も多いのが事実。だからこそ、チチもハハも、楽しそうなベベちゃんの姿に救われている んだよね。チチもハハも、べべちゃん、ナナちゃん、リル、ほほ、あまた、703号室の卒業生たちに、心から感謝しています。

“今日も生きていてくれてありがとう!”

チチ、いつ帰るんだろうね。ずっと帰らないからリルが淋しそうだよ。ブログは毎日読んでいるらしくて、ハハがベベちゃんのことを書いたもんだから、読みながら当時を思い出して心臓がバクバクしたんだって。チチに早くつづきを書けってせかされて、ハハは更新しています。

あ、そうそう。チチはぼくのお骨を連れて、出稼ぎに行ってるんだよ。

親ばかな男だな~!

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2神の手

ただいま。べべ、無事に戻ってきました。まだ麻酔からさめたばかりなので、少しぼーとしているようです。今、ホカペの上で寝息をたてはじめたので、つづきを書きます。

ベベの闘病記です。興味がある方は一つ下の記事からご覧ください。
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2008年1月29日に内視鏡を受けたあと、私は大巻先生と手術の相談をしました。

腫瘍がこれ以上大きくなる前に、1日も早く手術を受けさせたい。万にひとつの可能性であっても、失敗は避けたい。元通り、つまり腫瘍ができる前のベベに戻 してほしい、それが私側の希望でした。今から考えると、なんて身勝手な(笑)。でも、それが本音なんだから、仕方ないですよね。

大巻先生は、私からの重圧を受け、いっぱいいっぱいだったでしょうね。申し訳ありませんでした。

「ハハさんは、ぼくがベベちゃんを切ることをお望みですか?」

「私は、日本一の医療を受けさせることを希望しています」

「なるほど。ぼくは、ハハさんの希望を全部叶えたいですが、それができる先生は、日本にはひとりしかいないと思います。もしよかったら、シダ教授がいらっしゃる大学へ行かれてはいかがでしょうか? 診察を受けて、シダ先生に切ってもらえれば……」

「は? シダ先生? シダ先生って、腫瘍学会の権威ではないですか? うちのベベが診察を受けられるのはいつですか? すぐに診てもらえるの?」

「いえ。多分、検査だけで、2カ月以上お待ちになると思いますが……」

「え。なに言ってんの? 先生、2カ月ですって? 2ヶ月後、ベベは生きているんですか?」

「…………」

「2ヶ月待てません。それに、他の患者さんの中に割り込むつもりもありません。シダ先生ではなく、大巻先生が切ってください」

「はい。わかりました。では日程については改めて相談しましょう」

そんなやり取りから半日たった頃、大巻先生が電話をくれました。

「もしもし、シダ先生を、ぼくは直接知りません。けれど、間に知り合いの先生が立ってくれました。シダ先生にベベちゃんの病状を伝えてもらったところ、執 刀してくださるとのことです。どうしますか? シダ先生の手術が希望なら、先生が勤務を終えた夜間からのスタートになります。場所は、うちの病院でやって くれるそうです。それでもよければ……」

大巻先生がどれだけ動いてくれたかを知って、驚きました。

自分が切るだけが選択肢ではない、大学病院へ紹介状を書いて、ベベのことをまる投げしたわけでもない。心の底から、すごいと思いました。

「ベベに日本一の医療を!」

私の願いを、純粋に聞き入れて、獣医師として、最高のプランを提案してくださったのですから。

手術は当初、MOMOペットクリニックで行う予定でしたが、シダ先生のチーム全員が手術室に入りきれないことから、もっと大きな手術室が完備されている梅島動物病院を一棟借りきって行うことが決まりました。無理を聞いてくださった梅島動物病院の院長先生には今も深謝しています。

2008年2月某日夜(当時べべ7歳)

術前検査をクリアしたベベは、酸素室の中へ入れられました。

手術の前日、ドッグランで走っているベベの姿が過りました。もしも麻酔から覚めなければ、今日がベベの命日。私の足がガクガク震えました。横にいたチチは、全身が震えていました。

シダ先生のチーム(5名)が到着。

すでにベベのケアをはじめていた大巻先生と、シダ先生に呼ばれ、診察室へ入りました。

「覚悟はいいですか? 手術中に亡くなるのは、全然珍しいことではありません。また、無事に手術を乗りきっても、術後の合併症の危険がつきまとう。腹膜炎を起こしたら、亡くなる可能性が非常に高い。こちらも最善を尽くしますが……」

シダ先生の目を直視していた私は、軽く頷くだけで精一杯でした。

「それにしてもあなた方ご夫婦は、大巻先生というすばらしいドクターにめぐり会え、ラッキーですよ。自覚症状がまったくない犬の胃がんを発見するのは至難です。彼は有能な先生ですね」

シダ先生に褒められた大巻先生は、表情を変えないまま、頭をぺこりと下げました。

手術法について簡単な説明を受けた後、シダ先生はチームと共に、梅島動物病院の大手術室へ。

私のへたくそな絵ですが、上が術前のベベの胃。下が、これから目指す手術。
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マージンを広く取るため、胃の半分を切り落とし、十二指腸と直接縫い合わせるのです(ビルロートI法)。なるほど。これはただならぬ大変さだわ……。

めまいが起きました。

横にいるチチが私の耳元で囁きました。

「泣いてはだめだよ。今は泣かないで」

手術室はガラス張りになっています。シダ先生チーム+大巻先生は、手術部屋の中。外には、シダ先生のオペを一目見て学ぼうと、大勢の梅島動物病院の先生や 関係者がいました。20名以上いたでしょうか? 夜も遅いのに、今後の医学の発展のために、立ったままベベの手術を見守ってくれていたんですね。見物者た ちが、ベベに直接思い入れを持ってくれなくてもいいのです。ただ、オープンな場所で大勢に見守られていることが重要だったのですから。

私とチチは、モニタールームから、一部始終をみることを選びました。TVの画面には、ベベの腹部が映っています。TVドラマでよくやってるでしょ? あれ のリアルバージョンです。ベベのお腹がメスで切開されるところ、吹き出した血を拭いているところ、先生の手で内臓を取り出しているところ、内臓を切り取る ところ、なにかを入れて縫い合わせるところ、何重にも慎重に縫い合わせるところ……。

勇気がいることですが、ベベの何もかもをみて知っておきたかった。

3時間は経ったでしょうか?

手術室の方から小さな歓声が漏れました。
どうやら、手術は無事終わったようです。

シダ先生が、手にガラスの瓶を持って、足早にモニタールームにやってきました。

「どうにか終わりました。合併症の危険がありますので、まだ喜ぶのは早いです。こんなに大きな腫瘍が、2つ取れました。しかしこれで自覚症状がなかったのか……。普通、ここまできたら、食べることも出すことも苦痛だったと思うんだけど。本当、不思議です」

私たちは深々と頭を下げました。

そして、麻酔から完全にさめる前に、べべと大巻先生を車に乗せて、梅島動物病院からMOMOペットクリニックへと出発したのです。ベベはこの日から、計4日の絶食絶飲です。合併症を起こすと死んでしまうため、大巻先生が、術後、不眠不休で、4日間、ベベに添わなければなりません。

時刻はもう、夜中の2時でした。

今日を乗りきったことが、本当に奇跡でした。

つづく

かつくん「ベベちゃんに会ったことがある方は、まさかこんな大手術を乗り越えただなんて思わないでしょ? ベベちゃんは手術前も手術後も変わらぬ元気さですから。

ジャックラッセルの胃がんが多いらしい。ハハはいいとされているブリーダーからベベちゃんを買ったんだけど、先天疾患の問題って、根深いよね。

そもそもいいブリーダーってなんだろ? って感じだけど。

シダ先生はベベちゃんを切った後、数時間仮眠を取って、チームと共に飛行機で地方へ行って、オペする予定が入っていたそうです。日本のあちこちに神の手を必要とする患者がいるんだね。獣医学がもっともっと発展、向上しますように。

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1ホームドクターと愛犬の生

昨夜は、深夜まで白猫の捕獲をがんばりましたが、猫の方の警戒心が強すぎて、ダメでした。姉ちゃん、つき合ってくれてありがとうね。猫についてはひきつづきトライします。

昨日の昼間、ベベを連れて大師へ。いつもはうちのお子たちや、卒業生のことも祈祷するのですが、昨日はベベのことだけをお願いしました。べべは内視鏡検査を控えていたからです。

うちのベベは、現在1日6種類の薬を飲んでいます。
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●バキソ
●ウルソ
●ザンタック
●アルサルミン
●フラジール
●マイトマックス(サプリ)

食べれるご飯は一種類のみ。食べれるおやつも一種類のみ。

それでも、元気いっぱい。ボールが大好きで、いつもちょこまか走り回っています。もうすぐ10歳のおばあちゃん。だけど私にとっては、まだまだヨチヨチの赤ちゃん。

本当は今日、先週末のオフ会の様子をUPする予定だったんですが、どうしても今、ベベの闘病について書きたいので、オフ会記事を楽しみにしてくださっている方、ごめんなさい。

そして、長くなるので、興味のない方はスルーしてくださいね。

2008年1月25日(当時ベベ6歳)

卒業犬タロ&タロパパさんと一緒にMOMOペットクリニックへ。タロ&ベベを大巻先生に預け、健康診断をお願いしました。軽い気持ちで受けさせた健康診断。ベベは明らかに、健康でした。

ところが、大巻先生は、ベベのレントゲンをみて、胃に写る小さな白いカスのようなものが気になると言い出したのです。血液検査もエコーも、異常なし。

この小さなカスがなんだっていうの?!

大巻先生がいつもに増してしつこくこだわるのが不思議でした。

「これは……もしかして、カルシウム沈着? だとすると、腫瘍の恐れがあるかも」

「腫瘍ですって? 先生、勘弁してよ。こんなに元気なんだから」

「はい。なんでもないといいのですが、念のために、今夜は絶食させ、明日再度検査しましょう。バリウムで造影をみてみれば、このカスの正体がわかるかもしれません」

「食べカスかなにかでしょ?」

「かもしれませんが、念のために」

アレルギーの持病を持っているものの、誰よりも元気で誰よりもよく食べるベベが、病気なんかになりっこない。けれどなんとなく、私は、翌日バリウム検査を受けさせることに。

――結果、私は診察室の地面に倒れこんでしまったのです。

バリウムで膨らんだ胃の中に、直径3cmにも及ぶ腫瘍らしきものが……2つも。

ベベは6キロしかありません。胃は小さいのです。その胃の中にこんな怪物が潜んでいたとは。

絶句。

呆然。

信じられませんでした。
なんでこんなになっているのに、べべは自覚症状を訴えないのか?
ベベの、かすかな変化すら感じられなかった。

「先生、どうすればいいんですか? 手術で治るんでしょ? いつ手術します? べべは完治するんでしょ? こんなになっているなら早く取っちゃってくださいよ、先生!」

私はもはや、半狂乱。

「ここまで大きくなっていると、良性腫瘍だとは思えません。取ってみないことにはなんともいえないけれど、悪性の場合、つまり、胃がんですが、胃がんはほ とんどが、“腺がん”です。腺がんは予後が悪く、たとえ手術をしても、半年生存率が低いのが現実です。それでも手術を、と仰るなら……」

「え? なんですって? 手術をしても、半年生きられないこともあるの? 半年生きられないって、なんじゃそりゃ。このベベが、半年生きられないかもしれないって?」

私はもはや狂人のレベルでした。先生も呆れていただろうな(苦笑)。

2008年1月29日(当時べべ7歳)

積極的な治療を開始するために、まずは内視鏡検査を行うことに。
この日はベベの7歳のお誕生日でした。まさか7歳のお誕生日をこんな形で迎えるとは。でも、嘆いている余裕もありません。手術を考えるなら、早急に内視鏡検査を行い、腫瘍の位置や大きさを確認しなければならないのです。

当時、MOMOペットクリニックには内視鏡の設備がなかったため、梅島動物病院で内視鏡検査を行いました。もちろん、大巻先生も一緒です。梅島動物病院の 院長先生は、かつくんの担当医でしたし、梅島動物病院は、大巻先生が独立する前に働いていた病院ですから、安心できる場所なのです。

内視鏡検査が終わって、チチと共にモニター室へ呼ばれました。

大巻先生も、院長先生も、無言でした。

そして、画面にはベベの胃の内部が映し出されたのです。

画面をみた私は、不覚にも、その場に泣き崩れました。

赤黒く、想像よりはるかに大きな怪物の正体。これから闘う相手が、ここにいる。

ベベの内側に、こんな大きな腫瘍が、がんが2つも!!

「手術で……取りきれるんですよ……ね? ね、ね、先生?」

大巻先生も、同席してくれた梅島動物病院の院長先生も、なにも答えてくれませんでした。

べべ、あの日7歳になったベベは、全身麻酔から覚めた後、お母さんの顔をペロッと舐めてくれたよね。ごめんね。取り乱した姿をさらけだして、心配をかけてしまって……。

8歳のべべ

9歳のべべ

10歳のべべ

11歳のべべ

12歳のべべ

13歳の……

ベベは当たり前に年を重ねていくんだと思っていたから、悲しくて仕方がなかったの。

でもお母さんは、あの日決断しました。

ベベと共に、絶対に闘うって。

そのためになら、なにを失っても惜しくはないって。

日本一、いや、世界でみてもトップレベルの「シダ先生」に出会ったのは、それから間もなくのことです。だけどその頃は、1分1秒がとてつもなく、長く感じられました。

私の太陽が、病気になってしまったから。
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かつくん「今からMOMOへベベちゃんを迎えに行くらしいので、つづきは今日中に書きます。長くなりそうだけど、興味がある方は読んでくださいね。ベベちゃんの病気を見つけた大巻先生は、703号室にとっては神様なんだよ。最高のホームドクターだよね。

だってね、ベベちゃんは、大巻先生の病院で健康診断を受ける数ヶ月前、違う病院で健康診断を受けたんだよ。その頃すでに胃がんだったにも関わらず、その病 院では、ベベちゃんの病気を見つけることができなかったの。もしもあの時、大巻先生がいてくれなかったら、ベベちゃんは今頃、この世にはもういませんでし た。

それに、あの頃は、ぼくを失ったばかりだったから、ハハは一段と神経質になって、数カ月おきに、ベベちゃんたちに健康診断を受けさせてたの。

自覚症状が出てからでは遅い。そういうことがあるんだって、ハハは身をもって知りました。

ベベちゃんの第一回目の手術を担当してくれたのは、腫瘍にかけては右に出るものなし、日本一のシダ先生なんだよ。神の手シダ先生の手術のお話はこの後つづきます。

多分、シダ先生のことは、はじめてブログに書くんじゃないかな?

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