アニー


皆様はペットブームの裏側で酷使される繁殖犬について、どれくらい知っていますか? 狭い檻の中で選 択の余地なく常に子犬を産まされ、お散歩やシャンプーなどは夢のまた夢。彼らの多くは、人間の言葉を理解していません。栄養不良の汚れた体で、一生懸命働 いて人に仕える。なのに愛されることを知らない。命を削って産んだ唯一の生きがいである子犬を理不尽に奪われ続け、絶望を感じても逃げ場などどこにもな い、地獄のような日々を送り続けている犬のことです。

今から2年半前、一本の電話が鳴り、ママちゃんと出会いました。
「団地の一室でヨークシャーテリアを繁殖し続けている人間が居て、周りの苦情で全頭処分することになった。緊急に助けたいので協力してください」
私は30頭の犬を保護できる場所を確保し、保護する日を待ちました。レスキューにあたったメンバーは知らない人ばかり。頭数が多いため大体の役割を分担し、それぞれがそれにあたりました。私は、お散歩や日々の世話をする係。里親探しには加われませんでした。

毎日会社勤めをしながらの活動でしたので、てんてこ舞いでした。それでも、携わっている人が多かったからか? 口コミで一頭、又一頭と里親さんが決まり、正直、こんなに簡単でいいの? と思うスピードで進んでいきました。

少し落ち着いたある日、チチがお散歩を手伝ってくれたのですが、なんと散歩中に一頭のヨーキーを大怪我させてしまったのです。手当てをするため、怪我した ヨーキーを我が家で保護することになりました。怪我したのはママ犬なので、その子が産んで育てていた子犬2頭と、ママと仲良しだった別のヨーキーも一緒に 自宅へ連れて帰りました。

大変でしたが、ママが子育てを頑張る姿は見ていて胸が熱くなって、素晴らしい体験でした。

子犬が里子に出され、仲良しのヨーキーも巣立ち、怪我をしたママだけが最後までうちに残りました。2ヶ月くらい一緒に生活したと思います。やがて、ママにも里親が現れたと知り、寂しさでいっぱいでしたが、幸せを願い手放すことにしました。

今から思えばそれが最大の後悔です。ママの里親になったのは、ペットショップ&ホテルの経営者でした。ママは繁殖犬として再び働く運命となり、あとでそれを知った私とチチは、深いため息の日々を送りました。

でも、あきらめることなど出来ませんでした。2年1ヶ月をかけてママをこちらに戻したのです。交渉の末、繁殖犬として限界を迎えたママをペットショップは手放すと言いました。今年の3月のある日、迎えに行ったら、ママはちゃんと私を覚えてくれていました。

「よく頑張ったね。ごめんね。帰ろう」

703号室にて。チチが「まりも」と名づけ

我が家で再び、保護することに。 (かつデカイ。。)

今度こそは絶対に幸せにすると誓い、不妊手術後里親さんを募集。縁あって加藤さんご夫妻に出会いました。加藤さんは愛犬を4歳で白血病により亡くしまし た。次は不運な子の里親になろうと、毎日里親サイトをご夫婦でみていたそうです。トイレもおすわりも出来ない4歳過ぎのまりもを加藤さんは快く引き受けて くれました。とっても素敵なご夫妻です。そして、「アニー」という可愛いお名前をつけてくださいました^^

週末、厚かましくチチと遊びに行っちゃいました。(私とアニー)

3ヶ月ぶりに、溺愛されるアニーを見て(加藤さんご夫妻とアニー)

私たちは嬉しくなり、ついつい長居。

チチがお洋服を着せて

うん、可愛い♪

アニーのお部屋 清潔で可愛くて快適そう いいな♪

みんなでお散歩へも行きました。

アニー、幸せになって良かったね。今まで苦労をさせてしまってごめんね。これからもずっと長く生きてその可愛い顔をまた見せてください! 加藤様、アニーを大切にしてくださって、本当に感謝です♪ お土産も色々とありがとうございました。

Ⅹ24アニーは人間の勝手によって「流転」をさせられた末、幸福な家庭を手に入れることが出来ました。でも、幸せになれるのはほんの一握りの犬であることをどうか忘れないでください。

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