忠太とのいきさつ

4月26日、又例の多頭飼い団地N宅で子犬が5頭生まれした。
24頭以上の犬や猫を無秩序に飼い、挙句の果てに近隣から裁判を起こされ、不衛生、汚いという理由でいじめに遭ったその子供達は不登校になり、福祉や子供支援センターが関わり、1年前に数頭がセンターへ送られ殺処分となり、残った数十の犬を私とKさんで里子に出しました。ももママちゃんにも子犬を2頭手伝ってもらったし、他の団体にもお世話になり、20頭近くの子がようやく巣立ったのに、最近では、武次郎とカフェがその家から又保護され、関わる羽目になりました。

そのN宅で、更に5頭の子犬が産まれてしまいました。
母犬は黒のパグ犬、名前はランちゃんです。
その、問題の一家は生活保護を受けている身で、団地で暮らしているのに犬猫を飼い続けてきました。母親は何かあるとすぐ手首を切る女性で、無理やり何かをすることが出来ません。子供達はそんな母親にベッタリ。虐待されているのに母親が大好きです。

1年前に、役所が無理やりその家の犬猫をセンターへ送って、私とKさんはそのことが許せず、役所とこれでもかという程喧嘩して、残りの子を殆ど里子に出し たけど、福祉センターが、手首を切ってばかりの母親の精神面を考慮して、特例で1頭だけパグ犬を飼育しても良いという措置を取りました。そうしない と、又手首を切るか、生活保護費で犬や猫を買ってしまうからです。パグ犬のランはいわば「人質」。犬だから犬質でしょうか。

でも、パグ犬1頭のはずだったのに、その後武次郎とカフェを団地内で見つけた役人が大慌て。いきなり3頭に増えているんですから驚いたと思います。そこで1年ぶりにKさんに再度連絡をして来て、武次郎とカフェを保護して里子に出して欲しいと頼んできました。

Kさんはその頃、具合が最高潮に悪かったのですが、断ると武次郎とカフェが殺処分されてしまうと危惧して一人で頑張っていました。それを知って私が関わり始めました。

1年ぶりに・・・。

武次郎とカフェは男の子です。生まれた子犬の様子からお父さん犬はカフェだと想像していますが、2月頃にカフェとパグ犬ランの間に子供が出来てしまい ました。私達にはパグ犬ランの不妊手術を約束したのに・・・。もう目からウロコです。ここまで書くと、じゃあ、1年前にあんたがパグ犬の手術をす れば良かったのでは?と非難されそうですが、パグ犬の所有権は元凶のN家。パグ犬には指一本触れられませんでした。その為、役所も交えて話し合 い、パグ犬を不妊させて残すという話になりました。

でも、結局パグ犬は不妊しておらず、1年経って子犬を産みました。
私たちはその事情を4月の後半には把握していたのですが、中絶が間に合わない時期なので、生ませてから取り上げて里子に出し、パグ犬の手術をさせる事を決めました。Nがなんと言おうともうそれしかない、そう決めて・・・。

4月26日に5頭生まれたそうですが、その日のうちに2頭死に、3頭が残りました。

母犬があちらの所有である以上、役所もこちらも全く手が出せず、又母親から離してしまうと死んでしまう恐れが大きいので、赤ちゃん達は皆N家に置いておく事にしました。

6月に入ったので、そろそろ3頭の子犬を保護して、パグ犬も手術させようと、Kさんが元凶のNに連絡を取った所、子犬はもう人にあげてしまったとか、 母犬の手術はやっぱりしたくないと嘘をついたり、ごね出したりして、説得するKさんの目の前で暴れだし、このままじゃ又手首を切られると思ったKさんは、 粘って粘って腫れ物に触るようにそっと説得を続け、その結果、ようやく子犬1頭と母犬のパグ犬ランを保護することが出来ました。

1頭の子犬についてはこちらで保護することが出来るのですが、母犬は手術&抜糸が終わったら又Nに戻さなくてはなりません。MOMOペットクリニックが抜糸まで預かってくれるのですが、病院へ連れて行った際、大量の血尿をして私たちを驚かせました。

検査の結果、血尿の原因は尿道結石。それも3cm大の凄い石です。
大巻先生によると、これは相当苦しいだろうとのこと。幸い、不妊手術と共に手術を受けさせる事が出来ましたが、再発の可能性が極めて高い。アフターケアが 必要だそうです。パグのランは全盲です。元々は見えていたのに、犬同士で喧嘩になり、目に傷がついてほっとかれた結果、視力を失いました。結石の原因 も恐らくばい菌が入ったせいだろうということでした。ばい菌だらけのあの環境だから、妙に納得してしまい、ランを戻すことを考えると不憫で今途方に暮れて います。福祉に相談したのですが、ランはN家に残した犬だから戻すほかないと言われ、このまま返さない手もありますが、そうすると残っている子犬2頭の保 護が完全に不可能になる。Nは子犬2頭を手放さないとほざいていますが、Kさんが粘り強く説得しているし、私たちは可能性を模索しているし諦めていませ ん。残った子犬はオスとメス。勿論手術は受けさせていません。だからこのままにしておくと半年後には2頭が交尾して大変なことになる。

ランを戻して信頼させて子犬を何とか引き渡してもらう他手がないのです。
ランを戻しても、子犬を引き渡してもらえるかは分かりませんが・・・。

私の説明不足で、この状況の何処までをご理解頂けるか、あまり自信がないのですが、とにかく今は八方塞がりです。

関係機関に電話しまくって昼間はあっという間に過ぎていきます。
でも何処に連絡を取っても、結局誰も動かないし動けないから解決にはならない。
Kさんの粘り強い説得だけが頼りです。私もNと話したいと思っていますが、Kさんに喧嘩になるから今はまだやめておきましょう、喧嘩はダメよ、と釘を刺されています。

三度Nに呪われてしまった感ですが、何とか頑張って色んな角度から考えて、出来る限り精一杯頑張りたいと思っています。子犬が保護できた暁には又ご報告させて頂きますね。

それにしてもこの問題、頭が痛いです(苦笑)。

パグにしては小柄の美人さん 手術を受けた全盲の母犬ラン。まだ入院中です。


母親ランと今の時点で唯一保護できた子犬


子犬は今703号室に居ます。


名前は忠太(チュウタ)にしました。


忠太は本当に小さい子。


私の足(22cm)ほどの大きさしかありません。


703で一番小さいほほが巨人に見えます(体重差は5倍)


あまりにも小さいので、ほほも犬とは認識せず、普通に振舞っています。

ああ、私の腕にいだかれて、寝息を立てる小さな犬よ、お前はどの程度のことを知っているの?

何処までも狂ったこの世の中の不条理や、それに挑む私達の気持ちや、お前の兄弟が置かれている状況、お前を生んでくれた母親の痛みを、いったい何処まで知っているの?

お前がお腹にいると聞かされた時、即座に中絶をと考えたこの私が、今お前を抱いて体温を分け合っている、おかしいね。でもいのちって尊いね。お前のような 犬や猫が、罪もなく生きていた犬や猫が日々どれだけ犠牲になっているか、私はお前より少しだけ知っているよ。だからチビちゃん、お前が生まれて来ること を、素直に喜ぶことが出来なかったの。

ごめんね。でも今は嬉しいよ。生まれて来てくれてありがとう。おめでとう。

小さなお前と私の出会い、これは間違いではないよね。
だから頑張るよ。頑張ったらきっと叶うよね。
私の願いは叶うよね。

「説明が下手なのに長くなってごめんなさい。根が深い問題って本当に嫌だね。もううんざりだって。今ハハは眠る前に気を静めるためにフラワーエッセンス入りの温かい飲み物を飲んで、眠りにつくんだって。そうすると気分が落ち着くって。

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幸多

リュウを届けて、すっかり舞い上がった私は家の掃除などを張り切り、普段やっていない部分にも少し手を伸ばしました。金曜はチチが帰ってくる。その前に何か喜ばせてあげたい、そう思って、受話器を手に取りました。

電話をかけた先は、2月末に703号室を卒業した幸多のお宅。

1月末にべべの病気が発覚して、その後闘病していた頃チチが保護してしまった犬。

703号室では「前輝」と言う仮名で、土手にしばらく置いて里親募集した男の子。

その後とても良いご縁に恵まれ、我が家を巣立ち、幸多(こうた)と言う素敵なお名前を頂いて幸せを掴んだのですが、チチが事あるごとに「幸多は元気か な?」「幸ちゃん、何やってるのかな?」「幸多可愛いよな。」と言っていたので、里親さんのお宅に電話して近況を聞いて、もうすぐ帰ってくるチチを喜ばす つもりでした。

幸ちゃんの記事は可愛い保護犬の卒業と、保護犬の卒業記事をお読み下さい。

幸ちゃんはどうしてますか?とのん気に電話口ではしゃぐ私。

幸ちゃんとご家族が最近、どんなに大変な思いをしてきたのかも知らずに。

幸ちゃんは最近まで1ヶ月ほど入院していたそうです。
肛門腺の周りに癌が見つかり、手術を受け、今は抗がん剤治療を頑張っている、年齢もこちらの見立てより少し上だという事がMRI検査の結果で分かったし、 スキップしているように歩く可愛い歩き方も、実は大昔にこれでもかと言う程脱臼し、激痛に耐え、そのまま不自然な形で骨がくっつき、その結果スキップのよ うな歩き方になったとレントゲン検査の結果で分かったとのことでした。

足の問題や年齢の問題はまだしも、幸ちゃんが癌に侵され、ご家族と一緒に闘病していたことを全く知らなかった私は、もう軽くパニックを起こしてしまい、電話口でなんと話したら良いか、うまい言葉が見つからず空回りばかりしていました。

里親さんは私に心配をかけないように配慮してくださって、連絡を控えていたようで、1ヶ月の入院中もちょくちょく幸ちゃんに会いに行き、前向きに楽しく暮 らしていると話してくれました。それを聞いて涙が止まらず、どう感謝すればいいのか、もうそればかり頭の中で考えていました。幸多と暮らせて幸せです、幸 多と出会えて嬉しいです、出会えて良かったと心から思ってるし、後悔なんて全くしていない、そう話していました。

幾ら前向きに考えていたとしても、愛する家族の闘病はきつい。
かつの時も、べべの時もそれを痛感しています。
精神的にも肉体的にも経済的にもきつい、下手したら自分さえも倒れてしまう、それを私は嫌だというほど分かっているつもりです。でも、私はまだいいです。

だって散々犬猫と楽しく暮らして来て、何年も楽してきてその結果の闘病だから。幸ちゃんのファミリーはまだ幸ちゃんと3ヶ月しか一緒に暮らしていない、そ の3ヶ月の間、1ヶ月の入院、現在に至るまでずっと闘病をしなければならない事がどんなに大変で、どんなに苦しかったか、それを想像するだけで、うまい言 葉が見つかりません。

なのに幸せですと言う里親さんの慈愛深さに、私はとても苦しくなりました。

幸ちゃん、幸ちゃんは家族を探してあのコンビニの前に居たんでしょ?


私、分かったよ。どうして幸多があの場所でチチを待っていたか、きっと家族と巡り会うためだよね。足が悪くても痛くても医者にかけてもらった形跡も無い。 きっと痛くてまともに歩けなかっただろうに・・・。幸ちゃんはきっと色んな事を我慢してきて、我慢して我慢して、それがとても苦しくて限界で、だから大雪 の日、あの場所に居たんだよね。本当のパパとママに巡り会うために・・・。


だったら幸ちゃん、幸ちゃんもっともっと頑張って、パパとママの為に生きないと。生きて沢山笑顔を見せないと。ずっと一緒に生きないと。パパママはそれだけを望んで毎日頑張っているんだよ。だから幸ちゃんも、それにちゃんと応えて生きていてね。

帰ってきたチチに、幸多のことを話したら、チチは深いため息をついてその後無言になってしまい、お酒ばかり飲んでいました。でも、6月8日幸ちゃんに会い に行く約束をしたんだよ、と話すと少し元気になってくれました。医療を担当してくれたKさんもIさんも祈るような気持ちで、ひたすら幸ちゃんの全快を望ん でいます。そして出来ることは手伝わせて頂きたいと私と同じ思いでいます。パパママの足元にも及ばないけれど、私達だって幸ちゃんが大好き。幸多にはいつ までも元気でいてもらいたい。幸多に限らず、卒業した子は皆家族同様。病気で苦しんでいる子も何頭かいますが、私達は、ご家族に心から感謝して、そしてご 家族には遠く及ばないけれどその子の回復を心から願い、少しでも健やかで居てくれる事を祈るばかりです。703号室を巣立ってくれた子は皆大事。その子が 痛い思いをしていれば私とチチも痛い思いをするし、その子が幸せだと私達もこれ以上ない位幸せになれる。幸ちゃんの回復を心から願っています。

最初は幸ちゃんのパパママにとても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも今は違います。パパママに申し訳ないって思ったら、幸ちゃんに失礼ですよね。幸 ちゃんは出会いたくって一緒に居たくって頑張ってきた訳ですから。今は感謝の気持ちしかありません。幸多を大切にしてくださってありがとうございます、そ れだけです。

6月8日幸多に会えることがとっても楽しみです!

「幸多君頑張ってね。ぼくもチチ・ハハと共に祈っています。絶対に良くなってね。幸ちゃんなら大丈夫。幸運の子だから!優しいパパさんママさん、何かあっ たら役に立たないハハだけど、幸ちゃんの為に頑張ることは嬉しいことと心底思ってるから是非連絡してくださいね。甘えられるとハハ、喜んじゃう性質なので す。ランキングに参加しています。703号室を巣立った子達の末長い幸せを願ってぽちっと押してね。かつくんより。」

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実り2

2分割でごめんなさい^^;でも精神的にはこの方が楽(笑)。あまり長い文章だと、皆様が疲れてしまうのではないかとびくびくしている小心者なので^^; お時間ある時に読んで下さいね。読む時は一つ下の「実り1」からどうぞ♪

リュウのお届けは、19日の月曜、Kさんと行きました。どうして月曜?と言いますと、実は週末に6時間程度のお留守があると言うことで、その前に届けて少 しずつ留守番の訓練をして貰う為に話し合って設定したのです。結構芸が細かいでしょ?(笑)。でも慣れていない場所でいきなりのお留守番だとリュウが可哀 想かなって。まゆさんと話し合って決めました。

2度目にお会いした時は、べべが一緒でたまらなくうざかったので(笑)今度はお留守番させて、リュウをKさんの車に乗せて向かいました。食べ慣れてるものの方がいいかなと思って手作りおじややら、華ママちゃんももママちゃんに貰ったお婿入り道具やら、お守り等を持って伺いました。

リュウにとって、まゆさんと会うのは3度目。前の2度もチューなどしてご挨拶しましたが、お届けの日のリュウはかなりチュー魔になっていました。まゆさん もとても嬉しそうにしてくれて、月曜だと言うのにご主人のつよさんもお家に居てくださり、リュウは自分からつよさんの方に行って、積極的にご挨拶していま した。それを見てKさんが驚いて、帰りの車の中で何度も、リュウは凄い、何でも分かるのね、と話していました。

そう、リュウは凄い子なんです^^

お届けの手続きを簡単に済ませ、お茶やケーキを頂き、じゃあそろそろって事で、Kさんが先に席を立ち、そぉーと玄関を出ました。時間差で私も部屋を出よう としたのですが、リュウがそれに気づき、後を追って来ようとしました。心を鬼にしてその場を離れることに。リュウ、頑張れ、頑張れリュウ。ここが最後。 ずっと居ていい場所なのよ。だから今は頑張って。早く慣れて。そう心でつぶやいて。

まゆさんからこんなに素敵な物を頂きました^^ 嬉しいからパチリ♪


心のこもったお手紙、大好きなマリアージュの紅茶と、ロクシタンのオイル、ソープまで。

お花は亡きかつへ下さいました。素晴らしく綺麗でしょ♪


まゆさんは、過去の記事で病魔に蝕まれて食事を取ることが出来なくなったかつが、一生懸命ご飯を食べる動画を見てくださって、かつくんが大好きと言ってく れました。それを聞いて、私は又幸せな気持ちになって、こんな方の下でリュウが暮らせることが嬉しくなりました。そして、かつくんに会いたくなりました。

あまたん、美しいお花に興味津々^^ 本当にありがとうございました。

ささ、ここからはリュウの新たな生活を!

お届けの日。用意してもらったベットでくつろぐリュウ。


つよさんとまゆさんとお散歩へ


リュウ、いい場所だね^^


お散歩大好きだもんね^^


何を見てるの?


つよさんと。


まゆさんと。

リュウの新しい生活は、まゆさんのブログでご覧になれます♪

つよ・まゆ・リュウのきょうもぽかぽかhttp://ryu020303.blog19.fc2.com/

是非会いに言って下さいね^^ ボール遊びするリュウの動画もあります!

リュウが卒業して、何だか自分の中で一段落を終えたつもりになりました。土手にはまだ他の兄弟も残っているので、引き続き気を引き締めて頑張りますが、お届けした後も、これが夢ではないのかと思うほど、嬉しいです。諦めない事が大切ですね^^

まだリュウが1歳頃の話ですが、リュウが去勢手術した日、会社でそわそわした私は、仕事をサボってリュウにお手紙を書きました。リュウのことを思って書い ていると、心が少しだけ落ち着きました。会社が終わり、ダッシュで病院へ行ってリュウの顔を見て安心した時、いつか土手から出すからね、と密かに約束しま した。

その約束が守れてよかった。
良かったよリュウ。

本当に良く生きていてくれました。
そして頑張ってくれました。

リュウ、おめでとう!!
絶対に長生きしてね!!

「まゆさん、ぼくに綺麗なお花をありがとう。ハハなんて最近スーパーで買った菊の花をぼくに供えるんだよ、センスないね。Kさんも昨日ぼくに綺麗なバラを くれたし、ぼくは美しいお花に囲まれて幸せだな。リュウ君のこと応援してくださった皆様、本当にどうもありがとう。ぼくもとても嬉しいです。ランキングに 参加しているので、リュウ君とそのご家族に愛のぽちを押してね↓ ペコリ。かつくんより。」

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実り1

もっと早くリュウの新しい生活を紹介しようと思っていたのに、べべが突然倒れたり(今は復活しました)リルを連れて血液検査やワクチンへ行ったりして、遅くなりました。楽しみにしていて下さってる皆様、ごめんなさい!やっと紹介できます^^

リュウは、多数の希望者様が現れてくださって、本当に幸せな犬です。多くの中から選ばなければならないのは、いつも胃が痛くなる事ですが、選ばなければな らないのも現実なので、リュウの性格を細かく分析してみることにしました。先住動物とも暮らせるとは思いますが、出来たら先住犬や猫が居ないお宅の方がよ り甘えられるし、リュウの性格に合うと思いました。それからお留守番が少ないご家庭で、リュウは穏やかな犬ですが、手のかかるお子様が居るお宅よりは居な いお宅の方が向くと思いました。

その結果、素敵なご夫婦と出会いました。

まゆさんとつよさんです。

まゆさんからリュウの希望のメールを頂き、その内容を見た時、何故だか1本の糸を感じました。よく言われる「運命の糸」だったのかもしれません。その糸に手繰り寄せられるように、チチと一緒にリュウを連れて会いに行きました。

まゆさんは、インテリア関係のお仕事を殆ど在宅でしています。お仕事の関係で6時間程度のお留守番が週に1度位。ご主人のつよさんも勿論毎晩帰宅するの で、甘えん坊のリュウが一人ぼっちになることは少ない。そしてご夫婦揃ってとっても優しそうで、その優しさは、うわべだけの優しさではなく、リュウの生い 立ち、今のリュウ、リュウの将来を見据え、生活を共にしていきたいと前向きな優しさで溢れ返っていました。

お住まいはマンション。勿論ペット可能の住宅で、まゆさんのセンスが光る家具や小物たちが置かれたシンプルで素敵な場所。近くには大きな公園も沢山あって、ここならリュウがのびのびと幸せに暮らせると確信しました。

ご主人のつよさんは、喘息持ちですが、犬との暮らしは大丈夫ですか?と聞くと、犬を手放すことは絶対に有り得ない、と静かながらもはっきりしたご意思でした。

リュウもまるで何回も遊びに行ったことがあるように、すぐにテーブルの下でじっとおとなしくなり、お昼寝モード(笑)。お陰でお渡しした後のリュウの生活を具体的にイメージすることが出来ました。色々お話をして、おいしい紅茶やお留守番組におやつまで頂きました。

その後もメールをほぼ毎日続け、お渡しする事に決まってからは、リュウを連れてKさんと遊びに行きました。まゆさんともっとお話したかったし、Kさんにも まゆさんを紹介したかったし、何より、環境の変化に少しでもリュウが順応できるように「場慣れ」させたかったからです。2度目に会った時、リュウは更にリ ラックスモードで、お茶を入れてもらってお話しする私達の足元で気持ち良さそうに寝そべっていました。

そして2度目に伺った時、私のパソコンを心配してくれたまゆさんからは、こんなプレゼントが(笑)。


お人柄の良さが分かるでしょ?ちょっと感動でした^^

お渡しまで数日と迫ってきた頃も、毎日のようにメールでやり取りして、リュウの為に色々揃えている話を聞き、渡すことは淋しいことだけど、何だかそれ以上 に嬉しかった。リュウの為に色々揃える、リュウの事を待ち侘びていてくれる、リュウって本当に幸せな犬だなって。そしてこのご縁は確かなものだなって実感 しました。

土手に居た頃のリュウ。長かったよね。本当に良く頑張った。


土手から出して、ペットホテルへ移した日。Kさんと一緒に。


幸運にも 華ママちゃんに預かってもらえる事になったよね。


その後、703号室にやって来てくれた。


あなたを取り巻く人が皆善意に満ち溢れていて、皆があなたを事を思ってくれて、応援してくれたよね。リュウ、素敵な犬の周りには、素敵な人が集まって来てくれる。

日本もまだまだ捨てたものじゃないね!

ここまで書くのにすっかり長くなってしまいましたので、お届け+近況はこの後すぐ続きます。2分割しちゃうことをお許しください。

「Ⅹ94リュウ君おめでとう。2度目遊びに行った時は、お留守番できないべべも連れて行ったけど、まゆさんのお宅のキッチンや仕事部屋に勝手に入って暴れ まわっていました。ハハはすっかり恥ずかしくなったけど、まゆさんは笑って可愛いと言ってくれました。あの時べべがお部屋を荒らしてごめんなさい。べべは 反省していないけど、ハハが多少反省しています。ランキングに参加しているので応援クリックお願いします。ペコリ。かつくんより。」

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足跡

動物愛護法改正の署名用紙はいつも持ち歩いていました。
だからその日も、べべとのお散歩グッズの中に忍ばせて土手へ向かいました。署名にご協力下さいと笑顔で近づいても、7割の人が警戒してサインをくれませ ん。私に出来ることは所詮こんなものかと落胆しながらも、たまに快くサインしてくれる人に出会う快感を味わうこともありました。

土手を歩いて橋の下まで行くと、ホームレスらしき人間の固まりが目に付きました。でもUターンするのは失礼だし、目を合わさずに何となく通り過ぎようと思った時、イリさんが私に話しかけてきました。

「可愛い犬だね。何歳?お姉さん、手に持っているものはなあに?」

「べべです。まだ1歳です。あ、これ、署名用紙、法律改正の。なかなか書いてくれる人が居なくて。」

「どれどれ見せて。俺はホームレスじゃないよ(笑)。おっかぁ(奥様)と向こうの団地に住んでるよ。だからサインしてあげるよ。大丈夫、貸して。」

中の一人、イリさんが私に話しかけてきたのがきっかけで足を止めると、テントの奥から元気な熊ちゃんのような子犬が走って来ました。それが、最近の主役、リュウでした。

数人の男性が固まって何やら話しながらお酒を飲む横で、リュウは無邪気に木の枝で遊び、汚い体で土手を走り回ったり転んだりしていました。多分生後1ヶ月ちょっとの頃。

リュウを見つけた私の心境は、何度も過去に書いているので省きますが、とにかく、土手から出したい、保護したいとそれだけでした。でも、壁は厚く、誰も私の話を聞いてくれなかったし、思いっきりイヤラシイ事を言われて気分が悪くなるだけでした。

家へ帰ってもリュウの事を忘れられず、私は近所のホームセンターで子犬用のフードやら蚊取り線香などを購入して、ズボンに履き替えて再び土手へ。再度子犬 の保護を頼んだけど、相手にされなかったので、注射へ連れて行く約束をなんとか取り付け、物資を置いて又帰りました。待てよ、話しかけてきたイリさんだけ がホームレスではない、イリさん自身がそう言ったのを思い出し、又、あの輪の中でイリさんの権力が際立っていたのを思い出し、署名用紙に書いてもらった住 所を訪ね、対応してくれた奥さんを巻き込んでリュウの保護をお願いしました。
しつこくしつこくリュウの保護をしたいと訴える私に「諦めなさい。コウちゃんはリュウを手放さないよ。何度言っても無理だよ。これ以上しつこくすると、怒られちゃうぞ。」とイリさん。

そのイリさんが、この前リュウを土手から出す時に、リュウに会いに来ました。
「随分長くかかったな。」そういって私にリュウを渡してくれました。

皆様には、リュウのテントが焼かれた話をしたのですが、私の思い出の中では、台風の季節のリュウが一番印象深い。台風はほぼ毎年、容赦なく土手を襲いまし た。人目を避け、火事を避け、川辺にテントを張っているホームレスと犬にとって、台風はいのちに関わる天災。水嵩が増すと、繋がっている犬は溺死しかねま せん。ホームレスは、缶を売った有り金で、酒場へ避難する事も出来る。でも係留されたまま留守を強いられると、犬は水害に遭ってしまう。それが怖くて、K さんも私も、それぞれが担当するエリアを回って、ホームレス達に犬を連れて避難するよう頼んでいました。

リュウに限らず、ナナが土手に居た頃も、リルが土手に居た頃も、他の子の頃も。多分今年も。

台風の猛威があと少しで過ぎようとする頃、いつも待ちきれない気持ちを抱えて土手へ向かいました。リュウは生きているのかな?あの子は?この子は?皆無事かな?

そして橋の下でびしょ濡れになったリュウと飼い主のホームレスを見つける。
「何時間ここに居たの?」
「夕べからずっと。」
「リュウは大丈夫?」
「はい、見ての通り、まあ、元気です。」

平たく言えば可哀想、そんな表現が適切でしょうか。
でも私は台風を避け、壁のない橋の下で横殴りの雨風に打たれ続けてきたリュウの姿を、可哀想の一言で片付けられません。いつも「犬の聖歌」を思い出してしまう、いつも。

犬の聖歌のモデルになった犬は、きっとリュウのような犬であったと思います。
そして酒場へ避難せず、台風が支配する土手の橋の下で、リュウとずっと一緒に居た元飼い主のホームレスにも、今なら好感が持てます。

この6年、いつも私はリュウを見守ってきたつもりです。でも、幾ら見守っていても、リュウのいのちを保障してあげることは出来ませんでした。リュウはいつこの世から居なくなっても不思議ではありませんでした。亡き兄弟たちがそうであったように。
私はリュウを見守りたかったのではなく、始終この手で守りたかった。「見守る」と「守る」は違います。「見守る」は虚しい。そして、苦しい。

だから今、どう自分の気持ちを表現したらよいか、うまい言葉が見つからないけど、とにかく、とにかく「ヤッター!!」の気持ちでいっぱいです!

リュウは19日、月曜日のお昼に巣立ちました。

今は環境の変化が著しく、少し戸惑う部分もあるかもしれないけど、愛してくれて、守ってくれる人とこれからはずっと一緒に居られます。その愛は、互いに苦 境の中支えあう愛とは少し違って、平安や幸せを存分に味わっていいのよ、とリュウに対して与えられる愛。憩う場所のある普遍的な愛。明日の保障のある愛で す。

次回、リュウの近況をUPします。
お楽しみに。

リュウ、卒業おめでとう。


(写真は華ママちゃん提供)

「リュウ君の新しいおうちでの様子は次回UPするって。長い道のりだったけど、本当に良かったね。ランキングに参加しているのでぽちっと押して応援してね。かつくんより。」

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