じゃじゃうまむすめ

「毎日があっ、という間だな」bav

 

 

皆さまこんばんは。今週も終わりますね。

つい最近、「あけましておめでとう!」なんて言ってたかと思ったらもう年末に近づいていて驚きます。いやですね。

さて、みいさんが撮った懐かしい写真が出てきました。この頃はまだケージ内でオドオドしていますが、最近のビーナスは保護部屋内をフリーに動いています。女王の貫禄です(爆)。

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この方は明日我が家に移動してくるシャロン嬢(写真megさん

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ぽつんとたたずむ姿がなんとも可憐な雰囲気♪ しっぽの先まで優雅でしょ?

いいご縁を得られるようがんばりますので、応援してくださいね^^

 

保護猫の話題はこれくらいにして、今日はみいさん写真の中で超ツボを放出します。

見てください!!

もうすぐ11歳になる我が家のリル嬢のはつらつとした脚力を^^

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しばらくこのまま静止していましたよ。すごいなあリル!

これも好き。表情がなんとも言えない……

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ごはんを差し出すとこういう困った顔をします。

ちゃんと食べてくださいよ。困るのはリルじゃなくてお母さんです。

「食べることは生きること」

わかったか? 甘ったれ女!

 

リルの頭の中はこのお方でいっぱいです(笑)。

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会社をサボった日に撮った一枚。いけませんね。

ririru

 
チチの仮病に同情するのはリルだけです。

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我が家の犬組み末っ子。お父さん大好きおてんば娘。

やりたい放題生きているリルですが、実は苦労犬でもあるのです。

乳飲み子の頃から土手で踏んばっていたんですよ。

会いに行くと屈託のない笑顔で迎えてくれました。

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その辺に転がっているペットボトルや古新聞紙をくわえ私にプレゼントしてくれるやさしいリル。

土手を去ろうとするとさびしくて私のズボンを噛んで離さないのです。

私がホームレスさんを説得し保護するまで3年5ヶ月の間、リルは土手の犬でした。

炎天下の日も、極寒の日も。

この手の写真はできれば載せたくないのですが、ここはリルが一生懸命生きた場所です。

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飼い主だった元ホームレス男性との生活空間は決して衛生的ではありませんでした。

リルは何度も病気になって、そのたび土手から病院へ運んだっけ。

だから多少のわがままは大目にみてしまいます。

ただの親バカですが。

保護猫たちがメインの703号室ですが、おりにふれ卒業生たちやうちのお子たちも紹介させてくださいね。1頭でも多くの犬猫たちが愛と安全のある家庭を得られますように。

 

ペットシッター「にくきゅうのおせわ屋」をはじめました

お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

足立区・荒川区・文京区を中心に活動してますが地域のご相談やお世話内容など、

足立区のペットシッター にくきゅうのおせわ屋をご覧ください!

 

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リル

太陽がいっぱい

休日はのんびり起床。のんびり犬の散歩。のんびり家事。

慌しくないだけでなんて心に余裕が生まれるのでしょう!

キッチン周りの床拭きもしちゃったもんね。キッチン周りだけつるつるになりました。

実は最近、うちのべべの胃腸の調子がちょっと気になります。

bbbbb

 

嘔吐はしなくなったのですが、まだ下痢気味で。回復しなかったら週末病院に行きます。

思えばペットショップ出身のべべは親の無理な交配からか、いろいろな疾患に悩まされています。中でも一番手強かったのはがん。6歳の終わりに胃の腺がんが見つかりました。

ですがすでにがんに侵された年から倍の長さを生きています。

胃の腺がんは恐い病気です。

がんの中でも線状に広がる「腺がん」はタチが悪いと言われてますよね。べべと同じ症例としてジャックラッセルテリアの多発性腺種は学会で多数報告されているようです。特に関西に多いと聞きました。血統書にべべは名古屋のブリーダーが交配させたと記されているので、因果関係がぼんやり垣間見える気がします。もちろん、憶測の域を出ませんけど。

そのべべが、もうすぐ14歳ですよ……1日1日がまるで奇跡です。

べべの運と生命力はすごいなあ。

疲れきってべべを放置してしまうこともあるけれど、べべのことだけを考えて生きていける状況でもないけど、べべが大事です。

振り返ればべべが私の微々たる活動の最初のパートナーでした。

べべが一緒に数多の卒業生を出し入れしてくれたのです。

べべがナナ以下の全員を受け入れてくれたから今の私があるのです。

わがままな犬なのに、いっぱいがまんして。

 

べべのあの大病の頃から私はべべがいるのが「当たり前」だとは思えなくなりました。

幾多もの奇跡が折り重なり、この子たちは今日、ここにいるのです。

 

当時、私は地元の大きな病院を一棟借り、大学病院から医療チームを招いてべべの大手術を行いました。我が家は平凡なサラリーマン家庭なので、べべの闘病を契機に経済状況は一変しましたが、べべは強い絆で結ばれた私の家族であり、理解者、功労者ともいえます。

だから微塵の後悔もありません。

むしろべべを生かしてくれたあらゆるものに感謝しています。

べべは我が家を照らす太陽です。

naya

 

「太陽、か……」

fa

 

あら、さぶやきもち?

言うまでもなく、さぶも太陽だよ。

yab

 

そろそろ慢性腎不全の進度チェックに行こうね。

ナナもリルもほほもあまぱんもみんなお母さんの太陽。

この家は太陽だらけだから熱くて身を焦がしそう(笑)。

べべの話が長くなりました。保護猫たちの話題はまた今度にしますね。

 

キットからありがとうを♪

老齢、片目を失うほどの怪我、FIVキャリア、慢性腎不全を患った元野良猫キット(詳しくはこちらを)に対し、お心あるご支援をいただきました。

鯵ぽた屋さんからのキットフード

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ひなホプさん経由で届いたねーたんからの補液セット

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私からも少し足してすべてキットの保護主さんにお渡ししました。

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キットの保護主さんはカメラを持参し、キットの近況を教えてくれました。

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キット写真の入ったカメラのSDカードもお借りしたのですが、我が家のリーダーでは取り込めなかったので、今回は保護主さんのカメラ画面を写した写真で勘弁してください^^;

自宅での補液(点滴)を嫌がり昨夜は保護主さんを思いっきり噛んだらしいです(爆)。

IMG_9234

 

元気が出てきた証拠ですね。

食欲もあります。ご安心ください。

通院は2週間に1度。補液はまだ人馴れしていないキットの精神的面も考え、現在は自宅にて週2の割合で体調を維持させているそう。ごはんは1日2回。ウエット半分ドライ半分。ウエットだけ先に食べちゃうんだとか。そりゃそうだよね(笑)。

ネット環境にない保護主さんですがきちっとやっています。ご心配なく。

自転車でうちの近所まで取りに来てくれています。

IMG_9231

 

保護主さんは繰り返しお礼を述べていました。皆さまによろしくお伝えくださいと。

703号室を介して送ってくださった方へのお礼状などは僭越ながら私からさせていただきます。

どうもありがとうございました。落ち着いたら私もキットに会いに行きます。

 

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あくび

「ハロー ウイン! バージョンのわたし」 (ビーナス)

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皆さま、保護猫美ーナスは言葉遊びをしているのですよ?

“ハロウィン”をばらしたんですって。

こうすることで一語で二つの意味を同時に伝えられるのです。

実に無駄がないですね。

……はい。

すいませんでした。母の子宮に戻って一から出直します(ウソ)。

漆黒ビーナスをより引き立てるためにあの手この手を使いました。

今日の更新も1枚を除いてはみいさんの写真です。

首絞めてませんからね! (ビーナス)

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一眼レフをさぶに壊されたのでいい加減あたらしいカメラを買いたいですが、今はカメラを買う余裕はありません。でも、近いうちに買わないとね。写真の重要性は個人で保護猫たちの家族募集をする私にとっては切実なので、たとえ冬のバーゲンを諦めてでもカメラを手に入れます。それまではだましだましやりますので懲りずにおつきあいください^^;

ビーナスの美しさは連日放出していますが、ビーナスに引けをとらない艶女子が11日に我が家に移動してきます。

名はシャロン。生後半年。ウイルス検査マイナス、不妊手術など必要な医療ケアは終えています。私の全責任で家族募集をしていきますのでどうぞお見知りおきください。

見てこのシャロン♪ 異常なかわいさだよー!!

「はじめまして シャロンと申します」 (シャロン)

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経緯は改めて書きますが、シャロンの写真はみいさんからの提供ではありません。なんと猫撮る氏が撮ってくださったのです。なんで猫撮る氏(プロのカメラマン)が撮ってくださったかについてもまたおいおい書かせてください。今日もすでにヘロヘロで……。

シャロンを一目、どうしても皆さまにご紹介したかったのです。

ちなみにシャロンを抱っこしている手は私です。

移動してくる前に現在の保護宅で会ってきました。

想像以上のビジュアルでした。

萌え!

 

ささ、ブログ更新をがんばったので、もうお風呂は飛ばします(爆)。

1日くらい入らなくてもばれないでしょう?

メイクだけ落として寝る準備します。

「あああ ねむいな」 (さぶ)

akubi

 

「ふぁ~あ 生きるって大変で」 (ナナ)

nanabi

 

「がおー らいおんでち」 (ほほ)

hoi

 

お前さんたちはいいわね。

昼間ずーーーーーーーーーと寝ているのを知ってます。

お母さんが働いている間中、ひたすら眠れて恨めしい。

でも、お前さんたちは昼寝が仕事ですから、仕事をしているっていう身の上はお母さんと同じかもしれないね。仕事の内容がうらやましいけど。

明日もがんばって働くから、お前さんたちも競い合うようにスヤスヤ眠るんだよ。

不安鳴きしたり震えたりせずちゃんと仕事をしてくださいね。

いつもお留守番ありがとう。

みいさんが以前撮ってくれた一枚ですが、私が部屋から出ると、みんなこうして待っていてくれるそうです。こういうの見ると、仕事行く気が半減しちゃう。やだね。

「お母さんまだかな」     「もうすぐだよ」     「遅いね」     「なー」

akubi2

 

参加しているランキング、1位になりました♪

さぶの顔をぽちっと押してくださってありがとうございます。

皆さまにとって明日もいい日でありますように。

 

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出身地

ビーナスの動画ごらんになりました? 撫でないと文句を言うのです。超かわいいですよお♪ 夫婦で奪い合ってます。ただいま家族募集中です。気になる方はお問い合わせください。

ところで、みいさんが撮ってくれたうちの子たちの写真にちょっとしたお題をつけひそかにほくそ笑むのが私の日課。お題をつけると、写真を眺めるのが何倍も楽しくなるのです。

①出身地 宇宙

hohov

※保護猫ビーナスではありません!

ほほは宇宙からのつかいです。

 

②出身地 歌舞伎座

ja;

 

さぶは歌舞伎座の元役者です。

 

「よ ひさしぶり 憂いの秋だな おれはカラコンと化粧がめんどうでしばらく写真NGで」

gjao

 

<宇宙と歌舞伎座のコラボレーション>

hoa

※保護猫ビーナスではありません!

 

③出身地 埼玉県

あまたは数年前、埼玉県で飢えやさぐれているところを保護されました。

「おかあさーん! 見て見て ぼくハーフだよ。ぼくはひとりでコラボしてるよ」

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ああ!

たしかに!

あまぱんは黒と白のハーフで、黒と白がコラボレーションしている……

⑤出身地 横浜市

ビーナスは今のところ703号室の猫部門紅一点

「ばっかみたい! 男みんなキモイんですけどー」

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ビ、ビーちゃん?

いつも男性たちからごはんを奪っているもらっているんだからそういうこと言わないの!

※くどいようですが1枚目と3枚目の写真は保護猫ビーナスではありませんっ! 希望者の皆さま、びっくりしないでください。へんてこなお顔の黒猫はうちのほほです。

 

本日のありがとう♪

ブログを読んでくださっているchiseiさまよりたくさんのプレゼントが届きました。本当にありがとうございました。助かります!!

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引いた感じはこうです。

bizyo

 

 

毎度写真を撮っているといろんなメンバーがかわるがわる物色様子見しに来ます。

chiseiさまも「里親」の選択肢を選んだお方^^

シルバーグレイの美しすぎるめいちゃんと

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ハーフ(笑)のちび太接待部長とともに楽しく暮らしています。

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いいですね。猫のいる暮らしって。

くっついているだけでなにもかもが満たされるのです。

どうですか?

どなたかビーナスと暮らしてみませんか?

と、なんでもいやらしく保護猫の宣伝に絡めてしまう私をお許しください。

終の棲家を得られる犬猫が1頭でも多く増えますように。

LOVE!

 

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あの苦悩も含めて、全部

保護猫ウイは家族を求めています。お問い合わせ大歓迎です!
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まだ2~3歳です! ピチピチよ♪
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どうか目を留めてやってください。

保護猫ちびビーナスはだいぶゴロゴロ姫になってきました。

詳細は後日!

ウイの家族募集中ですが、今日は我が家で亡くなったゴンタについて書かせてください。ペットロス的要素を含んでいる上長いですが、ゴンタとの日々を思い出して書いたのです。

●●●●●●●●●●●

我が家にやってきたゴンタは、すでに十三歳のおじいさんでした。

肝臓への転移も認められる血管肉腫(ガン)、心臓病、腎臓病、深刻な認知症……さまざまな病気にゴンタの体は蝕まれ、かつて元気だった頃より半分近く痩せてしまいました。

土手でゴンタは何度か倒れ、発見されるたびに病院へ搬送されましたが、どんどん消耗していったのです。

最後にゴンタが倒れたとき、間近で見守ってきた私は、十三歳になるゴンタをもう土手に返したくない、と思いました。

いろんな病気を抱えながら炎天下や極寒の中、繋がれ生きなければならないゴンタが不憫だったからです。うちでどうにかなる――。そんな気がしました。

ゴンタはもともと土手に捨てられた犬でした。
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当時の土手にはたくさんの捨て犬がいたのです。私はホームレスさんに拾われ命を繋いだ犬たちのケアやサポートをボランティアで行っていました。定期的に犬 たちにフードや薬を支援し、不妊手術を受けさせ、彼らの生活の質(QOL)の向上をはかるのが私の活動内容でした。そしてホームレスさんの了承を得、里子 に出せそうな犬たちは新しい家族へ「命のバトン」を繋いできたのです。

ゴンタはさまざまな事情から、長く土手に留まらせた一頭でした。若いときのゴンタは快活な大型犬で、いつもニコニコ私たちボランティアを出迎えてくれたものです。

ゴンタはおやつのチーズが大好きでした。

繋がれた紐いっぱいに体を伸ばしチーズをねだるのです。手に握り締めたひと粒のチーズは、瞬く間にゴンタの口の中に消え、よだれを流しながら上目遣いでおかわりを催促するのがゴンタの得意技でした。

「よしよし! もうひとつあげよう」

暑さ、寒さ、孤独、紐に繋がれた逃げ場のない不自由さ、台風、雨、雷、蚊、火事、心ない人からの暴力や蔑み……土手の犬たちは逆境の中を生きていくしかありませんでした。

今日を生き残った犬だけが明日を迎えられるのです。途中で何頭もの犬たちが朽ち果て、亡くなっていきました。

その中でゴンタは十三年土手で暮らしたのです。

四肢を踏ん張り、ひたむきに。

私はこれ以上がんばらせたくありませんでした。長くてあと三ヶ月の命だと宣告されたゴンタに我が家でのんびり余生を送らせたかったのです。せめてもの償いのつもりでした。

しかし、ゴンタは余命宣告をはるかに更新し、二年二ヶ月、我が家で生きたのです。

実のところ、ゴンタが幸せだったかどうかは、私にはよくわかりません。
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すでに認知症の症状が顕著だったゴンタとは意思の疎通に苦労しましたし、介護がうまくできた自信もないのです。とにかく試行錯誤の連続でした。

ゴンタは一日のほとんどを旋回運動に費やしました。
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休みなく何時間でも回っていられるのです。我が家のリビングに設けた四畳程度のサークルの中でゴンタは回りつづけました。

散歩もまっすぐには歩けませんでした。

回るか曲がるか。

でも、力強いステップは若い頃のゴンタを彷彿とさせました。エネルギーの塊だったゴンタを。

ごはんは好ききらいなくなんでも食べてくれました。
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薬がたくさん入ったごはんもペロッと平らげるのです。私は冷蔵庫の残り物野菜をつかい、ゴンタに「犬用おじや」を作るのが日課でした。トマトや刺身のツマもゴンタにはごちそうだったようです。ゴンタの食べているときの顔は今でも忘れません。

あの表情に救われ、介護を乗り切ったと言っても過言ではないでしょう。赤ん坊のように純粋で喜びに満ちた顔でした。

ゴンタは病気の影響で多飲多尿でした。
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バケツ一杯分くらいの水をごくごくと飲んでしまうのです。当然、大量のおしっこが出ますが、食べているときと寝ているとき以外は旋回しているゴンタにオムツ暮らしは合いませんでした。

そのため私は朝から晩までサークルに敷き詰めた巨大なペットシーツを取り替えなければなりません。洗濯の回数も半端ではないのです。ゴンタの排泄の問題は、当時の私にはかなり深刻でした。自分の具合が悪いときなどは、本当に困ったものです。

二年間、ゴンタは休みなくサークル内を回りつづけました。

グルグルグルグル。

我が家の洗濯機も二年間回りつづけました。

グルグルグルグル。

ゴンタのグルグル生活は二年で幕を閉じました。

次第に足がもつれ転ぶようになり、そこからは坂道を転がり落ちるように一気に運動機能が低下していったのです。

ゴンタの肉体はゴンタの精神に逸れ、折り合いをつけられない弱り方をはじめました。いわゆる、「寝たきり生活」のはじまりです。

ゴンタが旋回運動を繰り返していた時分は、寝たきりになれば楽になると想像していました。ゴンタが歩きながら排泄物を踏みつけることがなくなるからです。

しかし介護の真の試練は寝たきりになってからでした。

体の不自由さを嘆いてゴンタが泣き叫ぶのです。

けたたましい声でほぼ一日中ずっと。

起き上がらせると少し黙ってくれることもありましたが、数秒後、また叫び声が部屋中を轟きます。地響きするほどの大きな声でした。我が家には他の動物たち もいますので、他の動物たちへの影響も心配でした。ゴンタ以外の者はみんな一丸となってゴンタの鳴き声を耐えるしかなかったのです。マンションの一室での 生活ゆえ、近隣への肩身の狭さも感じました。

私は精神的限界までその声を受け入れるしかありませんでした。

薬で強制的に寝かせている間だけが私の束の間の休息でした。次第に心の中をイライラが支配するようになり、私は一度だけ、イライラを醜い怒りに変え、ゴンタにぶつけてしまったのです。

あるとき突如私は、寝たきりで泣き叫ぶゴンタに向かい取り替えようと手に持っていた紙おむつを投げつけてしまいました。今でもそれが自分の中で、もっとも後悔しているできごとです。

毎日が闘いでした。いつまで闘えるかもわかりませんでした。

終盤、私は化粧や身なり……性別を忘れ、寝食を忘れ、ついには感情を表に出すことをも忘れてしまいたくなり、ただひたすらゴンタの介護だけをしました。一寸先すらも考える余裕がなかったのです。
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思い返せば、薬で眠っているときのゴンタはよく寝言を言いながら手足をぱたつかせていました。土手の中を走りまわる夢でも見ていたのでしょうか?

繋がれっぱなしの十三年間もの間、叶うことのなかった夢。

自由への渇望――。

最期は、あっけないほど静かに旅立ったゴンタを私は少し恨みました。昼ごはんを食べたのに、その夜すっと眠るように逝ったのです。

我が家をさんざんかき乱し、私の心を乱したのに、ひとりだけ遠くへ行ってしまったからです。家の中は爆弾が落とされたあとの廃墟のようにむなしい場所になりました。

土手で生きた十三年、我が家での二年二ヶ月。

ゴンタの生涯、その存在は、鮮烈な色彩となって私の胸に残っています。亡くなってしばらく経ちますが、まだ消化しきることができません。

ただひとつ言えるのは、ゴンタに出会えて、お世話させてもらえた時間は私の宝物です。

あの苦悩も含めて、全部。
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ゴンタの一生をまとめた記事はこちらにもあります。

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