2013年という年は自分にとって「ゴンタ」なしで語ることができません。認知症を患った犬の介護がこんなに壮絶だとは思いませんでした。ゴンタがいる頃といなくなってからでは、私の生活は180度変わりました。
ゴンタと過ごした2年2か月は色濃かったです。正直、楽しかったことより辛かったことの方が多いし、まだ咀嚼しきれていないです。
ただ、咀嚼できぬ思いでありながらも、その姿を思い出すとたまらなく愛おしさがこみ上げます。
ゴンタの命、純粋な魂を通じて、私は多々学ばせてもらいました。
ゴンタには今、感謝しかありません。
一緒に暮らせてよかったです。
ボロボロに消耗するまで土手でがんばったゴンちゃん
認知症を患ったゴンタとの日々がはじまりました。
巨大なサークルがゴンタの寝床
大型犬のゴンタには手狭だったかもしれないけどね。
病気の影響で多飲多尿。起きている間中、何時間でも旋回するからシーツはすぐボロボロに。2年間、ゴンタの排泄と闘いました。
でも、こういう顔を見るとまたがんばろうと思えるのです。
ごはんはほとんど手作り食。サプリメントも薬もいっぱい入れるのに、いつもおいしそうに食べてくれて
トリミングも何度か経験したよね。
病気の影響でじっとしていられないゴンタにとっては大変だったはずです。もちろん、数人がかりで取り組むスタッフさんたちにとっても。
上手とは言えなかったけど、お散歩もがんばりました。
ガンや認知症になってからではなく、もっと早くいろんな経験をさせたかったです。家庭犬としていい思いをたくさん味わってほしかった。
703号室で暮らし始めて2年をすぎた頃からだんだん転ぶ回数が増え、ついには寝たきりになってしまいました。本当の壮絶さは、ここからはじまったような気もします。
食事介護
飲水介護
通院も至難でした。
24時間ほとんど目を離せない。
体が思い通りにならないことをゴンタはイヤがりました。
動きたい歩きたい!
起きている間中、地響きのしそうなほど大きな声で泣き叫ぶのです。
ゴンタの声に神経がやられ、私が狂ってしまいそうでした。
でも、抱きしめると20回に1回くらいの割合で数分間黙ってくれることも(笑)。
人間のおじいちゃん用の大きなおしめをつけたゴンちゃん
呼吸をするゴンちゃん
生きるだけ生き暴れるだけ暴れ叫ぶだけ叫んだあと、肉体を脱ぎ捨て私のそばを去ってしまったゴンちゃん
動かなくなったゴンタを抱える髪の毛お化け
ゴンちゃんとの日々を咀嚼できるはずもないのです。
ゴンタのすべてが私には難解すぎて……
終わってほっとした気持ち
なのに空虚感
そして会いたい
まあ、一緒に暮らしてよかった。それだけは確かですけど。
ゴンタを気にかけてくださったすべての方々、ありがとうございました。ゴンタの生前は、大変お世話になりました。
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