近況やベベへのプレゼント他

頭数が多い我が家。今日はそれぞれの近況をお知らせします!

①チチ

現在、用賀の厳しいプロジェクトに入ったため、早朝がんばって起きています。仕事がなく、ブラブラしていた時期もあったので、最近は充実しているんじゃないですかね。

②私

相変わらず紅茶中毒で、1日に2㍑飲んじゃいます。リプトンのさっぱりした味が好き。朝と昼はごはんを食べない生活でしたが、これじゃあいけん! ですよね。改めます。今朝はブロッコリーと大根(生)、ぶどうジュースを飲みました。

③べべ

わがまま病は一向によくならず。そう、年末素敵なプレゼントが届いたんですよ^^

送り主はbenny.Nさま♪ こんなに大量の物資&ベベの首輪に、リード。
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黒猫の愛らしいランチョンマット(でいいんですよね?)も!!
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首輪をつけてみました~♪ もう、超嬉しいです! 大好きなBIRDIEのものです。
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「似合う?」
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おそろのリード。闘病をがんばっているベベにプレゼント、だって(涙)。ありがたすぎるよ……。
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べべ、この写真でわかる通り、しっぽに大きな腫れものができるんです。
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中に溜まった液体をまめに抜いてもらっていますが、またすぐできちゃうの。ベベについては心配が尽きないけど、まだまだ生きてもらわないと。私の活力源ですからね。

④ナナ

最近ナナちゃんの写真が少ないかも。さっき何枚か撮ったので今度載せようっと♪ 親バカで申し訳ないのですが、はっきりいって、ナナは美しすぎて、優しすぎます。食べる量は一定なのに、うんちの回数が増えました。いいことだ(笑)。

⑤リル

表情豊かなリルは、笑ったりふてくされたりで大忙し。チチ命ですが、チチは保護猫たちと夜を共にするため、なんだかさびしそう。ドライフードを食べません(涙)。毎日手づくり食ってわけにもいかないのに、どうしたらいいのか……(ため息)。

⑥ほほ

KYかと思いきや、案外703号室内を漂う空気に敏感なことが判明しました。あまぱんには、強いです。あまぱんの前では「ワルイ男」ですよ(汗)。いつも 思うんですが、うちのほほには特別な能力がありそうですよね。普段は冷たいのに、私が頭痛の時は、必ず寄り添ってくれるんです。親ばか発言ではありませ ん。決して。

⑦あまた

今現在も、私の膝の上に乗っているあまぱん。お膝大臣です。結構重い。いや、すごく……。朝から晩までごはんを要求。私はとっくに、シカトすることに慣れ ましたが、チチはだめ。ちょこちょこあげちゃってます。夜は私と一緒に韓国へ旅立つあまぱん。いえね、韓国ドラマに陶酔する私の右腕にしがみついているだ けなんだけど(爆)。

⑧チロチョウ

はあ……。先ほど、MOMOペットクリニックの 大巻先生に電話で様子を聞きました。病院では、この上ない凶暴ぶりを発揮しちゃってるらしい。目薬もさせないほど、先生たちを威嚇してるみたいです。野良 猫の扱いに慣れている大巻先生ですから、きっとがんばってくれると思いますが、なんだかチロが不憫です。きっとチロは、心細くて仕方ないんでしょうね。早 くお迎えに行きたいけど、ここはぐっと堪えて待ちます。最近ね、チロが食べている時なら、正面からなでられるようになったんですよ。チロ、チチや私に怒る 回数が減ってきたんです。でもこれじゃあ、また一からやり直しかな? まあ、何度でもやるしかないんだけど(苦笑)。

⑨みこ

超モテモテ女子みこティ。どれくらい人気があるのか、言いたいけれど、今はやめておきます。

お顔も当然ながら、座り方がかわいいでしょ? 後ろ足をみて^^ なんか萌えません?
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みこ、なにが言いたいの?
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ウィンクまでしちゃってさ。自分がかわいいって知ってるわこの犬。
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みこティが我が家にいてくれるおかげで、うちの犬たちが若返りました。適度に遊び、適度に甘え、適度にくつろぐみこティに、ナナやリルは感化されたようです。みこ、ありがとう!

⑩このは

この一枚も、うらら城で撮った写真です。703号室で撮ったものも近日中に載せますね。
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夕べ、ごはんを食べてくれなかったので、心配でしたが、先ほど、かつおバー&ササミスティックをすごい形相でむさぼっていたので、それをみて、一気に力が抜けました。このははお風呂の中までついてくる、ストーカー女です(爆)。

以上、それぞれの近況をお送りしました~。

☆☆☆ありがとう☆☆☆

卒業猫泰雅ママさんより強力な手袋&ブラシ&傘立て&お手紙が届きました。
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泰雅ママさん、どうもありがとうございます。チロ、また気が立っているみたいなので、手に負えないようなら、手袋をつかわせていただきますね^^;

卒業犬コロンJのママ、megさんよりいただいたのはこちら↓
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ババのお店に持ってきてくれた品々。携帯電話のカメラで撮った最悪な画像(涙)ですが、すごくゴージャスなお花&和菓子(2つも!)&30年物の紹興酒& ウィスキーが並んでいるんです。それにご寄付までいただいてしまいました。megさんとは、一生のおつき合いになるんですから、もうプレゼントなどはなし でお願いしますよ。毎度恐縮しすぎて、言葉がありません。

かつくん「ベベちゃんの首輪とリード、ぼくも素敵だと思う。サイズもピッタリだしね。ハハは首輪に合う迷子札を探してみるって。イケてる迷子札を売ってるサイトを知っている方は、お手数ですが、ハハに教えてくれませんか?

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野良猫、保護猫、愛猫

レディーたちの集合写真♪
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みこティ、真ん中を陣取ってますね。夜撮った写真なので暗めですが、うちのお子たちと一緒に元気よく過ごしているみこティ。家族を募集しています! みこティはほぼ毎日ブログに登場しているので、気になる方は↓の記事をご覧くださいね~。

今日の主役はチロチョウです。
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チロ、目が少し悪化してきました。目薬では改善がみられないので、年明けに手術を受けさせようと思っています。今、心配なのは、病院へ連れて行ったら、チ ロがまた心を固く閉ざしてしまうこと。せっかくこの環境になじみつつあるのに、新たな恐怖心を植えつけてしまったら……。

適切な治療を受けさせるのは当然ですが、そのタイミングが難しい。人慣れを急ぎたい。

私は、チロチョウが怖かったです。
最初のうちは、さわらなければ、ケージの掃除ぐらいは、難なくできていたのですが、10日くらい前に、ケージの掃除をしていたら、突如激しく威嚇され、攻撃されました。それからは、情けない話、水を変えるのも、トイレの砂を変えるのも、苦労しました。

さわれない。ケージの掃除もままならない。ケージに近寄れないから、チロチョウとのコミュニケーションが取れない。まさに、負のスパイラル。

チチが2日間、出稼ぎに行っていた間は、なにをどうしていいのか、分かりませんでした。自分の中で、自己嫌悪ストレスがマックスに達していたと思います。

リリースしないと決めておいて、勇気が出ないなんて、サイテーですね。

チロチョウは、おそらく、生まれてから一度も人間に撫でられたことのない猫です。人間に虐待された末に捨てられた、とか、意地悪された、とか、そういうんじゃないんです。本人が無口なので、はっきりしたことは分かりませんが、生粋の野良猫じゃないかな?

ゴロゴロ喉を鳴らすことを知る前に、威嚇や攻撃をおぼえてしまった。

こういう猫を変えるのは、生半可な気持ちじゃ、無理。

だから私は、チチのような強さが欲しかった。羨ましかったし、悔しかった。

手袋を買った日、チチは不機嫌で、私たちは口論になりました。

「手袋なんていらねーよ。こんな無駄遣いをするなんて」

「あなたには必要ないかもしれないけれど、私はちょっとでも距離を縮めたくて」

「じゃあ早く、それはめてさわれよ。こっちに来い。ほらっ、さわってみろ」

「そんな言い方ないじゃない!!」

チチが保護部屋を出た後、悔し涙が溢れてきました。自分の中に、“偽善”の二文字が浮かび、胸が締めつけられました。私って、こんなに醜く弱い人間だったんだ……。

泣きながらチロの顔を覗いたら、威嚇されました。

シャーッ!!
(連れて来ておいてなんなんだ。お前のやってることはなんなんだ)

うまく言えないけれど、その瞬間、チロチョウの本当の姿がみえました。

チロチョウは、こんなにも小さな生き物だったんだ……。

囚われの身となったチロチョウは、いつだって素手で、真っ向から私と向かい合っているというのに!

昨夜の写真です↓
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今みても、うるうるしちゃう。
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素手で撫でたチロチョウの感触を忘れません。
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チロチョウ、ありがとう。

名もない野良猫だったお前は、保護猫チロチョウとして、703号室でがんばっているのね。情けないことをしてごめんね。悪かったね。お前を連れて来ておいて、さわれないからどうしようだなんて、そんなの、道理が通らないよね。

もっともっと仲良くなろう。

どこかの家猫、いいえ、誰かの家族として、愛猫として、生きる姿がみたいよ。

☆☆☆おまけ☆☆☆

チロチョウが喜ぶと思って買ったけれど、あまぱんが狂ってます……。
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かつくん「チロチョウはまだまだ怒っています。撫でる手をとめた後で、もう一度撫でようとすると、また威嚇がはじまります。パンチがくるのか、牙がくるの か、正直、ハハは今も怖いみたい。だけど大きな一歩を踏み出したから、きっともう大丈夫だよね。ハハはひとりしんみりと、感動に浸っています。保護してよ かった。出会えてよかった、と。

次回は卒業犬との再会について書くって。

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3共に生きてる

時間が空いちゃいましたね。夜、ベベが調子悪そうだったので、更新を断念しました。麻酔の影響で一晩中震えていたんです。麻酔は怖いですよね。できればかけたくないのが本心です。

夫のチチは出稼ぎから帰って来ないの。週末くらい家に戻って仕事をすればいいのに~!

ベベの闘病記がつづきます↓ 興味がある方は、二つ下の記事から読んでくださいね。

大手術を終え、MOMOペットクリニックに入院したベベを、先生は24時間体制でケアしつづけてくれました。先生が仮眠を取っている間は、奥さまがベベの様子を見守ってくれました。大巻先生は小さなお子さまがいらっしゃるのに、5日間、病院に泊まり込み、ベベのそばにいてくれたのです。

4日間の絶食後、はじめてべべにid缶を一口与えた時は、きっと先生も緊張がマックスだったと思います。もし、胃に穴があいていたら、腹膜炎を起こして死 んでしまうからです。シダ先生のオペが完璧だとはいえ、ベベの胃はもはや、形が大きく変わり、人工的に縫われた小さな袋に過ぎません。ちゃんと機能するの か、誰にもわからないのです。

「食前、バリウム検査をクリアしているので、ちゃんと通過するはず」

大巻先生の慎重さ、用心深さに、私たちもある程度の安心感を得られました。

「食べましたね。そして、食べたものがちゃんと腸の方へ流れているようです」

レントゲンをみながら説明する先生の顔に、安堵の色が浮かんだので、チチも私も、心地よい脱力感を味わうことができました。先生には頭が上がりません。いろんな病院をまわりましたが、ここまで誠実に、親身に対応してくれたのは、大巻先生だけです。

こうして、ベベは私たちの元へ帰ってきてくれました。術後、検査センターへ送った腫瘍の分析結果が出ました。ベベの病名は「多発性腺腫」。腺腫(または腫瘍)が常に再発する恐れがある、恐ろしい病気で、IBDが絡んでいるらしいこともわかりました。

食事制限と、1日6種類の投薬に加え、年に2回は全身麻酔をかけて内視鏡を行い、再発の有無をチェックしています。今年3月に行われた内視鏡検査で、十二指腸に2つの腫瘍が確認されたので、大巻先生が手術してくれました。

昨日、久々に内視鏡検査を行いましたが、腫瘍は確認されず!!
嬉しくて院内で叫んでしまいましたよ(笑)。
実は、ちびるかと思うほど怖かったのです^^;

腫瘍はなかったけれど、胃壁が荒れているので、一部サンプルを取り、現在検査センターへ送って結果を待っている状況です。手術後、ベベは肝臓が悪くなりま した。胃が変形しているので、肝臓に負荷がかかることははじめから想定していましたが、数値が悪化すると、とても気になります。昨日の検査では、それほど 悪くなかったので、そちらもほっ。

昨日行われた内視鏡検査↓ ベベの胃の中はピンク♪
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ベベの闘病がはじまって、我が家は一変しました。
ベベを生かそうと、多くの方の知恵や力を拝借しました。目玉が家の外に飛び出すほどの金額がかかりましたし(笑)、ベベを失ってしまうかもしれない恐怖感 で寿命が縮んだようです。けれど、ベベが病気になって、いろんなことに気がつきました。昔はとにかくたくさんの犬猫と暮らすのが夢だったけれど、一頭に多 くを注ぐ生き方の方が、やっぱり自分に向いていると知りました。

かつくんもコロも、医療にかけては全力を注ぎきったつもりです。医療費はベベ同様、惜しみませんでした。でも、残念なことに私はかつとコロを失ってしまいました。

愛犬愛猫の医療を、どこまで積極的にやるのか?

それは各ご家庭の問題だと思います。ただ、本気で取り組もうと思ったら、結構大変なんですよね。だからうちはもう、簡単に「家族」を増やせないんです。

ベベの闘病記を読んで、ベベのことを可哀想だと思った方っているのかな?
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手術や投薬や食事制限などをせず、あのままこの世を去っていた方が幸せだったのでは? って。そんな風に思ったとしても、そんな意見、全然聞きたくないのでコメントしてこないでくださいよ(笑)。

冒頭にも書きましたが、ベベは元気いっぱいです。うちの誰よりもよく笑うし、誰よりも速く走るし、たくさん食べています♪ 辛いだけの毎日ではありません。胃がん発覚から、もうすぐ3年が経とうとしています。人間の年月に換算してみてください。すごいでしょ?

ベベが生きようとする限り、私は積極的に共に生きる道を探りつづけます。

だって I need you!
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かつくん「かけ足で書いてしまったけれど、ベベちゃんの闘病は心配事も多いのが事実。だからこそ、チチもハハも、楽しそうなベベちゃんの姿に救われている んだよね。チチもハハも、べべちゃん、ナナちゃん、リル、ほほ、あまた、703号室の卒業生たちに、心から感謝しています。

“今日も生きていてくれてありがとう!”

チチ、いつ帰るんだろうね。ずっと帰らないからリルが淋しそうだよ。ブログは毎日読んでいるらしくて、ハハがベベちゃんのことを書いたもんだから、読みながら当時を思い出して心臓がバクバクしたんだって。チチに早くつづきを書けってせかされて、ハハは更新しています。

あ、そうそう。チチはぼくのお骨を連れて、出稼ぎに行ってるんだよ。

親ばかな男だな~!

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2神の手

ただいま。べべ、無事に戻ってきました。まだ麻酔からさめたばかりなので、少しぼーとしているようです。今、ホカペの上で寝息をたてはじめたので、つづきを書きます。

ベベの闘病記です。興味がある方は一つ下の記事からご覧ください。
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2008年1月29日に内視鏡を受けたあと、私は大巻先生と手術の相談をしました。

腫瘍がこれ以上大きくなる前に、1日も早く手術を受けさせたい。万にひとつの可能性であっても、失敗は避けたい。元通り、つまり腫瘍ができる前のベベに戻 してほしい、それが私側の希望でした。今から考えると、なんて身勝手な(笑)。でも、それが本音なんだから、仕方ないですよね。

大巻先生は、私からの重圧を受け、いっぱいいっぱいだったでしょうね。申し訳ありませんでした。

「ハハさんは、ぼくがベベちゃんを切ることをお望みですか?」

「私は、日本一の医療を受けさせることを希望しています」

「なるほど。ぼくは、ハハさんの希望を全部叶えたいですが、それができる先生は、日本にはひとりしかいないと思います。もしよかったら、シダ教授がいらっしゃる大学へ行かれてはいかがでしょうか? 診察を受けて、シダ先生に切ってもらえれば……」

「は? シダ先生? シダ先生って、腫瘍学会の権威ではないですか? うちのベベが診察を受けられるのはいつですか? すぐに診てもらえるの?」

「いえ。多分、検査だけで、2カ月以上お待ちになると思いますが……」

「え。なに言ってんの? 先生、2カ月ですって? 2ヶ月後、ベベは生きているんですか?」

「…………」

「2ヶ月待てません。それに、他の患者さんの中に割り込むつもりもありません。シダ先生ではなく、大巻先生が切ってください」

「はい。わかりました。では日程については改めて相談しましょう」

そんなやり取りから半日たった頃、大巻先生が電話をくれました。

「もしもし、シダ先生を、ぼくは直接知りません。けれど、間に知り合いの先生が立ってくれました。シダ先生にベベちゃんの病状を伝えてもらったところ、執 刀してくださるとのことです。どうしますか? シダ先生の手術が希望なら、先生が勤務を終えた夜間からのスタートになります。場所は、うちの病院でやって くれるそうです。それでもよければ……」

大巻先生がどれだけ動いてくれたかを知って、驚きました。

自分が切るだけが選択肢ではない、大学病院へ紹介状を書いて、ベベのことをまる投げしたわけでもない。心の底から、すごいと思いました。

「ベベに日本一の医療を!」

私の願いを、純粋に聞き入れて、獣医師として、最高のプランを提案してくださったのですから。

手術は当初、MOMOペットクリニックで行う予定でしたが、シダ先生のチーム全員が手術室に入りきれないことから、もっと大きな手術室が完備されている梅島動物病院を一棟借りきって行うことが決まりました。無理を聞いてくださった梅島動物病院の院長先生には今も深謝しています。

2008年2月某日夜(当時べべ7歳)

術前検査をクリアしたベベは、酸素室の中へ入れられました。

手術の前日、ドッグランで走っているベベの姿が過りました。もしも麻酔から覚めなければ、今日がベベの命日。私の足がガクガク震えました。横にいたチチは、全身が震えていました。

シダ先生のチーム(5名)が到着。

すでにベベのケアをはじめていた大巻先生と、シダ先生に呼ばれ、診察室へ入りました。

「覚悟はいいですか? 手術中に亡くなるのは、全然珍しいことではありません。また、無事に手術を乗りきっても、術後の合併症の危険がつきまとう。腹膜炎を起こしたら、亡くなる可能性が非常に高い。こちらも最善を尽くしますが……」

シダ先生の目を直視していた私は、軽く頷くだけで精一杯でした。

「それにしてもあなた方ご夫婦は、大巻先生というすばらしいドクターにめぐり会え、ラッキーですよ。自覚症状がまったくない犬の胃がんを発見するのは至難です。彼は有能な先生ですね」

シダ先生に褒められた大巻先生は、表情を変えないまま、頭をぺこりと下げました。

手術法について簡単な説明を受けた後、シダ先生はチームと共に、梅島動物病院の大手術室へ。

私のへたくそな絵ですが、上が術前のベベの胃。下が、これから目指す手術。
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マージンを広く取るため、胃の半分を切り落とし、十二指腸と直接縫い合わせるのです(ビルロートI法)。なるほど。これはただならぬ大変さだわ……。

めまいが起きました。

横にいるチチが私の耳元で囁きました。

「泣いてはだめだよ。今は泣かないで」

手術室はガラス張りになっています。シダ先生チーム+大巻先生は、手術部屋の中。外には、シダ先生のオペを一目見て学ぼうと、大勢の梅島動物病院の先生や 関係者がいました。20名以上いたでしょうか? 夜も遅いのに、今後の医学の発展のために、立ったままベベの手術を見守ってくれていたんですね。見物者た ちが、ベベに直接思い入れを持ってくれなくてもいいのです。ただ、オープンな場所で大勢に見守られていることが重要だったのですから。

私とチチは、モニタールームから、一部始終をみることを選びました。TVの画面には、ベベの腹部が映っています。TVドラマでよくやってるでしょ? あれ のリアルバージョンです。ベベのお腹がメスで切開されるところ、吹き出した血を拭いているところ、先生の手で内臓を取り出しているところ、内臓を切り取る ところ、なにかを入れて縫い合わせるところ、何重にも慎重に縫い合わせるところ……。

勇気がいることですが、ベベの何もかもをみて知っておきたかった。

3時間は経ったでしょうか?

手術室の方から小さな歓声が漏れました。
どうやら、手術は無事終わったようです。

シダ先生が、手にガラスの瓶を持って、足早にモニタールームにやってきました。

「どうにか終わりました。合併症の危険がありますので、まだ喜ぶのは早いです。こんなに大きな腫瘍が、2つ取れました。しかしこれで自覚症状がなかったのか……。普通、ここまできたら、食べることも出すことも苦痛だったと思うんだけど。本当、不思議です」

私たちは深々と頭を下げました。

そして、麻酔から完全にさめる前に、べべと大巻先生を車に乗せて、梅島動物病院からMOMOペットクリニックへと出発したのです。ベベはこの日から、計4日の絶食絶飲です。合併症を起こすと死んでしまうため、大巻先生が、術後、不眠不休で、4日間、ベベに添わなければなりません。

時刻はもう、夜中の2時でした。

今日を乗りきったことが、本当に奇跡でした。

つづく

かつくん「ベベちゃんに会ったことがある方は、まさかこんな大手術を乗り越えただなんて思わないでしょ? ベベちゃんは手術前も手術後も変わらぬ元気さですから。

ジャックラッセルの胃がんが多いらしい。ハハはいいとされているブリーダーからベベちゃんを買ったんだけど、先天疾患の問題って、根深いよね。

そもそもいいブリーダーってなんだろ? って感じだけど。

シダ先生はベベちゃんを切った後、数時間仮眠を取って、チームと共に飛行機で地方へ行って、オペする予定が入っていたそうです。日本のあちこちに神の手を必要とする患者がいるんだね。獣医学がもっともっと発展、向上しますように。

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1ホームドクターと愛犬の生

昨夜は、深夜まで白猫の捕獲をがんばりましたが、猫の方の警戒心が強すぎて、ダメでした。姉ちゃん、つき合ってくれてありがとうね。猫についてはひきつづきトライします。

昨日の昼間、ベベを連れて大師へ。いつもはうちのお子たちや、卒業生のことも祈祷するのですが、昨日はベベのことだけをお願いしました。べべは内視鏡検査を控えていたからです。

うちのベベは、現在1日6種類の薬を飲んでいます。
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●バキソ
●ウルソ
●ザンタック
●アルサルミン
●フラジール
●マイトマックス(サプリ)

食べれるご飯は一種類のみ。食べれるおやつも一種類のみ。

それでも、元気いっぱい。ボールが大好きで、いつもちょこまか走り回っています。もうすぐ10歳のおばあちゃん。だけど私にとっては、まだまだヨチヨチの赤ちゃん。

本当は今日、先週末のオフ会の様子をUPする予定だったんですが、どうしても今、ベベの闘病について書きたいので、オフ会記事を楽しみにしてくださっている方、ごめんなさい。

そして、長くなるので、興味のない方はスルーしてくださいね。

2008年1月25日(当時ベベ6歳)

卒業犬タロ&タロパパさんと一緒にMOMOペットクリニックへ。タロ&ベベを大巻先生に預け、健康診断をお願いしました。軽い気持ちで受けさせた健康診断。ベベは明らかに、健康でした。

ところが、大巻先生は、ベベのレントゲンをみて、胃に写る小さな白いカスのようなものが気になると言い出したのです。血液検査もエコーも、異常なし。

この小さなカスがなんだっていうの?!

大巻先生がいつもに増してしつこくこだわるのが不思議でした。

「これは……もしかして、カルシウム沈着? だとすると、腫瘍の恐れがあるかも」

「腫瘍ですって? 先生、勘弁してよ。こんなに元気なんだから」

「はい。なんでもないといいのですが、念のために、今夜は絶食させ、明日再度検査しましょう。バリウムで造影をみてみれば、このカスの正体がわかるかもしれません」

「食べカスかなにかでしょ?」

「かもしれませんが、念のために」

アレルギーの持病を持っているものの、誰よりも元気で誰よりもよく食べるベベが、病気なんかになりっこない。けれどなんとなく、私は、翌日バリウム検査を受けさせることに。

――結果、私は診察室の地面に倒れこんでしまったのです。

バリウムで膨らんだ胃の中に、直径3cmにも及ぶ腫瘍らしきものが……2つも。

ベベは6キロしかありません。胃は小さいのです。その胃の中にこんな怪物が潜んでいたとは。

絶句。

呆然。

信じられませんでした。
なんでこんなになっているのに、べべは自覚症状を訴えないのか?
ベベの、かすかな変化すら感じられなかった。

「先生、どうすればいいんですか? 手術で治るんでしょ? いつ手術します? べべは完治するんでしょ? こんなになっているなら早く取っちゃってくださいよ、先生!」

私はもはや、半狂乱。

「ここまで大きくなっていると、良性腫瘍だとは思えません。取ってみないことにはなんともいえないけれど、悪性の場合、つまり、胃がんですが、胃がんはほ とんどが、“腺がん”です。腺がんは予後が悪く、たとえ手術をしても、半年生存率が低いのが現実です。それでも手術を、と仰るなら……」

「え? なんですって? 手術をしても、半年生きられないこともあるの? 半年生きられないって、なんじゃそりゃ。このベベが、半年生きられないかもしれないって?」

私はもはや狂人のレベルでした。先生も呆れていただろうな(苦笑)。

2008年1月29日(当時べべ7歳)

積極的な治療を開始するために、まずは内視鏡検査を行うことに。
この日はベベの7歳のお誕生日でした。まさか7歳のお誕生日をこんな形で迎えるとは。でも、嘆いている余裕もありません。手術を考えるなら、早急に内視鏡検査を行い、腫瘍の位置や大きさを確認しなければならないのです。

当時、MOMOペットクリニックには内視鏡の設備がなかったため、梅島動物病院で内視鏡検査を行いました。もちろん、大巻先生も一緒です。梅島動物病院の 院長先生は、かつくんの担当医でしたし、梅島動物病院は、大巻先生が独立する前に働いていた病院ですから、安心できる場所なのです。

内視鏡検査が終わって、チチと共にモニター室へ呼ばれました。

大巻先生も、院長先生も、無言でした。

そして、画面にはベベの胃の内部が映し出されたのです。

画面をみた私は、不覚にも、その場に泣き崩れました。

赤黒く、想像よりはるかに大きな怪物の正体。これから闘う相手が、ここにいる。

ベベの内側に、こんな大きな腫瘍が、がんが2つも!!

「手術で……取りきれるんですよ……ね? ね、ね、先生?」

大巻先生も、同席してくれた梅島動物病院の院長先生も、なにも答えてくれませんでした。

べべ、あの日7歳になったベベは、全身麻酔から覚めた後、お母さんの顔をペロッと舐めてくれたよね。ごめんね。取り乱した姿をさらけだして、心配をかけてしまって……。

8歳のべべ

9歳のべべ

10歳のべべ

11歳のべべ

12歳のべべ

13歳の……

ベベは当たり前に年を重ねていくんだと思っていたから、悲しくて仕方がなかったの。

でもお母さんは、あの日決断しました。

ベベと共に、絶対に闘うって。

そのためになら、なにを失っても惜しくはないって。

日本一、いや、世界でみてもトップレベルの「シダ先生」に出会ったのは、それから間もなくのことです。だけどその頃は、1分1秒がとてつもなく、長く感じられました。

私の太陽が、病気になってしまったから。
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かつくん「今からMOMOへベベちゃんを迎えに行くらしいので、つづきは今日中に書きます。長くなりそうだけど、興味がある方は読んでくださいね。ベベちゃんの病気を見つけた大巻先生は、703号室にとっては神様なんだよ。最高のホームドクターだよね。

だってね、ベベちゃんは、大巻先生の病院で健康診断を受ける数ヶ月前、違う病院で健康診断を受けたんだよ。その頃すでに胃がんだったにも関わらず、その病 院では、ベベちゃんの病気を見つけることができなかったの。もしもあの時、大巻先生がいてくれなかったら、ベベちゃんは今頃、この世にはもういませんでし た。

それに、あの頃は、ぼくを失ったばかりだったから、ハハは一段と神経質になって、数カ月おきに、ベベちゃんたちに健康診断を受けさせてたの。

自覚症状が出てからでは遅い。そういうことがあるんだって、ハハは身をもって知りました。

ベベちゃんの第一回目の手術を担当してくれたのは、腫瘍にかけては右に出るものなし、日本一のシダ先生なんだよ。神の手シダ先生の手術のお話はこの後つづきます。

多分、シダ先生のことは、はじめてブログに書くんじゃないかな?

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!

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足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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