地上の熱気

保護猫満天が巣の中でなにかを下敷きにくつろいでいました。

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声をかけると枕の正体が判明。あま兄です。下克上とはこのことでしょうか?

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なにはともあれ、703号室が平和で幸いです。

 

 

 

さて、台湾旅行。本日はいちばん長く(そして苦しかった一日)をダイジェストでお送りします。

 

 

楽しみにしてくださっている方が数名いると知り、萎えていた心が少しあがってきました。この次がいよいよ最終回です。興味のない方はここでお別れしましょう。再見!

 

 

3日目、7時すぎに起床。

 

 

前夜結婚式から戻ってきた私は深夜までトイレに足繁く通っていました。近年胃腸がめっきり弱くなったのを実感。情けないです。伯母にもらった薬を飲み、朝のバイキングはおかゆ数口にしておきました。予定がいっぱい。これ以上の体調の悪化は困ります。

 

 

 

【伯父、叔父、祖父の墓参り】

 

 

私の愛する謙敏伯父さん。母の兄。教師をしていました。映画スターのごとく華があり、いい男。52歳のとき咽頭ガンにて他界。葬儀に行けなかったことが心残りで仕方なかったです。

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伯父の墓参りがこのたびの私の訪台の最重要目的といっても過言ではありません。

 

 

 

ホテルからタクシーで20分も走れば、緑豊かな納骨場に着きます。山の上です。

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台北は雨で、私たちはホテルから借りた傘を手に向かいました。

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いわゆる“お墓”ではなく、集団納骨場のような場所に伯父たちは眠っています。

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格好はラフでだいじょうぶ。体調不良ゆえユニクロのヒートテックを2枚中に着込んでいます。

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昨日に比べ、肌寒いね。

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妹がホテルにあった無料のフルーツ(りんご&バナナ)を持ってきていました。ほかにもお供えものを売店で調達。日本の弔いのイメージカラーが「黒」なら、台湾はここでもやっぱり「紅」。

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エレベーターを降りました。靴を脱いで入ります。

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紙でできた「金塊」、紙でできた「蓮の花」、紙でできた「紙幣」など、フルーツ以外はすべて燃やします。フルーツは納骨堂で働く方々があとで食べます。

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永眠中の伯父たちが生活に困りませんように。

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納骨場を訪れ、伯父と叔父(母の妹の前夫)の名の前でしばし手を合わせ、あいさつ。終わると外へ移動し、先ほどのお供えものを火の中に入れていきます。

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全体はこんな感じ

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母はあの世で使える紙幣を折っていました。燃やす前に折るのは風習です。

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伯父の元に届いてください。ほんとうに会いたいです。

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つづいて別棟へ。キリスト教だった祖父の納骨堂も訪れました。

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祖父とアマー(祖母)は別れています。幼少期、私は祖父が祖母と会うたびに祖母を怒鳴り殴る風景が耐えられませんでした。祖父は私生児だった私を蔑み、孫の中で優劣をつけ露骨に嫌っていました。ろくに働かず、妻や子どもたちにひどく当たり、暴力を振るい、なのに威厳だけは保っていた祖父。けれど祖父がいなければ自分も存在していないのですから、大人になってからはなるべくフラットな気持ちで考えるようにしました。まあ、ずいぶん昔の話です^^

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祖父に話しかける母

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足がしびれちゃったみたいです。笑っちゃいけないんですけど、母の姿に一同噴き出す。

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納骨場に寿のシールを発見。日本と台湾はそもそも死生観が異なるのかもしれません。

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【タクシーで移動】

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地下鉄、バスにそれぞれ1回乗ったものの台北での移動はもっぱらタクシーが多かったです。台湾はタクシーの数が世界一と言われています。加えて、超安い。日本の3分の1以下の値段で利用できるのです。狭い台北市、目的地が遠すぎてメーターがあがりまくる心配もなく、4人で乗るから余計に割安さを実感します。

 

 

タクシーの運転手さんたちはやさしく、おしゃべり。みーんないい味を出しています。こちらはマイカップ持参の運転手さん。信号待ちの合間に鉄観音茶をゴクリ。

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【アマー(祖母)とのランチ】

 

 

アマーの妹、アマー妹の息子夫婦(公務員ですって)とその子どもたちとランチを!

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おこづかいをにぎりしめ、美容室で毛染めとカットを終えたアマー。若くなったね。似合うよ!

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お料理がつぎつぎと運ばれてきます。おちびさんたち、いっぱい食べるんだよ!

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いやあああ、兄弟大飯店(ブラザーホテル)の料理はたとえようがないほどうまい。

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すでに私は胃腸炎のピークだったにも関わらず、ガマンできずに食べまくり。えええいっ、もう知らん。どうなってもいい! ぜーんぶ口に入れたい。いい味です。

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海鮮が盛りだくさん

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牡蠣好きにはたまりません。

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(あとで痛いツケを払いましたが)至福のひとときでした♪

 

 

母、アマー、アマー妹は足裏マッサージへ。妹夫妻と私は街ブラへ。二手に分かれました。

 

 

 

ウインドショッピングを兼ね、妹夫妻とスタイリッシュな台北を泳ぐ予定でしたが・・・・・・

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腹が限界。ギブアップです。トイレから出れなくなってしまい・・・・・・。汚くてすみません。

 

 

SOGOデパート付近でタクシーに飛び乗りました。もちろんひとりです。妹夫妻は母や友人らと合流し、台湾でもっともおいしいとされるお店のディナーを食べるのですから。

 

 

悔しくてたまりませんでした。どうしても行きたい店だったのに残念。自分の胃腸を恨みました。

 

 

タクシーの運転手さんがまた楽しい人で、束の間腹痛を忘れおしゃべり。途中、お腹痛いとぼやいたら、私のホテルの番地を小声で呟きながら車を飛ばしてくれました。あたたかいなあ。

 

 

 

 

部屋へ戻って30分くらいトイレにこもっていたら、なんだか急に悲しくなってきました。私はトイレに行くためにお子らを置いて台湾に来たのではありません。

 

 

パジャマのまま、サイフを握りしめホテルのバーへ

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ふんっ。この場所ならトイレが近い。行こうと思えばいつでも行ける。

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私は幸運です。ツイてる。「ハッピーアワー」の恩恵を受けることができたのです。

 

 

 

【ハッピーアワー】

 

 

偶然にも私がバーに行った時間帯はおつまみ食べ放題とソフトドリンク飲み放題が無料。なんてサービスがいいのでしょう。パイナップルをひとつだけとり、コーヒーを数滴垂らしホットミルクをコップに半分注ぎました。私だって旅をエンジョイしたいのです。

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痩せたい痩せたいと唱えながら際限なく食べつづける妹の憎らしい顔が脳裏をよぎりましたが、ハッピーアワーのおかげでひねくれた感情を持たずにベッドに横たわることができました。

 

 

数時間後、満面の笑みで妹夫妻と母が戻ってきました。

 

 

「台湾で食べた中で最高においしかった♪ ねー、ママ、ねータカちゃん!」

 

 

だそうです。太ってしまえ!

 

 

私にもおみやげを持ってきてくれたのですが、内容がヘビーで手をつけられませんでした。私はもう必要以上にトイレに行きたくないのです。

 

 

ううう。明日で台北とおさらばか。14年ぶりなのに、したいことの半分もできていません。

 

 

不完全燃焼の私は、伯母からの胃腸薬を追加で一袋飲み干し、母に言いました。

 

 

「我想去夜市!(夜市に行きたい)」

 

 

 

【ホットな夜市】

 

 

へへ。タクシーでスイっと来ちゃった! しまむらで500円だったパジャマを着ています。

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台湾は夜市が有名ですよね。何カ所もあり、どこも賑わいを見せています。

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どんどん先に行く母。途中数度はぐれそうになりました。

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小龍包を手作りしています。

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茶器がたくさん

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あれもこれもおいしそう

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でもお腹痛いから見るだけね。精神がキツい。まるで修行ですね。

 

 

妹が別腹にかき氷を流し込んでいます。私は小豆味の「豆花」(ホット)をテイクアウトにオーダー。トイレのあるホテルに戻りゆっくりといただく予定です。チャレンジャーでしょ?

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マッサージ屋さんの前を通りかかったら2頭の保護犬らしき雑種犬たちが楽しげに台北の夜を満喫していました。703号室のお子たち、みんな元気かな?

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安い服を着て、安い服を物色中。あまりにもお手頃なので数枚購入!

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終盤、夜市でもまたトイレを探し、トイレにこもり、タクシーに飛び込んだ私(たち)。

 

 

タクシーの運転手さんに腹痛を訴えたら、通常では考えられないスピードを出しホテルへ向かってくれました。ハリウッド映画さながらの運転ぶりに、全員顔面蒼白。レバーを掴み、後部座席のシートベルトをしっかり締め、運転手さんに急がないよう懇願したほどです。

 

 

 

台北最後の夜、地上の熱気が雨を天に押し返し、心地いい風が吹いていました。

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私はあいかわらず、トイレとベッドを行ったり来たり。

 

 

明日飛行機に乗れるでしょうか? 紙おむつかなあ?

 

 

つづく

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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台湾旅行のハイライト(風習のちがいあれこれ)

来週みいさんが満天の写真を撮りに来てくれます。満天は食べものさえあればだれにでもくっついていくのでいい写真が撮れるでしょう。天然キャラゆえ将来の家族を和ませる存在になるのは必至。オシャレさせ撮影にのぞみたいと思います。

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べべ公たちもかわらずにすごしています。ナナとリルは毎日散歩へ行きますが、べべは週の半分程度に。べべ自身が昔ほど外に出たがらないのと、寒いのと、老犬なので免疫力の低下が心配なのが主な理由。でも地面におろすといっしょうけんめいクンクン嗅いでいますよ^^

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クリーニング屋さんにて

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チチの洗い上がったYシャツをエコバッグに詰めべべの愛車に便乗させてもらっています。

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お伴ありがとう。

 

 

 

さて、後半に突入した台湾旅行ネタ。うんざりの方はここでお別れしましょう。実は書いていて私もそろそろ飽きてきました(苦笑)。保護猫たちのことも力を入れてアピールすべき時期。しかしなんとなく尻切れトンボじゃ終われんのです。

 

 

 

ということで今夜は「結婚披露パーティ」

 

 

実は12月10日にメインのパーティがあるそう。台湾に着いたあと新郎と伯母に聞きました。びっくり。まだあるんかい? 私たちが参加したのはメインじゃないの? どんだけ派手か。

 

 

ホテルで昼寝から目ざめた私は、母、妹夫妻とともに正装に着替えました。

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妹の結婚式のために買ったドレス。着るのは2度目。何年も前の服なので似合っていないとのご意見は受けつけません(爆)。スワロフスキーの飾りのついたシルクサテンの黒のヒールにいたっては14年前の年季もの。ふだん高いヒールを履かないので歩きづらかった・・・・・・。

 

 

 

会場は台北市のホテル

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晩餐会か。イケてますね。日本ではふつう「二次会」を開催する時間です。

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あちこちに花が。ひとつひとつのボリュームがすごかった。台湾は花が安いのでしょうか?

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受付は日本と似ています・・・・・・が! お祝儀を渡すとその場で封筒からお金を出して数えはじめるのです。これには目が点。個人的には日本の方が奥ゆかしさを感じました。

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私は「紅包」ではなく、日本の祝儀袋を渡しました。その方が喜んでくれるのです。祝儀の相場は日本より低い模様。母と私は日本円を、妹夫妻は台湾ドルを入れました。

 

 

出席者はサインをします。

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アットホームの小さなパーティと聞いていたのに150名超え^^;

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マジかよ。

 

 

着席。席次表はありません。ここはアバウトなんですね。

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みんな着飾ってきました。妹はスカートに、タカ坊はネクタイに「」をちりばめています。

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妹が「見てあれ!」と私をつっつくので前方に目をやると変わった光景が・・・・・・

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ひな壇がなく、新郎新婦の席は両家の中央でした。そもそも両家が同じテーブルに着いているのも不思議。日本だと両家は完全に別れるし、両家ともひな壇からもっとも遠いですよね。

 

 

台湾はいい席に両家が座ります。友人や来賓はその後ろ。

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「でもさあ、考えてみれば、これが本来の姿だよね。両家が結ばれたんだから、同じ席にみんなが着くべきだよね。新郎側も新婦側もなく・・・・・・」

 

 

妹の力説を聞きながら、私は「ふーん」や「うーん」などテキトーな相づちをしていました。

 

 

私は別のことを考えていたのです。

 

 

たしか招待状に書かれていた開始時刻は6時。私たちは遅れて迷惑をかけないよう、30分前には会場に入っています。なのにパーティはいっこうにはじまる気配がありません。

 

 

前菜が運ばれてきたのは、なんと7時半すぎ!

 

 

私は本気で空腹に耐えられず、目の前のオレンジジュースをひたすら飲みつづけました。

 

 

8杯飲んだのです。ほんとうです。あまりにもお腹が減ってしまって。

 

 

 

あああ。やっとだ。開始から2時間以上待ってお料理が運ばれてきました。こういうの台湾ではよくあるらしいです。「ゆったり」の国民性ですね。会場のレンタル費、高くないのかなあ?

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新郎新婦かと思いきや、はじめは新郎新婦に扮した友人カップルが3組入場してきました。

 

 

 

4組目に本物登場! こってりだなあ^^; お腹鳴ってるけど別の意味でもうお腹いっぱい。

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『その他私が気づいた台湾と日本の結婚式のちがい』

 

●ドレスコードがない。個人の自主性に任されている? よってジャージの方も。

 

●司会の話し方が早口で「DJ風」。だれに対してもかなりフランクに話す。

 

●ブーケトスは「女性」へとは限らない。むしろ今回は男性限定のブーケトスを開催していた。

 

●「両親への感謝の言葉」「手紙の朗読」「夫婦の宣誓」などの項目がない。

 

●引き出物がわりに「プチプレゼント」をする。手軽なお菓子などが多い。

 

●カメラマンさん(5名)が黒子になっていない。来賓から新郎新婦の姿が見えない(汗)。新郎新婦を隠してしまう位置に立ち、バシバシ写真を撮る。格好もラフ。ジーンズ、大声。

 

●カメラマンさんが新郎新婦にキスをさせる。やたらキスシーンを撮ろうとする。なんで?

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後半、新婦の顔が疲れモードになり、終盤、新婦の顔がキレモードだったのはここだけの話。

 

 

催しは少なく、矢継ぎ早のケーキ入刀のあとは両親や友人とのおしゃべりが中心。

 

 

男性を集めたブーケトスのあと、司会が会場内をまわり数名を指名。あろうことか司会と目が合い私も壇上に連行されました。

 

 

新郎がどの程度新婦を愛しているのかを知るためのゲーム、のようです。はあ。

 

 

目隠しをした新郎が、新婦、男性、女性、子ども(!)の手をさわり、だれが新婦なのかをあてるというもの。私は触れた瞬間に「ちがう!」と一蹴されてしまいました。

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新郎は見事に新婦をあて、ふたりアツアツのアイコンタクトにて周囲を困惑させ、ゲーム終了。

 

 

はあ。

 

 

ゲームに参加したお礼として、ふたりのイニシャル入りのトートバッグをプレゼントされました。

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笑。ありがとう。だいじにします。

 

 

パーディがいつまで経っても終わらない雰囲気だったので、新郎の姉が「明日もあるんだし、アンニイお姉さんたちはそろそろホテルへ帰ったら?」の助け船を出してくれたのです。

 

 

 

右側のピンクのドレスを着た女性が新郎の姉。隣がそのご主人。ふたりの愛娘も写真に写っています。新郎の姉はロンドンの銀行に勤めており、弟の結婚式に合わせ台湾に帰国していました。頭がよくサバサバしていて気持ちのいい人。私のなかよしの従妹です。

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ボディがシースルーのセクシーな紅いドレスをまとい見送りしてくれた新婦、新郎、多謝多謝!

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すえながーくお幸せに♪

 

 

 

・・・・・・ホテルに戻る途中、私は腹部に違和感を感じはじめていました。

 

 

ヤバい。私はもしかすると飲みすぎたオレンジジュースにたたられるかもしれません。

 

 

イカンイカン。明日は最終日。お墓参り、アマー(祖母)とのランチ、友人とのディナー、の合間にウインドショッピングの予定も。そしてできればラフな夜市にも再び行きたい。

 

 

けれどこのときよぎった一抹の不安が次の朝見事に的中します。やだねえ。

 

 

 

パジャマに着替えたあと、母と妹はケンカを勃発。まあいつものことですけど。

 

 

早く自分の部屋へ戻れ! と妹を追い返す気力すら残っていません。

 

 

最終日のすごし方をめぐりふたりは激高。特に妹のヒステリーがすさまじかったです。

 

 

呆然と眺めるタカ坊。

 

 

あ~あキタキタ・・・・・・妹が泣いた。母も泣く。毎度同じパターン。くだらないし、お腹痛い。

 

 

私とタカ坊は静かに荷物の片づけをしながら収束を待つしかありませんでした。

 

 

 

日本では観ないTVをつけてみる。異国の地では日本の「地震特集」が放送されていました。

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なにかを考えているようなポーズで寝入る母。思慮深いですね。

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でも実際はなあんにも考えていないと思います。あまりにも長い一日だったもんね。

 

 

つづく(もうすぐ終わる。すみません)

 

 

 

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満天ちょこっと と 台湾旅行(婚約式へ)

保護猫満天はごはんの催促がハンパじゃありません。たくさんしゃべります。

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顔が大きくて、手足が太いです。デカめ男子は私の大好きなタイプ。健康のオーラが全身から溢れています。体調が安定しています。ほげっとしたお顔にくすぐられます。

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近々満天特集をブログで行います。家族を希望する方からのご連絡をお待ちしています。

 

 

 

さて、本日は台湾のド派手な「婚約式」について旅行写真を織り交ぜながら。

 

 

興味のない方はここでお別れしましょう。以後台湾親族関連の写真がずらーとつづきます。

 

 

2日目、6時過ぎに起床。隣の部屋の妹夫婦を起こし、みんなでバイキング朝ごはん

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朝ごはんは宿泊代金に含まれているから食べないと損。みんなでたくさんいただきました。

 

 

 

ホテルを出て、タクシーで伯母の家へ

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着くと部分ウイッグとつけまつ毛をした伯母が出迎えてくれました。

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おはよ。文範。いよいよですね。ヘアメイク中の新郎は照れ顔

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ジミ婚なんていうのもめずらしくない日本。台湾も年々そうなりつつあるそうです。

 

 

しかしお嫁さんのご両親は「台南」出身。日本でいえば名古屋のように盛大に結婚式を執り行う地域です。新郎家はお嫁さんのご両親の意に添い台南のしきたりを重んじることにしました。

 

 

いくつかの儀式は割愛。婚約式と結婚式(2回やるそう!)のみに絞りました。私からしてみれば「どこを省いたの?」ってほど充分なんですけど。

 

 

新郎のヘアメイクはあたりまえ、だそうです。まあ晴れの日ですものね。

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新郎に専属カメラマンさんがひとりつきます。新婦側には4人ついており、総勢5名のカメラマンさんが1日をかけ何万枚(!)もの写真を撮るのです。信じられないですよ。

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私たちも負けじとミラーレス一眼をフル活用。せっかくそれなりに着飾っているのでね!

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カメラマンさんが女性陣を撮ってくれました。姉妹と姉妹。お気に入りの1枚です。

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伯母と新郎のすすめで、私もちとだけブローしてもらうことに

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ぺちゃんこ頭がふんわりしたところで、記念撮影。新郎は真新しい正装に着替えていました。

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婚約式は新婦の家で行います。朝婚約式、夜結婚披露パーティってなんかすごいなあ。

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運転手つきのハイヤー3台をこの日のために用意した模様。ちなみに新郎家は車を持っていません。自転車だけ。こういうときは惜しまないタイプですがふだんの生活は質素で堅実です。

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先頭を走る新郎の車両からはときどき爆竹が投げ出され、結婚式を行うことを周囲に知らせていました。私が小さい頃の結婚式は町中が煙く感じられるほどの爆竹量でしたが、最近はスリム化している雰囲気です。道路がすいていたため、予定より早く着きそう。

 

 

路肩にしばし停車し、時間を潰します。

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新婦実家のマンション下に到着。すでに関係者でギュウギュウでした。

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新郎家から運んだ荷物を新婦家に置き

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長い待ち時間を経ていよいよ儀式がスタート

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新婦側から新郎側へのお茶菓子、おわんに入った汁物、フルーツを着席していただきます。

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大きな神棚。これを見て私は新婦のご実家の職業を当てました!

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ご両親はきっと商いをしているにちがいありません。伺ってみると正解とのこと。やったね!

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新郎の友人。弁護士仲間だそうです。腰の低い紳士でした。

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美しい新婦登場。手に持っているのは「あたらしい家族になる客人(私たち)」へ振る舞うお茶

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私たちは出されたお茶を飲み干し、空いた茶碗に「紅包」(お金の入った紙袋)を突っ込んで新婦に返します。その際にひと言ずつ新婦に言葉をプレゼントするのです。

 

 

この儀式は通常伯父、伯母、祖父母などの目上の方がやるのですが、なぜか私まで頭数に入れられてしまいました。みんな私を見て、「アンニイお姉さんはちっとも老けない、いつ会っても若いまま」と言ってくれたのに・・・・・・正直複雑な心境です。でもいいや。めでたいから。

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私は茶碗を回収しに来た新婦に「幸福美満」の一語をプレゼント。

 

 

新婦は「謝謝」と頭を下げました。

 

 

それにしてもカメラマンさんの数が・・・・・・日本じゃ考えられないですよね。

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つづいて、新郎家が新婦家に結納金を渡す儀式。目玉が飛び出す額でした。

 

 

新婦側は満面の笑みで受け取ります。

 

 

そして受け取った直後に、お母さまが北京語でこう話しはじめました。

 

 

「私たちは今、あたたかい心を受け取りました。けれど私たちはこのお金をお返しいたします。このお金を娘夫婦の未来の発展のためにつかっていただくのが私たち夫婦の考えです。私たちはお気持ちだけをちょうだいします。ありがとう」

 

 

実際は受け取る方もいるのですが、新婦のご実家の選択は「受け取らない」でした。

 

 

受け取っても受け取らなくてもどっちでもいいんですけど、ひと言ひと言を噛みしめるように発した新婦のお母さまのお人柄に私は心が釘付けになりました。

 

 

右のおふたりが新婦のご両親です。笑顔がステキですね。

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最後の儀式は新婦に「純金をつける」です。新郎の母、新婦の母が、ネックレス、ブレス、ピアスをつけていき、仕上げに新郎が新婦に金の指輪をはめるのです。ゴージャスな風習ですね。

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ピアスがうまくはめられない新婦。すぐさま新郎がiPhoneを鏡にし、差し出しました。新郎は昔からどこへ出かけてもドアを開けてくれるし、重い荷物も率先して持ってくれます。レディーファーストやエスコートが自然と身についたジェントルマンです。

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金をまとい花嫁はいちだんと華やかに。以前私は検事と書いたのですがまちがいです。新婦は裁判官をしており、新郎も新婦も法廷では「別人になる」と伯母が話していました。

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オンとオフを器用に使いこなせるのっていいですね。それにしてもあなたたちいちゃつきすぎ!

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カメラマンさんがやたら「キス」させるので、見ているこちらは顔から火を噴き出しそう。親の前で堂々とキスをするなんて日本ではあまり考えられませんね。結婚するまでは異性間の交渉を控えさせるのが親の役目ですが、結婚後は親も含めタガがはずれる模様です。

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ふたりのキスシーンを見ていた新婦のお母さまがカメラマンさんに笑いかけました。

 

 

「いいなあ。私も夫とあんなキスをしたい。私たちのキスも写真に撮ってもらえるかしら?」

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ほんとうにかわいい方です。そしてご両親はキスシーンをバッチリ撮ってもらっていましたよ。素晴らしい婚家に恵まれ、王文範は幸せな男だと思います。

 

 

終盤、新婦の愛犬2頭が登場。新婦は保護老猫も飼っていますが会えませんでした。

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ちょい重めの愛想のいい犬たちに場が一気に和みます。

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私もチチのご両親をたいせつにしないと。

 

 

すべての儀式が滞りなく進み、正午前には新婦の家を出ました。

 

 

帰る際に何度も注意されたのは「グッドバイ」「バイバイ」「再見(さようなら)」などの別れの言葉をぜったいに口に出してはいけないこと。失言しては困るので、私たちは会釈だけしました。

 

 

夜のウエディングパーティまであと5時間あります。

 

 

疲れきった私は、いっしょに行動したがる伯母を振り切り、ひとりホテルに戻って昼寝しました。

 

 

母、妹夫妻は時間を惜しんで寝ません。

 

 

普段着に着替え、漢方の買いつけに行ってしまいました。パワフルですね。

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カメラの中に入っていた画像。たくさん入手したみたいです。店で料理に使うのでしょうか?

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漢方薬局の帰り道にまたソウルフードを3人で食べたんですって。

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あっぱれの元気と食欲です。

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私はその頃、703号室で昼寝をしている夢を見ていました。

 

 

台北のホテルで昼寝しながら、703号室の昼寝の夢を見るなんて、なんだか不思議です。

 

 

つづく

 

 

 

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保護猫満天 と 台湾旅行(準備~到着まで)

ねえねえ満天~! きみ明日病院ね^^

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「えマジすか?」

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皆さまこんばんは。台北より帰ってきました。

 

 

たった3泊4日なのに大げさだと思われるかもしれませんが、闘病中のお子らを置いて14年ぶりに国外へ出たのです。3泊でも私には長い長い離れ離れでした。

 

だいたい、今まで3泊なんてしたことありません。犬猫と暮らしてから「旅行」をほぼ封印していた私。しかし今回は仲のいい従弟が結婚するとあって、どうしても式に参列したかったのです。

 

年老いたアマー(祖母)に会いたいし、がんで亡くなった叔父らの墓参りも行きたい。仕事が忙しいチチにお子らをお願いするのは心苦しかったですが、わがままを聞いてもらえて感謝しています。でも自分で松嶋菜々子に似ていると言った覚えはありません。だいぶ前に一度だけ、「昔、友人に松嶋菜々子に似てると言われたことがある」と自慢した程度です。

 

 

 

「性別と年代とヒト科が共通項ですのでまあざっくりと【アリ】ですよ」

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「あ、ハハ怒っている顔は般若で、ぼくの催促を無視する顔は能面に似ていますよね」

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笑。満天は寝起きの顔が小猿に似てるよ?

 

 

 

保護活動とは関係がない上、ヘラヘラしてくだらないと気分を害する方もいらっしゃるかもしれませんが、せっかくの機会に恵まれ生まれ故郷にしばし滞在できたので、ブログにつづりたいです。興味のない方はどうかスルーでお願いしますね。

 

 

『準備』

 

ここに書ききれないほど入念にしました。天災、飛行機事故に備え、遺言状のありかを友人に伝え、チチが鍵をなくし家に入れないことを想定し、第三者に合鍵を預けました。

 

 

仮に私の身になにか起きても、お子たちが共倒れしないよう心を配るのは当然のこと。

 

 

庇護が必要な存在だもんね。

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お子たちの薬を取りにちょくちょく病院へも。

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妹家には留守番をしてくれる親族が泊まる予定ですが、妹の愛犬まめも心臓病と闘っています。この日は会社帰りの妹を大巻先生の病院の最寄り駅で拾い、まめの薬を取りに行くのをつき合いました。

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帰り、空腹を訴える妹と行きつけの定食屋へ

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メニューがいっぱい♪

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たらふく平らげました。

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お礼に妹がネイルをしてくれました。

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日本の結婚式のイメージカラーが「白」なら、台湾は「紅」。傷だらけの手足に華やかな色をのせ台湾風に仕上げてもらいました。無料ですし、ささっとやってくれるので時間も短縮。

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ありがとう。派手かな? でも一度きりの人生、したいようにするのがいいね。

 

 

クローゼットを開けると、穴の空いたジャージ、ひざが伸びた家着、伝線したストッキング、洗濯しすぎで毛玉が目立つタイツばかりでガッカリ。イカン女子力大事!

 

 

けれど極力出費を抑えたい。となったら?

 

 

 

へへ。庶民のメッカ、主婦の味方「しまむら」でしょう~!

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パジャマ上下、ストッキング3足、靴下2足で3,260円! だーいすき♪

 

 

 

そしてチチにはカレーを大量に作っていきました。もちろんムダな買い食いを防ぐための節約を兼ねていますが、「ジャガイモいっぱいのカレー」こそが本人の要望だったのです。

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準備が大詰めの中、チチは出稼ぎへ出かけたまま。ほんとうは口頭で最終引き継ぎをしたいのにかなわず。もうさんざんうるさく話してきたのだからいいかげんやめようと思いましたが・・・・・・耐えられずにまたやってしまったのです。大量のメモを残すというしつこさ^^;

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準備に準備を重ね、荷物をまとめ、ダブルチェックを終え12時すぎに就寝。

 

 

常にまわりを巻きこんで2時間前行動を心がけるウザい妹のゴリ押しで朝の4時半に出発。

 

 

チチは午後まで帰ってきません。後ろ髪を引かれる気持ちでしたが、行ってきます。

 

 

 

妹の運転で羽田空港へ。美しいツリーが飾られていたので母と写真を撮りました。

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3時間以上の無意味な「待ち」をもエンジョイ中

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ひさびさの飛行機。むろんエコノミークラスでしたが、窓際の席をゲットできました。

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富士山を眺め息をのむ。日本は・・・・・・すごいきれいです。

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羽田で朝ごはんを食べ(うどんとおにぎりのセットでした)、機内食を平らげ、台北松山空港着

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地下鉄に乗り、ホテルをめざしました。松山空港からはたったの4駅。台北は小さいのです。

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ホテルは妹のチョイス。どういう手を使ったのかは不明ですが、HPに載っている価格よりだいぶ安く取ってくれましたよ。選んだ基準は結婚式を行う従弟の実家から徒歩10分の立地だからだそう。もっと近いホテルもあったのですが、あまりにも近いと過干渉な叔母がちょくちょく様子を見に来そうで不安だったんだとか(笑)。なるほどね。

 

 

荷物をホテルに放り込んで早く街へ繰り出したい。

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この時点でまだ、台北は午前中でした。ふふ♪

 

 

つづく

 

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

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Ten years later

私たちはレイ(左の黒い犬)の家のそばの大きな公園で待ち合わせました。

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全員が揃ったところで、てくてく歩き出す。

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10人11頭の行列は周囲の視線を独占。

 

 

犬たちはお構いなしでどんどん先に進みます。

 

 

 

スタート地点のまりん

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今のまりん

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スタート地点のマリア

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今のマリア

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まりんとマリアは同じ家にいます。

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まりん&マリア家の同居犬麦&メイプルも参加してくれました。

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スタート地点のかなた

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今のかなた

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かなた家には元保護犬のちゅらもいます。

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企画や幹事を担ってくれたかなたのご家族、お疲れさまでした。

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スタート地点のレイ

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今のレイ

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今回全員でレイのお家におじゃましました。お世話になり、ありがとうございました。

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※ちゃっかり愛車に乗り家族写真に写っているべべは703号室のお子です。公園内でレイの里親さんがべべのカートをずっと押してくれたのです。やさあしくやさあしくに声をかけながら。

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うれしいねえ、べべ!

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スタート地点のはな

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今のはな

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家族を代表しお母さんとお姉さんがはなを連れてきました。

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五頭の古巣703号室からはべべ

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ナナ

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リル

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チチ、ハハを添えて

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私たちはそれぞれに話す相手をかえ、かわるがわる近況を交わし合いました。

 

 

 

銀杏のじゅうたんを踏みしめ、広場をめざします。

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10年の時空を超え、姉弟たちが笑顔で並んでいます(並ばされています)。

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このメンバーでの集合写真はなかなかむずかしい。11頭が思うようにこっちを向きません。けれどちゃんといるんですよ。ぜひ数えてみてください。

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しばらく園内を散策したのち、一同はレイのお宅へ伺うことに。

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レイ家はすっかりクリスマスムードでした。素敵です。

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立ち話

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レイのお母さんがみなさんにお茶とお菓子を用意してくださいました。

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女子会

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みなさんからいただいたおみやげ。レイ家からは大きなプレートまで。ありがとうございました。

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犬たちはレイ家の広く美しい裏庭に放牧され、イクメンたちが面倒を見ています(笑)。

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このときいちばんうるさかったのは、手前にいる(茶色の)はなでした。

 

 

はなはお母さんとお姉さんを呼んでいるのです。

 

 

片時も離れたくなくて。

 

 

あたたかいおぜんざいを食べ終えたお姉さんは、すぐにお庭に飛び出してきました。

 

 

はなが待っているから。

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ほんの数分なのに、まるで長く会っていなかったかのような再会ぶりに私は唖然。

 

 

 

はなとお姉さんはほんとうにラブラブなんですね。はな、よかったね。

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はなの譲渡のとき小学生だったお姉さんと弟さんも、もう大学生か・・・・・・。

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弟さんは地方の大学へ進学し、お父さんはあいかわらずはなを溺愛している模様です。

 

 

「いけないことだとわかっているんですけど、うちは同じ布団で(はなと)寝ています」

 

 

申し訳なさそうに仰るお母さん。

 

 

「いえ。犬のトレーニング上、いけないことかもしれないですけど、うちもそうしていますから」

 

 

私も小声でゴニョゴニョと伝えました。

 

 

10年前、私ははなのお姉さんに「はなちゃん日誌」をつけてくださいとお願いしました。はなを家族として迎えるまでの準備期間にいろんなことを書いてほしいと。

 

 

小学生のお姉さんや弟さんはあたらしい家族(はな)を待ちわびている様子でした。

 

 

お届けの日を指折り数え、ウキウキと喜んでいました。

 

 

だからこそ私は、初心を忘れず、いつまでもはなをたいせつにしてほしかったのです。

 

 

驚くほど美しく成長し、すっかり大人になったお姉さん。

 

 

けれどはなに対する気持ちはなにもかもあの日のままです。

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いや・・・・・・もっと膨らんでいる気がします。

 

 

はなと重ねた歳月の分も厚くのっていますから。

 

 

 

10年前、無我夢中で保護し育てた子犬たちが、家族とともに元気に生きている。

 

 

 

家族も熟し、犬たちも熟し、縁を繋いだ703号室の私どもも熟し、その間に各々が数え切れないほど泣き、笑い・・・・・・しかし再びこうして束の間の時間を共有できたことに心から深謝します。

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Many thanks!

 

 

 

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