4月のはじめ頃ひとりでグッチ嬢の良縁祈願に行きました。
卒業生たちとうちのお子たちの健康祈願も兼ねています。
グッチをイメージして買ったピンクだるまも一緒です。
里親さんたちが信じるものと私が信じるものが同じだとは思いませんし、同じである必要もないですけど、私は自分のパワースポットで勝手に祈ったり心を静めるのが好きなのです。幸せを感じます。
「信じる」ではなく「落ち着く」が正解ですね。
ご縁結びに於いて、私が信じているのは、里親さんと保護動物と自分自身だけです。神さまや仏さまだけに頼っていても殺処分や不遇な子は減らないですし（笑）。
梅の花がきれいに咲いている頃でした＾＾
30分間、本堂で正座すると心の汚泥が少し軽くなる気がします。
厳かですね。
オシャレしてます！
グッチを保護して約半年
長いような短いような……
まずはトライアルですが、今はやっと「家猫」のスタートラインに立たせてやれるうれしさと、言いようのない緊張感の両方を持っています。
昨日、グッチの爪を切りました。
グッチは怖い思いをすると肉球が汗で湿るのです。
爪を切っている間、グッチの湿った手を握りながら私は心の中で「ありがとう」を言いつづけました。
よくがんばってくれました。
いきなり外から連れてこられて怖かったでしょう？
犬の鳴き声、生活音、掃除機、天井の圧迫感、大きな人間たち……
きっと小さな肉球は汗びっしょりだったでしょう？
そんな中で、グッチ、あなたはよくがんばりました！
首飾りをつけ、大勢で囲い、写真をいっぱい撮ってごめんね。
猫は自由気ままな生き物なのに
病院に連れて行ったり、しつこく撫でたり
逆に仕事で忙しいときは、放置状態だったね。
あなたは基本、いつも無言でつき合ってくれて……
でも、たまに堪忍袋の緒が切れると強烈な一撃で私を殴ったけど
痛くてもここ一番ではっきり意見を言うグッチが
すごく好きでした。
気の強いふりをして、虚勢を張って、あなたは生きてきたんでしょう？
本当は怖がりでやさしい女の子であることを
私は知っているのです。
鋭い眼光の裏に、汗びっしょりの肉球を隠していることを……
外でがんばらせてごめんね。
あなたに関わった人間のひとりとして謝ります。
703号室でがんばらせてごめんね。
この家のだらしない主婦として詫びます。
もうできることならがんばらせたくないし
がんばれとは言いたくないんだけど
グッチお願い、より幸せになるために
もう一度だけ、がんばってください。
グッチのトライアルが成功しますように。
「まあやってみるわよ」
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