4 わたしはアニー

長くなってしまい、申し訳ありませんでした。多くの方が読んでくださったことに感謝します。今回の更新がこの話の最後です。

~アニーとして~

多くの命を立派に育てた母犬まりも。703号室ではわがままのひとつも言わない従順で穏やかな犬でした。でも時たま子犬のようにひょうきんな時もあったのです。

ガラスをガラスだと知らずに突っ込んだときは、抱き上げながら爆笑してしまいました。

「痛かったねえ。よしよしだいじょうぶ?」

ちょこまか後ろを着いてくる。

あどけない瞳で見上げてくる。

必死な表情でごはんを食べる。

なんでもキレイに残さず食べる。

今思い出すだけで胸がいっぱいになり、なんとも表現しがたい気持ちになります。

そのまりもが、アニーとして我が家を巣立ってから7年半。

すごく遠い昔のような……つい、昨日のような。

アニーがこの度、天国へ旅立ちました。
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先日、里親さんから届いたメールです。

アンニイさん

ご無沙汰していますが、毎日のご奮闘振りはブログで拝見しています。

ところで、今日は悲しいお知らせでメールしました。
アニーが昨日亡くなりました。

今年の2月頃から血尿が出たりしてお医者さんにかかっていたのですが、6月には足腰が麻痺して動けなくなってしまいました。
病名は「リンパ管拡張症」とのことです。
2月以来良くなったり悪くなったりの繰り返しでしたが、悪い時は毎週病院通いが続き、ここのところは週2回通って注射を打ってもらったり家でも点滴をしたりしていました。
しかし、最後の3~4日は殆ど食事を食べなくなり、目に見えてやせ衰えていきました。
でも、最期は私たち夫婦の目の前で静かに眠るように息を引き取りました。
苦しまず安らかに逝ってくれたのがせめてもの救いでした。

アンニイさんの家に行って初めて会った時のことは鮮明に覚えています。
我が家に来てから約7年半。
長くはありませんでしたが、本当に可愛くて我慢強いワンちゃんでした。
特に家内には良くなつき、家内もまた殆ど寝たきり状態になってからは毎食特別食を調理したり、オムツの取替やお尻洗い等々毎日毎日本当に一生懸命に世話をしていました。
私が言うのもおこがましいのですが、アニーも過酷な環境で過ごした前半生に比べ我が家に来てからは穏やかで幸せな日々を送ることができたのではと思っています。
勿論私たちもアニーのおかげで一杯楽しい思いをさせてもらいました。

今朝、火葬に付すため多磨犬猫霊園に遺体を引きとりに来てもらいました。
その後は、遺骨を納骨堂に納めてもらうことになります。

アンニイさんには本当に良い犬をお世話してもらいありがとうございました。
アニーの元気な頃と納棺後の写真を少し添付します。

ところで、アニーが使っていたケージやキャリーケース、未使用のベッドやペットシート類がありますが、どこか寄付できるところをご存じでしょうか。
教えて戴ければと思います」

アニーは、数え切れないほど苦労しました。

運命に翻弄され、流転を繰り返しながら、与えられた環境で精一杯生きてきた犬です。10年前に出会ったときはすでに成犬だったので、実のところ何歳かもわかりません。

でも、半生は不幸だったとしても、残りの半生、いいえ、7年半という長い時間を幸せに暮らしたのです。「アニー」の名を与えてくださった里親さんご夫妻とともに。

アニーとして生きた時間がこの子にとってはなによりの喜びだったはずです。

自分の名を呼び、撫で、抱きしめてくれる家族がいる。

アニーの誇らしい顔が目に浮かぶようです。

私たち夫婦も、アニーの里親さんご夫妻にはよくしていただきました。アニーを介して善い方と出会えたことを、アニーに感謝します。

里親さんのお宅に遊びに行ったときの1枚。みんなでお散歩しました。
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これはまた別の日に伺った写真です。
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里親さんご夫妻にランチをごちそうになったのもいい思い出です。
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703号室の卒業犬たちによる同窓会にも遠路はるばるご参加くださいました。アニーを抱きかかえる奥さまの横でご主人がメンバーにご挨拶をしています。
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愛らしいお洋服をまとったアニーはまるでモデルさんね!
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珠のようにかわいがられ、ご夫妻の宝として命を全うしたアニー。里親さんのおかげで、私も少しは罪をすすぐことができた気がします。

どうもありがとうございます。

そして、本日届いたメールを。

「アンニイさん

今日は、病院に行っていて少し前に帰って来ました。

アニーのためにお花をお送り戴きありがとうございました。家内が早速アニーの遺影の前に飾りました。その写真を添付します。

ブログ読ませて戴きました。
一応経緯はお伺いした記憶がありますが、改めてアニー保護の状況を読んでますますアニーのことが愛おしくなり、また保護された頃の元気なアニーの写真を見て涙が止まりません。アンニイさん、アニーを保護してくれてありがとう!
特に大変なご苦労をされながら取り戻してくれた2回目の保護のこと、本当にありがとう! そのおかげで私たちはアニーとの幸せな7年半を過ごすことができました。

今度アニーのお参りに行く時はまた一入の感慨を持ってアニーに話しかけることができます。家内と共に、ただ、ひたすら感謝のみです」
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私は、多くの犬猫たちが幸せになれる社会を夢見ています。もしかすると理想論かもしれませんが、私たちひとりひとりがちょっとだけ踏んばればできる、と思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

アニーの冥福を祈ります。合掌。

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

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3 わたしはまりも

またまたつづきです。保護猫プップ、千吉、あかりに会いに来てくださっている方はごめんなさい。今回は犬の話です。

~交渉と奪還~

「所有権」

動物に関わっていると難しいときがあります。弁護士のすすめもあり、私は所有権を以前より意識して活動するようになりました。

いくら感情論を並べわめき立てても、法的に見れば【ママ】の所有権は、当然繁殖業兼トリミングサロンのオーナーにあります。子を産むママが繁殖業兼トリミングサロンに利益をもたらしている以上、無条件に私に譲るとは思えませんでした。

だから諦めようとしたこともあります。

「繁殖に使われているかもしれないけれど、看板犬としてそれなりに幸せなら、もういいかな」

そう自分に言い聞かせて。

楽になりたかった。

ママの二重苦の原因を作ったのは自分じゃないと思いたかった。

そこで、1度ママの様子を見に行くことにしたのです。

見に行くと言っても真意は隠さなければなりません。私の存在や主張を知れば、サロン側は警戒してしまう。繁殖犬たちは2F部分に置かれていて一般客には見せていない。

どうすればママに会えるのか?

詳しくは書けませんが、私はある業者になりすませてサロンの2Fへ潜入しました。お願いだから引かないでくださいね(笑)。

2Fにママがいないことを願いながら階段をのぼる。

2Fではなく、オーナーの自宅の愛犬として、または1Fのサロン部分で看板犬として元気に飛び回る姿を想像しました。その方が楽だから。

2Fのドアを開け部屋に入った瞬間を私は今でも忘れません。

繁殖業者独特の臭いが漂う部屋の壁一面に積み上げられた無数のクレート。小型犬1頭がやっと入れるぐらいの大きさしかない箱の中に、無表情のママがいました。

ママがママがママがママがママがママがママがママが!!

ママが!!

ママが!!

「業者」の私を見て、繁殖用の犬たちが一斉に吠える。

ママも大勢の犬たちと同様に私に吠えかかってきました。

(すごくいけない比喩かもしれません。でも許してください。他にピッタリ当てはまるのがないのです)

ママは昔本で読んだ狂犬病に感染した犬たちの形相にそっくりな顔つきで私に吠えました。目と牙をむき出してけたたましく延々と。

怒っているのか、不安なのか、悲しいのか、他の犬たちにつられて吠えているだけなのかわかりません。考える余裕すらなかったです。

ただ目の前のママを家に連れて帰れない現実のみが重く残りました。

どうして自分はこんなに罪深いんだろう。

それから、私は当時の関係者を訪ねてはバカのひとつ覚えみたいにママママと言いつづけ、恐れ多くもたくさんの人を巻き込んでママの保護に向けて動きました。大袈裟かもしれませんが、ある意味命がけだったと思います。

そしてついに2年1か月の歳月を経てこちらに戻してもらったのです。繁殖犬としての質が下がってしまったママは業者にとっても微妙な存在。だからそこを突いてとにかく水面下で交渉しつづけました。

業者は最後までせこい条件を出してきました。

「犬(ママ)を手放すかわりに、新しい飼い主には、ひきつづきトリミングの客としてショップに通ってもらいたい」

要は、産んで稼げないなら、今度は客として稼げってことですかね?

もちろん、連れて行きませんけど。

サロンにママを迎えに行ったとき、ママは吠えませんでした。それどころか、シャイなはずなのに、しっぽをちぎれんばかりに振ってくれたのです。私を覚えていてくれたんですね。

「待たせてごめんね。なにもかもごめんね」

こうしてママは、703号室にやってきました。

出会ったときはまだ賃貸コーポだったけど、引っ越して広くなったので、今度はのんびりすごせるよ。あなたの仮名はもう決めてるの。

こんにちはまりも

ようこそ703号室へ!

先代猫かつくんと
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若かりし頃のべべと
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ナナと
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幸せになろうね。
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「うん! わたしはまりも」
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写真はすべて2006年の撮影
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2 わたしを助けて

1頭の犬の生涯を書いています。読んでいない方はひとつ下の記事からご覧ください。保護猫プップ、千吉、あかりについては、その下にたくさん書かれているのでスクロールしてお読みくださいね。

~再び繁殖犬として~

30頭超のヨークシャーテリアの里親探しは、保護活動のベテランと呼ばれる人たちが行っていました。でも私ははじめからものすごい違和感と疑問を禁じ得ませんでした。

まず誓約書を取らない。

自宅へのお届けをしない。

シェルターに見に来れば、誰にでもあげてしまう。あろうことか、里親になる相手の連絡先も聞き漏れていたり。

一緒に動いている人たちとはいえ、おかしいことはおかしい。私は何度も意見しました。だけど、「あなたは若いから」とか「経験が少ないなら黙っていて」とか「数がこんなにたくさんいるんだからいちいちそんなことまではできない」など……。

誰にでも読んでもらえるように毎日つけていた「ヨーキー日誌」にも、目を通してくれたかどうか。

一生懸命なのは私だけではありません。

みんなそれぞれに必死だったと思います。

だけど、甘い譲渡が不幸を生み出してしまうのです。

譲渡担当の人たちが迷子札はおろか、リードと首輪の重要性すら説明しないから、譲渡後2週間も経たないうちに数頭が交通事故で亡くなってしまったのです。いずれもノーリードで、中には首輪すらしていない子もいました。

いったい誰のための保護でしょうか?

なんのための保護でしょうか?

若いから、経験が浅いからと言う理由で意見を聞き入れてもらえない虚しさと向き合いながらも、シェルターに通いつづけ、自分にできることを淡々とこなすしかありませんでした。

我が家にいた子犬たちにも里親が決まったとの知らせを受け、子犬たちを譲渡担当の人に渡しました。どんな里親と暮らすことになるのか、しつこく聞きました が詳しくは教えてもらえませんでした。むろん、やり方に問題はあったけれど、すべての子が不幸になったわけでなく、30頭のうち、ほとんどのヨーキーたち が幸せになったのも事実です。

ママ友はいい方に巡り会いました。運良く私も里親さんに会うことができたので安心して渡せました。

そしてある日、最後まで残っていたママにも里親が決まったことを知らされたのです。

「先方はママのケガが落ち着いたらすぐにほしいと言っている」

「里親になる方はどんな方ですか?」

「いい人よ。すごくいい人だから安心しなさい」

「私が会ってはダメですか?」

「あなたは経験が浅いから私たちに任せて。必ず幸せにしてくれもらえるようにするから信じて」

「会ってはダメですか?」

「私たちを信じて」

こういうやり取りを通じて、私は譲渡係の人にママを渡しました。10年前のこの一件は今の譲渡スタイルとはかけ離れていると思います。時代の他に、地域性 もあるのかもしれません。里親探しはネットが主体ではなく、ポスター、タウン誌、口コミが主体だったのです。でも、一番の問題点は、私自身の弱さでした。

ママの譲渡後しばらくして、私はふとしたきっかけでママの消息を知りました。ママは繁殖業兼トリミングサロンのオーナーに引き取られたんだそうです。

繁殖業兼トリミングサロン???

私は不妊手術を終えてから里子に出そうとしていたのですが、譲渡担当の人が「先方さんが自分の信頼できる病院でやりたいそうだから先方さんに任せましょう! 必ずやってもらうから」と言い、手術できずじまいでした。

まさかあのあと手術せず、繁殖犬にされてしまったとか?

すぐさま譲渡を担当した人に詳細を聞きました。

詰め寄ったと言ってもいいでしょう。

「不妊手術はまだしていないけど、お店の看板犬としてみんなに愛され、毎日お店の中を飛び回っているそうよ。安心して」

の回答。

信じられなかった。

全然信じられなかった。

ママの悲鳴が聞こえてくる気がしたのです。

ママはまた、産まされているかもしれない。

そんな気がしました。

そこで事情を知っている方に片っ端から連絡を取り、しつこくしつこくしつこくしつこくママの生活ぶりを調べたところ、やっぱり店の繁殖犬の一頭になっていると知りました。

到底納得できませんし、知らなかったとはいえ、自分が許せません。

誰のための保護でしょうか?

なんのための保護でしょうか?

胸が苦しくて、なにもかもを後悔して、もう生きていきたくないと思ったほどでした。

すぐに連れ戻したい。

当然そう思いました。

でも、「所有権」の壁はあまりにも高すぎるのです。

その日から、私は心に誓いました。

私が関わった子は、私自身の手で譲渡する。

ママは絶対に取り戻す。

長くなりました。つづきはまたすぐ書きます。

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1 わたしはママ犬

猫たちの家族募集中ですが、どうしても書きたいことがあります。保護猫プップ、千吉、あかりについては下の記事をお読みください。

~1頭のママ犬~

10年前の話。

私は団地の一室で乱繁殖の末、多頭飼育崩壊となったヨークシャーテリアたちのレスキューに関わりました。その数30頭超。

狭い家の中に体の大きなヨーキーたち……臭い、音、衛生状態……現場はとにかくすさまじかったです。飼い主は乱繁殖したヨーキーを知人に売りさばいたりもしていたそうです。よくわかりませんが、一応「ブリーダー崩壊」になるんですかね?

レスキューと言っても、当時はネットが今ほど普及していません。

「個人宅の預かりさん」の浸透が薄かったので、レスキューされた犬たちを一カ所に置く方法しか思いつきませんでした。

そこで私は、ある獣医が使っていない建物を借りることに。安くはしてもらいましたが、有償だったと記憶しています。

いわゆる、暫定的なシェルターの完成ですね。

場所を確保できたことで、犬たちを一気に保護することができました。

いろんな人がヨーキーたちの保護に関わりました。その中で私はいわば下っ端の位置。保護活動の先輩方の邪魔にならぬよう気を配りながら、自分にできることをこなす日々。

当時の私は賃貸物件に住みながらフルタイムで働いていました。10頭以上の土手犬たちのお世話もありました。でも、自分で言うのもおかしいですが、素直というか精力的で。

ヨーキーたちのシェルターを借りる交渉の他、散歩や食事の世話、ケージの掃除などの雑務が私の担当でした。私は「ヨーキー日誌」をつけ、開示し、彼らの個体識別や体調管理を他のボランティアさんに読んでもらえるよう工夫しました。

30頭の犬たちの中でもっとも印象的だったのが【ママ】。

2頭の子犬を育てている最中に保護されたことから、みんなにママと呼ばれる犬がいました。保護後もかいがいしく子犬たちの面倒を見ていたママ。自分の食事や睡眠は後まわしでいつも子犬の世話をばかり。

他の子たちがキレイにトリミングされていく中、子育てが一段落するまでシャンプーはしない方がいいと言われていたので、ママは保護当時の汚れたまま。

伸び放題の毛、めちゃくちゃに絡んだ毛玉、体から放たれる悪臭……でも、子を胸に抱く母の姿は美しかったです。

「ママの子犬たち、スクスク育ってるね。ママのおかげだよありがと。ママも幸せになれるといいねえ」

私はお世話に向かうたび、ママに話しかけました。

他の子たちにも、たくさん話しかけました。

彼らは人間の言葉を理解していないのです。

今までずっと、話しかけてもらえなかったから。

慢性的な栄養不足で食事は丸呑み、トイレのしつけもできていないし、お散歩も下手です。恐怖で外を歩けない子がほとんどでした。

でも、心は通じると信じました。実際、通じました。

そんなある日、チチがママを散歩中に大ケガさせてしまったのです。

ごくたまに保護ヨーキーたちの散歩を引き受けてくれていたチチですが、不注意でママがケガをしてしまい……。

包帯もまめに替えなきゃならないし、夜、無人になってしまうシェルターに置いておくのが心配で、悩んだ末ママを家に連れて帰ることに。

下っ端の私なりのけじめの取り方だったのかもしれません。

反対する人はいませんでした。

ママを家に連れて帰るってことは、当然、2頭の子犬たちも連れて帰らないといけないし……加えて、ママには仲のよかった【ママ友】という友だち犬もいたので、その子も……?

えええい! どうにでもなれ!

こうなったらママも子犬たちもママ友も一緒だ!

今はママのケガを治すことと子犬たちが無事に育つことが先決だから、賃貸フルタイム勤務の我が家でもなんとかがんばろう!

こうして、未シャンプーのママ、子犬たち、ママ友の計4頭がシェルターを出て、我が家に移動することになりました。

でも、保護犬ママは幸せになれなかったのです。

なぜならまた、繁殖犬として生きることになったから。

そして私のママをめぐる執念深い闘いがはじまりました。

長くなってしまったので、いったん切ります。

昔のママの写真を探しましたが見つかりませんでした。かわりにママが産んだ子犬たちの写真(画像悪くてごめんなさい)を載せます。ちなみにママにくっついて我が家にやってきた「ママ友」は運良くいい家族と出会い、「さくら」と名づけられ幸せに暮らしています。

ママが育んだ子犬たち
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どこかで幸せに暮らしていると信じたいです。

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卒業1 ひかるとして

新しい名を授かったきみが

今ものすごくがんばっていることを知っています。

きみが我が家を巣立ってから、明日で1週間経ちますね。

わたしはこの1週間、胸がぱんぱんでした。

きみを思うと……。

きっとまだ怖いでしょう。

きみの性格なら、怖いのは、当然だよね。

私のカメラの中には

撮り溜めたきみの写真がたくさん入っています。

けれどきみが卒業してからは、なんとなく見れなくて。

きみが緊張の中を必死にもがいているのに

お気楽に思い出写真を並べる気分になれなかったから。

私たちは都合よく「保護」の言葉をつかうけれど、きみたちからしてみればはじめは「大きなお世話」だよね。

〈ビクビク〉
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少しずつ、少しずつ、絆は1日にしてならず
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どうしてうまくいかないの? もっと近づきたいと、わたしは強く願ったけれど
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今から考えれば、きみもまた同じだったかもしれないね。
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〈以心伝心〉
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「ぼくの横が空いてますけど?」
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本気で挑めば、心は心と通じ合う。わたしはそれを、きみに教わった気がします。
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ガードが堅く、繊細なきみだけど。

ヘンな寝相、こだわりのベッドメイキングが印象的だったよ。
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独創的なきみの感性に、驚かずにはいられませんでした。

異性にも人気のビジュアルでしたね。
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〈逆ナンパ〉
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若い女の子から言い寄られて、まんざらでもなかったきみ。写真は顔が隠れているけれど、鼻の下はさぞかし長かったのでしょう。
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〈去る者は追わず〉
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ときどき

びっくりするほどハンサムな表情を見せてくれたね。

きみがねこでよかったよ。

もしも人間なら、きっと、恋に落ちていたから。

〈集会:議長の席〉
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〈男女混同キャッツアイ〉
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光に包まれたきみ
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お昼寝は、体にいいんだよね。
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気持ちいいかい?
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〈お食事デート〉
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食べることは生きること。いっぱい食べなさい。
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ところで、隣の女性は食べこぼしがひどいけれど、きみは上品だねえ。
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名もなかったきみだけど、“ひかる”として、わたしの元に来てくれてありがとう。きみはひかるの名に負けないくらい、キラキラ輝いていましたよ。きみの放つ光は、きみがここにいたときはもちろん、きみの去ったあとにもくっきりこの家に残りました。

今でもあの小さな部屋にきみがいるのではと錯覚することがあります。

卒業間もなくなので、まだまだ新生活に戸惑いもあるでしょう。

代われるものなら、代わってやりたい。

だけど、わたしの役目は、そろそろ終わりです。

あとはきみが、ここで得たよりももっと強固な絆を、ご家族と結んでいくしかないのです。時間はかかります。お互い知らない同士が、一つ屋根の下で共に暮らすのですから。

だからいつも祈っています。

今日も大師へ行ってきました。

きみの顔を思い浮かべ手を合わせたら、涙がぽたっと落ちました。

一番言いたくない言葉を、敢えてきみにおくります。

“がんばれ!!”

きみの新しい名と、あたたかいご家族の紹介は、次回にさせてもらいますね。

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