みいさんと通院を終えた私は、家にこもっていつも通りのあれこれをやっていました。夜、だいぶ時間が経ってしまったナナの誕生日会の様子をブログにUP。
なんかうまく言えないけれど、もう、意地。とにかく生きているうちに、少しでもナナとの日々を書きたくて。結局間に合わなかったんですけどね。
ナナが鳴いて騒ぐので、このような形で書きました。
パソコンを閉じたあと、私はナナを気にかけながら洗濯やキッチンの洗い物をしていたと記憶しています。なにかをやっては手を止めてナナを見に行って、なにかをやっては手を止めてナナを見に行く。非常に効率の悪い家事ですが、仕方ありません。私が気になっているのは、ナナですから。
深夜、今夜は大丈夫かな? と見積もり、リラックスモードに切り替えようとしたまさにそのとき、ナナに劇的な変化が訪れました。
「カク、カク、カク、カーク、カーク、カク、カクッ、カク、カク……」
ナナの息がべべが逝く間近の呼吸にかわり、703号室は一気に暗雲に包まれたのです。
緊張感も並じゃない。私はナナを胸に抱き、ただひたすらにさするしかできませんでした。どこかの夜間緊急病院も考えたのです。でも運んでいる間に亡くなるかも。
「パパ!!」
別室でリルと寝ていたチチを呼ぶ。
チチが慌ててリビングへ。ナナを撫でながら、酸素ボンベが買える24時間営業のドラッグストアを検索しています。とにかく安息だけを願って……
運よく在庫があるドラッグストアを見つけたチチは、酸素ボンベを買いに家を飛び出そうとしていました。その際に交わした会話です。
私「(チチが)帰ってくる前にナナはもたないかもだけど、行くの?」
チチ「(熟考の末苦悶の表情で)……うん。行ってくる」
私「気をつけてね」
チチ「ナナを頼んだよ」
ナナ、お父さんが帰ってくるまで、お母さんと待っていようね。
心を強く持ちたいけれど、どうにもならなくて、ナナごめんなさい。
ナナのライフステージが静かに急速に移行しています。遠くへ行こうとしています。
しかし意識がはっきりしているナナのその目は私をしっかりと見つめ、涙ぐみながらまともに苦しみと闘っていました。犬として、ほんとうにあっぱれです。
じゃあお母さんは穏やかな顔をしてナナを安心させないとね。
ナナをぜんぶ記録したい。けれどカメラを出す余裕などなく、雑なiPhone画像になってしまい見苦しくてごめんなさい。でも見てやってほしいのです。
ナナは臭いものじゃないし、私は蓋を閉めるつもりがないから。
1時間はかからなかったでしょうか?
チチが大量の酸素ボンベを手に戻ってきました。朝まで2時間あります。
私はナナの向こう側に敷いた布団で仮眠を取ることに。
チチは一睡もせず、ナナを見守っています。急変したら私を起こす約束で。
本来なら私の性格上ぜったいに寝れないはずですが、連日のナナの闘病で心底疲れていたのであっという間に寝落ち。病院が空く1時間前にチチに起こされ、即病院に電話。中島先生が対応してくださり、すぐにナナを連れていきました。徹夜したチチは家でみんなのお世話を兼ね休息に入ります。
さあナナ、お母さんと病院行こう。きっと最後の通院になるけれど、できるだけ楽にしてあげる。お母さんナナに約束する。ナナになんでもする。
愛は人を強くするんです。ナナは私を強くしてくれています。
まだまだ、ですけどね。
ナナとのドライブ、出発!
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こちらは私信です。
今まで使っていたHotmailが壊れてしまいアクセスできないので、インスタの方からダイレクトメッセージを送らせていただきました。
確認可能でしょうか?
ご都合の良い時にお願いします。
もし見られないようでしたら、こちらに再送します。
チャトミちゃん
確認し、お返事しました。見れたでしょうか?
取り急ぎ
涙が出そう…。
その時のハハさんやチチさんの気持ち、その場の雰囲気が想像できて胸が苦しくなりました。
胸が苦しくなる記事ですが、ナナちゃんの頑張りが詳しく知れて、余計に愛しくなりました。
そしてやはりハハさん家の温かさと優しさに
頭や心を消耗しまくって必死に考え頑張って、かつナナちゃんの前では大らかで安心できる強く優しいお母さんお父さんであられたのですね。
チャトミちゃん
実は大泣きもしていました。立派なお母さんではありません。
だけど常に最善を尽くしたつもりではいます。立派なのはナナのほうですね。