里親会報告と新たな募集

今日は相変わらず風邪でしたが、ユキちゃんと一緒に里親会で良縁をGETした子猫をお届けしました。お届け先は、我が家から里親会に出した4団子の中のグリ家。はなちゃんという猫です。幸せな様子とグリの最近の写真は今度紹介します。さて、10月に行った里親会ですが、無事終わりつつあります。幸せ報告も沢山頂いているので、4団子に続いて、チビ4団子の近況をUPします。

ユキちゃんのお宅で保護されていた頃の4匹。


仲良く一緒にお昼寝していました。


一番最初に、お届けしたのはⅩ49ひなちゃん♀(10月22日お届け)


里親さんは、優しそうな女性Sさんとそのご両親です。お見合いの日に「トラフェチなんです」と言っていたのが印象的でした(笑)。ご家族揃ってメロメロだ そうで、先日、ユキちゃんにひなちゃんの行動説明付きのアルバムを送っていただきました♪ 私のPCにも可愛い写真を送っていただいてその溺愛ぶりが良く 分かります。ひなちゃん、幸せになれて良かったね^^ ずっと健やかで居てね~。

続いては、舌をちょいと出したⅩ50れお君♂(10月26日お届け)


れお君は珍しい黒トラちゃん。里親会でSさんが気に入り、写真を撮って帰り、お父様お母様に見せたところ、是非欲しいとのお返事を頂きました! 新しいお 家は、埼玉県。お届けの時からお母様はれお君にメロメロで「可愛い」と連発してくれました♪ あまり更新していないそうですが(笑)、Sさんのブログにも少し登場します。ずっと愛されて長生きしてね~。

最後は、兄弟2匹で里子に出たⅩ51クロ君♂とⅩ52シマ君♂(11月22日お届け)


新しいお家はオシャレな街、自由が丘。パパママ&お姉ちゃんと一緒に暮らすことになりました。里親さんのMさんは、当初より2匹仲のいい兄弟を!と希望さ れていましたので2匹揃ってよいご縁に恵まれました。お届けが少し遅くなりましたが、よく食べて、元気いっぱいで仲良く暮らしているそうです♪ いつまで も仲良く、そして幸せで居てね!

これで紹介済みは8団子!あと7匹の子猫も続々と幸せになっていますので、近日中に紹介したいと思います! 里親様の皆様には良いご縁をただただ感謝して います。そしていつまでも猫の居る素敵な暮らしをエンジョイしていただきたいと思います♪ 私も猫と暮らしていますが、やっぱりとっても幸せですから!

さて、ここで里親募集のヨーキーを紹介しようと思います。


先日、保護活動をしているKさんからの依頼で、ヨークシャーテリアの女の子の里親さんを探すことになりました。今703はACOやとわが居るため、ココア ちゃん(ヨーキー)を保護できません。ココアは病院で暮らしています。この子は、5歳くらいですが、その生涯の殆どの時間、虐待され続けていました。体重 2.8㌔ですが、年中、ボコボコに殴られ、飼い主にバイクで引きずられ、手や足からは膿や血がいつも大量に噴出していました。その為、足が少し変形してい ます。

これが立った状態


前々からこの話を知っていたので、正直生きているのが不思議な位です。後ろ足が不自然に曲がっているのが分かると思います。歩行や生活には全く支障ありま せんが、少し歩き方がヨタヨタしているように見えるかもしれません。見ていられないと近所の方が、20名くらい集まって警察署や保健所へ何度も訴えたので すが、「虐待の定義は難しい」といつも却下。以前にもこの男性は別のヨーキーを2頭飼い、1頭は無残に死に、もう1頭は見ていられない近所の男性が盗んで Kさんが里子に出しました。病院へ連れて行ったら足の指が全て複雑骨折していたそうです。今はとても幸せに暮らしていますが。

今回も2頭。ココアの他に、男性宅には今ももう1頭別のヨーキーが居ます。ココアが自宅から逃げ出したのを近隣の方が見つけ、保護し、Kさんに相談しまし た。我が家の愛しい子達同様、いい里親さんを探したいと思っています。写真撮影の時、落ち着きがなかったのでうまく撮れませんでしたが、明るく可愛いミニ ミニのココアちゃんです。現在、昔から事情を知っている動物病院で、かくまわれています。良い方からのご連絡をお待ちしています。

☆☆☆おまけ☆☆☆

今日のACO


かつくんとうとうと……


寝ちゃいそう……


手が可愛い。顔も可愛い。いつ見てもメチャクチャ可愛い……。

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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みらいのはなし

昨日はチチが投稿してくれたので、私は文句つけるだけでよくて楽でした(笑)。寝込んでいられ ない私は、風邪などひいていられません。風邪のチチと違う部屋で寝ていましたが、うつっちゃいました(泣)。チチは私にうつして気分良く出稼ぎへ! 4頭の犬、1匹の猫を残して……。

抽選もスムーズに終わり、多数の参加者様の中から、公平に7名の方に決めさせていただきました。次はもっと簡単な問題にしようと思っていますので、また機 会があったらお願いします♪ 今日早速2つ送りました。明日もいくつか送ります。クリスマス前にこの企画が終了して本当に良かったと思います♪ ありがと うございました♪

さて、11月の末頃、私のPCに届いたメールを紹介します↓


こんにちは。
先日はブログに載せて頂いて、ありがとうございます!
あの写真はお気に入りなので、たくさんの人に見てもらえてうれしいです♪

みーちゃんは元気にしています。
おなかが空くと、子猫のような小さな可愛い声で「にゃにゃっ」と鳴きます。
「ごはんだよ~」の声で、誰よりも早くごはんの場所にダッシュです。
3頭で仲良く寝ている写真が撮れたので送ります。
我が家もベッドは猫に占領されちゃってます(汗)

さて、今日の本題ですが…
みーちゃんをうちの子として譲り受けたいと思います。
彼とも相談し、2週間ほど前には2人の間で心を決めていました。
でも少し迷いがあって、メールをするのが遅くなってしまいました。
みーちゃんは甘えんぼな猫です。みーちゃんだけを可愛がってくれる、
先住猫のいないおうちのほうが幸せなのかもしれない。
でもそれは私の決めることではないですね。
判断はハハ様に委ねたいと思います。
もっと幸せになれる所があるのなら、悲しいけどそのほうがいい。
みーちゃんがより幸せになれるように、というのが一番の願いです。

みーちゃんはティコやあいりと喧嘩もなく仲良くしていますし、とてもいい子です。
このまま3頭でも無理なく飼うことができると思います。
2ヶ月預かってみて、ティコあいりに劣らないほど愛しい子になりました。
生涯大切にしたいと思っています。

では、お返事お待ちしています^^

みーちゃんは、皆様ご存知の通り、土手で生きていた片足の先端がない猫のことですが、既にあいりという猫の里親さんになってくれたあいりママさんの お宅で預かってもらっていました。預かりたいと申し入れてくれて、10月のはじめ頃、雨の中保護して深夜お届けしました。土手で生きていたので、人馴れし てるとはいえ、どういう行動に出るか、少し不安でしたが、あいりパパさん・ママさんにお願いして「家庭猫」として一緒に暮らしてもらっていました。そし て、12月頃迎えに行くと約束していたのです。

すぐに迎えに行かなかった理由は、私の里親探しの作戦上からです。
すぐに迎えに行っても、我が家ではエイズのかつくんが居るため、みーちゃんは主にケージ暮らし。子猫と違ってすぐに里親さんが見つかるとは思えません。 じっくりやるためには、一旦預かっていただいて、冬の到来を待つ。冬になれば、猫の繁殖期が徐々に終わります。すると、子猫の数が激減し、里親サイトに載 る頭数もぐーんと減る。その時に猫を飼いたいと思った方は、成猫に目を向けることになります。子猫は倍率が高く、そして頭数が少ない……。なら成猫で考え てみるか、ということになるのです。これは毎年繰り返しやっている私の経験で、ハンデがある成猫のみーちゃんは冬を待つことが必要でした。

12月に入ったらすぐにお迎えの準備をする予定でした。
なのに、その前にこんなに素敵なメールを頂いてしまって、メールを読みながら感涙しました。その後に頂いたメールでみーちゃんの正式名が決まり「みらい」という素晴しいお名前を頂いたことを知りました。


みーちゃんは、先住猫のティコ君、そして703の卒業猫あいりちゃん、優しくて責任感の強いパパママとの温かい暮らしを手に入れることが出来ました。


この活動を始める前は、酷い話に耳をふさぎ、目を背け、酷い人間だらけの日本がとても嫌でした。みんな地獄に堕ちればいいんだわ……。私の心は尖った刃物 のように攻撃的で、自分ばかりが善人と思ったりしました(笑)。実際、まだまだ「アレレ?」という人間は多いです。けれど今は、善い人間も沢山居ることを 知っています。そして、悪党を責めることより、善い方々と共に歩み、教えられ、楽しく保護活動していける事を嬉しく思います。


ハンデがあるみーちゃんを迎え入れることを決めてくださったお二人には、心より感謝します。3匹の猫がパパママの為にいつまでも健やかに生きててくれるこ とを願っています。本当にありがとうございました♪ それから、みーちゃんのことが心配と、色々な方よりメールを頂きました。事情があって飼えないけれ ど、幸せを祈りますという内容のものが多かったので、みーちゃんが幸せに暮らしていることをこの場でご報告させていただきます。ありがとうございました。

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ただのはなし

今から犬猫を飼う方に是非読んで欲しい。清潔なペットショップの話。

いつも登場する保護活動仲間のユキちゃんの妹のみなちゃんは、有名なペットショップに勤めた過去を持っています。人生の汚点だそうで、その理由を私とチチ に少し前に話してくれました。動物が好きな人が働ける場所ではない……。当時まだ20代前半だったみなちゃんにはとても衝撃的な仕事内容でした。

子犬子猫は全て商品。店員の殆どは彼らに愛着心がありません。
その店の店長は動物が嫌い。家でも1頭も飼っていません。
商品である育ち盛り彼らの食事は、ぎりぎり生きられる程度のごくわずかなフード。
自宅に帰って子犬のフードの適正量を本で調べて、みなちゃんは大変驚いたそうです。「あれっぽっちかよ……」そう思ったそうです。でも、小ささがウリの日本では、お腹いっぱい食べさせて大きくすることが出来ません。

犬猫はお金さえあれば誰にでも買えます。
中学生同士が集めたお金で買い、隠れ陣地で飼うという話もありました。
みなちゃんは、買わないほうがいいと勧めるそうですが、お金を出されたら終わり。
「お買い上げ、ありがとうございます」です。何十もの犬が怪しそうな人間の元へ旅立つのを、ただ術もなく見送ってきたそうです。

子犬たちが病気に罹って死ぬと、その扱いは極めて簡単。
生ゴミです。生ゴミの袋にぽいっと入れる。それでおしまい。火葬なんて夢のまた夢。
それでもまだマシなのかも知れません。散々粘っても売れない子は、健康体であっても集団処分。みなちゃんはそれが嫌で、内緒で引き取って仲間に預けたり、飼えそうな家庭を探したりしていたそうですが、数は知れています。殆どは病院で死刑だったそうです。

生まされたから生まれてきた。
売れないから死刑。
病気でもないのに、一生懸命大きく育ったのに……。
死ななければならなかった理由は、「売れ残り、成長してしまったから」つまりはそういうことです。
老犬の飼い主は、飼い犬の体重がわずかに増えただけでも喜びます。
でもペットショップではそれは死刑に値します。
誰も、その状況に異論はなかったようです。
もう、集団ヒステリー状態で、その様子を淡々と見ていたとか。

みなちゃんが軽く精神を病んだのは、ハムスターについてある事件がきっかけでした。
小さいケージの中、仲間も居なくて一生懸命生きているから、つい応援したくなって声をかけていましたが、病気になってしまったそう。そしたら一人の優しそ うな店員がそのハムスターを持って、「病気だね」と言ったそうで「ええ、ちょっと元気がないの。病院へ運ぶ?」と聞いたら「じゃあ、エキゾチックアニマル病院で解剖してもらいましょう」と笑いながらエキゾチックアニマルの檻の中にそのハムスターを生きたまま入れたそうです。
みなちゃんは、カッと目を見開いて、わけが分からなくなって苦しみもがく血だらけのハムスターを眺め、店を辞めました。そのハムスターの表情を思い出すたびに、ギューと胸が苦しくなるそうです。これが、みなちゃんがまだ話せると暴露してくれたスイートな内容。

交尾させられ、お腹に宿って生まれ出た。
ペットショップのショーケースで甘えることも出来なくてただ泣いた。

柴犬 ○年○月○日生まれ オス 父親チャンピョン犬
ビーグル犬 ○年○月○日生まれ メス SALE中

甘えたくて泣いて、お腹がすいてまた泣いた。
繁殖用として絶えず無償で働く母犬に甘えることは許されなかった。
一人ぼっちのショーケース。無機質な空間。
来る人に指を指され、選ばれ、そしてキャンセルされたりした。
病気に罹り、いのちを失った。
病院へ連れて行ってくれる人は居なかった。
「死んだだけ」なので、ティッシュや、汚れたペットシーツや、お昼ご飯の残りやメモ用紙などと一緒に生ゴミとして、捨てられた。
生ゴミなので、生まれてきたことを覚えている人は居ない。
名前もない。

だって、たかがいのちでしょ?

では、もしあなたが運悪く、こういう子犬として生まれてしまったら、どうしましょう? あなたの生きたい生き方が、ここで実現しそうですか?

いい方に買われる保障はありません。
それでも売れれば、あなたは卒業するでしょう。
703の卒業とは違います。
けれど卒業するでしょう。
だってあなたの意思などは、全く契約内容に載っていないのだから。
夢や希望を沢山持って巣立ちますか?
それとも不安や絶望の中巣立ちますか?

とわは、夢と希望を沢山持って2004年12月にペットショップを巣立ちました。
そして2年後、703に持ってきてくれたお土産は、「不安」ただこれ一つです。
私は彼から何を学び、何を代弁し、何を与えるのか考えました。
彼の眼差しから、私は優しい気持ちを学びました。
口の利けない彼の淋しさを代弁していこうと決めました。
そしてひたすら愛を与え続けることを選びました。


何処でも手に入れられなかった、とわの切ない夢を、私が全部与えます。私の全てをかけて、それを与えます。まずは生きなおして欲しい。私の腕の中で。

いらっしゃい。とわくん。あなたを待っていましたよ。


みなちゃんに甘えるとわ♪

抽選結果、出ました♪
ラッキーな7名は、次回発表します。
最近、書きたいことがありすぎ?で、なかなか更新が追いつきません。関係者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ボチボチ更新頑張るので(笑)、よろしくお願いします。

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ACO1 出会い

私が住む地区には土手があり、無数の犬猫がホームレスによって飼われています。幸せな卒業生のコロンもそうでした。そしてナナの生き残っている兄弟たちや姪・甥も土手に居ます。

さて、皆様は他国のホームレスと日本のホームレスの決定的な違い、分かります?
数年前、ドイツ記者の記事を読んで、それを知りました。私がはじめて日本へ来たのは9歳の頃でしたが、私が居たのは貧しい国で、まだ「物乞い」と呼ばれる 人たちが多数居ました。日本に来て気がついたことですが、日本のホームレスの大部分は、物乞いをしません。そこが他の国のホームレスと大きく違うと思いま す。だからプライドが高く、扱いにくい側面を持っています。彼らと話すときには、彼らのプライドを一番に考えなくてはなりません。それが難しいと思うこと があります。人間のプライドは簡単に傷つくもの。彼らの心はそういう意味ではガラス細工です。どんなことを言われても「生活力もないくせに」とか「家もな いくせに」とは絶対に言い返せません。

土手のホームレス達とは、5年ほど前から付き合っています。彼らが飼っている(?)犬や猫に薬を飲ませたり、注射したり、不妊手術をするためです。去年は カラオケにも行きました。ファミレスでも良く一緒にご飯を食べます。「頑張って自立してよ。応援するから」彼らの自立のために、区議会議員とも話し合いま した。国会議員の事務所にも一人で行きました。アポなしで(笑)。

でも、私の真意は違います。残念ですが、私はホームレスの支援活動をしているわけではありません。私はそこで生きてる犬をどうにかしたいと考えているだけ です。実際に私の力添えで自立したホームレスは一人もいません。彼らの多くは、刑務所へ出入りしたり、自由気ままに暮らしているのが好きだったり、あるい は社会へ出るのが怖いタイプの人間なので。だから自立をしてもすぐに土手へ戻ってきます。きっと、社会に対して漠然と不安や絶望を感じているのでしょう。 不遇な幼少時代であったのかもしれないと勝手に推測しています。

半年前、彼らの一人から電話が鳴りました。
俺の仲間が新しく犬を飼い出したんだ。よろしくな
「また増やしたの? オス? メス? 何歳?」
私が一番気になるのは、性別。

「メス。まだ生後7ヶ月くらいだと思うんだけど、殴っても言うこと聞かない生意気な犬だよ。木の棒で今、仲間が殴ってしつけてるんだけどそれでも聞かない時がある」
「殴らないで! いい? 殴らないで! 絶対にダメよ。殴るのはだめ。殴ると余計悪い子になるわよ。そう仲間に伝えて」
「でも猿でも殴れば芸が出来るから、ある程度は殴るってよ」
わけの分からない答え……。

チチとお出かけ中でしたが、通行人の前で「だめ!殴ったら縁切るわよ、もう助けてあげないからね」と絶叫し、すぐに電話を切ってKさんに(ボランティア仲間)電話をかけました。

「今、土手のNから電話がありました。メス犬一頭、増えたそうです」
「え? そうなの? ならすぐ不妊手術させましょう。協力するわ。いつ行く?」

行って出会ったのが、ACOでした。
ACOは小柄で静かな犬でした。そして真っ直ぐ私を見つめる目が印象的でした。


私とは初対面の初老のホームレスが飼っていました。ホームレスは数え切れないくらい居ます。でも、私はもう殆どの顔を知っています。彼らとの長い付き合い の中で信頼を得ているという自負もあります。けれどこの飼い主とは初対面なので、性格が掴めません。それに殴ってると聞くし。オス猫も2匹飼っています。

さて、どう出るか……。

「はじめまして。この子の飼い主? 唐突だけど、赤ちゃん増えると厄介だから手術させてもらってもいいですか? 全部こっちでやるから」
そう切り出すと、
「ああ、いいよ。お宅のことは良く知ってるよ。手術してもいいよ。いつ?」と返ってきました!

ヨシ! 第一関門クリアです。土手のホームレスは不妊手術に反対する人間も多く、その為、子犬が生まれてしまうこともありました。でも、今回はOK。良かった。数日後、病院に予約を入れて、ACOを迎えに行きました。その頃の記事がここにあります。

車内での私とKさんIさんの会話。
「こんなに可愛い子だとは思いませんでした。何とかしてとれないでしょうか? まだ若く、これからの可能性がある。土手でこのまま生きていくのは忍びない」と私。
「盗る? でも危険よ。あなたが盗ったのが分かったら、他の子に薬を飲ませに通うことが出来なくなる。今までの信用が崩れるわ」Kさん。

ホームレスは時に、対外の為に団結します。一箇所で彼らに敵視されたら他の場所で生きている犬に薬を届けるのが難しくなるかもしれません。私が盗る事は出 来ません。では、誰が盗る? いつ盗る? 盗る以外に、方法はない? くれと頼んだらACOをくれるかしら? でも、大概のホームレスはいくら犬をくれと 頼んでも手放しません。

……ダメ元で一応頼んでみる? 頼んで断られたら諦める? それとも盗る? でも、断られて次に盗ったら、犯人が私以外の何者でもないと分かってしまう。そしたら他の犬に近づくことさえ許されなくなる……。

悶々とこんなことを考えていた半年間でした。

小さい時、人のものを盗ってはいけないと教わりました。私はそれを守ることが出来なくなるかも知れません。彼らは警察に訴えたりしませんが、訴えたとしても窃盗罪で捕まることは恐れていません。でも盗ることは、最後の最後に使うカードにしたいと思いました。

ちょっとじらしちゃいますが、今日はこの辺で終わりにしますね。長くなってしまったし、腰が痛むので(笑)。

結果だけ、先に言っておきます。

「盗ってません」

私が通うと笑顔とウレしょんのお出迎えでした。


ウレしょんをしているのが、分かりますよね?

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ご心配おかけしました

今尚、ダニエルがこの世の中にいないことが淋しくてなりません。ダニエルの死について、私の不 適切な書き方に対して多数のコメントやメッセージ、又はメールをいただきました。叱咤激励を受け、客観的に自分を見つめなおせただけでなく、温かい励まし には今一度立ち上がる勇気を頂きました。ありがとうございました。

二度とこのような思いをするようなことがないよう、これからは里親様達と力を合わせ、頑張っていきたいと思います。昨日、ダニエルの里親さんからもお電話 を頂きました。ご心配なく。喧嘩などはしていませんし、無礼もはたらいておりません。ただ、「またダニエルの写真を送りますね!」とのお申し入れには応え られず、私自身が消化してからお願いいたしますと答えました。そして今回のことで気を落とされることなく、日々頑張ってくださいと申し上げました。

多数のコメントの中に「不慮の事故を覚悟して保護活動をするべきではないか」との内容のものがございました。そして「不慮の事故に遭ってしまった里親さんの心のケアこそが最優先では?」とのご指摘も頂戴しました。ダニエルは可愛がられましたが、同時にとても短い生涯でもありました。里親さんの無念さは計り知れないものであると推測いたします。もっと深くそのお気持ちを察するべきでした。反省いたします。ただ、私達保護活動している者は、誰しもが不慮の事故などを想定して犬猫を渡してはいません。いや、想定はするけれど、それを回避してもらうつとめがあるんだと思います。

例えばとても大切ないのちを他の方に託すことを決めたとします。日々その子に触れ、日々その子を抱きしめ、病院へ連れて行き、ご飯を与える。正直、ただで 出来ることではありません。お金がかかります。時間も莫大にかかります。里親様のご厚意で治療費などをご負担してくださる場合もありますが、それでも苦し いときがあります。今だから言いますが、去年は生まれて初めて姑にお金を借りました。嫁として恥ずかしい思いをいたしました。親子とはいえ、甘えるべきで はない。自分の範囲を超えてやるべきではない、そう何度も考えましたが、現実目の前に横たわるいのちを無視できる訳ありません。それは自分が選択してやっ ていることだから、納得はしています。お金も勿論、返しました。全部自分が好きでやっていること。でも、一つだけ、もし一つだけ見返りを求めることが出来 たら、私は里子に出した子に長生きして欲しい。その考えは間違いであっても曲げません。絶対に。私は、「不慮の事故があるのはしょうがない」と覚悟して笑 顔でその可愛い子を送れません。覚悟など、出来るはずもありません。私の誓約書には、そういう文言は記載しません。あらゆる危険から回避させて、天寿を まっとうさせてくださいとお願いしています。私自身がまだ、未熟者で達観していないからかもしれません。多分そうです。でも、一度抱き上げたいのちの温も りを簡単には忘れません。何年経っても彼らを忘れません。今までも、これからも私には考えることは出来ません。「不慮の事故を覚悟して里親探しをするべき だ」とは……。そして、私が常に一番考えるべき対象は、保護犬猫であり、人間の心のケアは大切ですが一番ではないと思います。

里親さんを責めるのは、筋違いです。責めるように読み取れる文章を書いたことは、私自身の至らないところであり、本意ではありません。もう少し上手に整理 して書くべきでした。反省いたします。けれどいつもいつの日も、私が最優先でケアすべきは保護したいのちであり、彼らの声に耳を傾けることだけに集中して いきたいと思います。勿論、彼らを懸命に守り、安全な生活を送らせてくださる里親さんはとても大切な存在で、それはわざわざここで深く言及しなくてもご理 解頂けると感じています。

これからも理想を天ほど高く持ち、自分にも厳しく里親探しをしていきたいと思いますので、もし私の偏った考え方にご賛同いただけましたら応援お願いいたし ます。これまでの不適切な表現、ご心配・ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。次回はお待ちかね? ACOが703にやってきた経緯をUPします!  強引なやり方で保護したので、また反感をかっちゃいそうですが(汗)もう保護しちゃいました。エヘへ。

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