清い空へ

今日は犬猫にあまり関係ないことです。

8月21日の早朝、私の父親が亡くなりました。享年67歳。
直腸癌と闘った末、入院先の病院で息を引き取りました。
ご心配を頂くかもしれませんが、私は極めて元気です。不謹慎に聞こえるかもしれませんね。でも、恐怖や痛みから解放された父の最期の顔は、悪いものではありませんでした。だから、私も穏やかに受け入れることができました。

父は、手がかかる患者でした。痛いときは痛いと騒ぎ、機嫌が悪いと看護師さんに怒鳴ったり、タバコもよく吸っていたし……。余命1年と言われたのに、3年半粘りました。

そんな強気な父が亡くなる10日前、看護師さんに「梅干を一つだけ、食べてもいいですか?」と細々聞いていた姿を見たとき、叶わないものなど殆ど何もない この現代において、父の発したこの言葉は、末期癌の現実を物語っているようで切なかったです。看護師さんに「ダメですよ」といわれましたが、私は内緒で食 べさせました。とても嬉しそうな顔をしていたのが印象的でした。

葬儀の間、断片的に色々な思い出が溢れかえってきました。
父の口癖、仕草、笑った顔、怒鳴った顔、淋しそうな姿……。
不思議とどれも病気になる前の父です。

一番鮮明に蘇ったのは、私が高校2年生の時のこと。

「パパとデートして。パパとデートしてして」それが父の当時の口癖でした(笑)。勿論、私はそういう父が疎ましかったです。けれど、交換条件を提示してデートの約束を交わしたこともありました。
「じゃあ、デートしたら洋服買ってくれる?」
お洒落を楽しむ年頃の私が出す条件に頷きながらも、父は負けじと更なる要求を口にするんです。
「いいよ。そのかわりパパと手を繋いでね」と。
学校帰りに徒歩圏内の表参道で待ち合わせをし、一緒に明治通り沿いの路面店に入って、たんまりと服を買わせました(笑)。
父はセンスがないくせに「これは?これが似合うよ」とか「あ、これも似合いそう。ほら着てごらん」などと口を挟みまくり、試着室で着替えている間中、店員さんに「うちの娘は何でも似合うから、困るよな~」などとしつこく話しかけていました。

結局父が選んだ服は却下。
店を出ると「大きな紙袋を持っているから無理!」という理由で手を繋ぐ約束を破ってサッサと歩く私に、笑いながら
「パパ疲れたよ~。ご飯食べようよ~」と言いました。
仕方なく二人でレストランに入り、イカ墨パスタを注文して食べました。
父は運ばれてきた真っ黒のパスタに驚いて、一口食べた後、今度はその美味しさに驚いて、真っ黒になった口をあけて笑いました。

「はは。江戸時代のお歯黒だよ。これじゃ」
私も大声で笑いました。

帰り道、車の中で「パパのタバコ買ってきて」と財布を手渡され、車を降りて自動販売機の前でそれを開くと、中には1000円札が一枚だけ……。少ないお小遣いは、私とのデートですっからかんになってしまったのね。そう思うと、少しだけ父が愛おしくなりました。

パパ、今までありがとう。 パパ、さようなら。

私らしく明るく前向きに生きていくので、皆様心配は無用です。それが今私にできる親孝行ですから。

★ここで長生きの秘訣を一つ! 癌検診にはまめに行ってください。私も勿論行っていますよ!

でも、そんな時でも、この方は全然いい子ではありません(怒)。


そんな顔にだまされませんよ!


ううん、全然可愛くない!


チチのスーツ、ビリビリに破いたからよ(怨)!!

ズボン。。。トホホ。


上着。。。(涙タラタラ)


ゆずちゃん、弁償してください。

★おまけ★

今日のゴロ君^^


こちらはとてもいい子です♪

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お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

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3 スマイル

昨日の続きです。

里親が決まりかけた頃に判明した、前の飼い主とクーちゃんの詳細には、私もチチもとても戸惑いました。何よりも一番ネックになったのは「年齢」「病気」。 病気については、判明するたびに里親様に連絡し、ご理解を頂いたのですが、里親掲示板に「4歳過ぎ」と載せていた為、それより上回る年齢と知って、どう伝 えればいいのか分かりませんでした。チチと話し合った末、「何もかも話そう」ということになり、クーを連れて里親様のお宅を訪ねました。里親様は「(リン)」という素敵なお名前を用意し、ケージやグッズを準備してくださっていました。だから余計に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも断られたら、我が家で引き取るつもりだったので、迷いは全然ありませんでした。

着いて、年齢や経緯を伝えると、里親様は一瞬、驚いたようでした。
やっぱりダメか……と思った矢先、奥様から出た言葉は

「あ、じゃあ、フードを用意したんだけど、すぐにシニア用に変えますね」

「ええ? いいんですか? 色々病気もあって、若くないのに……」

「ええ。いいんですよ。だって私たちは凛ちゃんが好きだから」

この家以外に凛を幸せにできるお宅はない。そう確信しました。その日はいったん連れて帰ることにして、去勢後の抜糸を済ませて改めてお届けすることに。

最後の日、一緒に居た2ヶ月間を思い出し、涙が止まりませんでした。いつもは、足元に居た凛が、この日はなぜか目覚めるとベッドで寝ていました。私の横で寝息を立てる姿は、大きな赤ちゃんのようでした。

「ありがとうね。ずっと永く生きるのよ」

★ここからは、新しいお家でのⅩ30凛君です★
スヤスヤ寝ていて可愛いね

凛と同時期に里親様のお宅に引き取られた、雪ちゃんと(黒柴♀)

雪ちゃんは多頭飼育崩壊現場より救い出され、ボランティアを介して新潟より、大雪の中埼玉県(里親様のお宅)にやってきたんです。最初はちょっと臆病でしたが、里親様の懐ですぐにいきいきと暮らすようになりました。凛、雪ちゃんの後ろで満面の笑み♪

キッチンに立つお父さんにおねだりをする食いしん坊達^^

美しい散歩道にて

お庭の花々に囲まれて

私の大好きな一枚。幸せそうに笑っています。

そして、もっと大好きな一枚。なんて笑顔!!

凛ちゃんが里親様と暮らすようになって半年が過ぎましたが、里親様のお宅がチチの実家と近いこ ともあって、何度かお邪魔して一緒にお散歩をしました。里親様ご夫妻&凛&雪ちゃん&チチ&私で行くのですが、いつも一時間以上は歩き続けるコースです。 凛と雪はへっちゃら。どんどん先へ進みます。でも、チチと私は次の日必ず筋肉痛になり、自分達が日頃いかに運動不足であるかを思い知って反省するはめに (汗)……。

{おまけ}

手作りのお弁当を持参し、先日泊まりに来てくれたときの一枚

煮干でだしをとった野菜が美味しそうで、チチが羨ましがっていました(笑)。チチ、「君、いつもこんなにいい物を食べてるの? 少し食べていい?」って。とっても楽しい一日でした。里親様ありがとうございました♪

あと、凛は色々と病気が発覚したのですが、お渡しする前に、精密検査をした結果「癌」ではありませんでした。

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2 明日を見つめる優しい瞳

昨日ブログの調子が悪く、丸一日見れない状態が続きました。せっかく見に来ていただいた皆様にはご不便をおかけして申し訳なく思っています。良かったらまた遊びに来てください!

イヴに保護したクーちゃん(仮名)の続きです。
翌朝、動物病院へ行きました。歩行がおかしかったんです。原因はすぐに判明しました。親指の爪が伸びすぎてCの字に曲がり、それが手首に刺さっていたので す。患部から大量に膿や血を出していて驚きました。クーは激痛を感じていた為、変な歩き方だったんです。爪を切った後、抗生物質を処方されました。外見が ボロボロだったため、血液検査、尿検査、フィラリア検査……と、とにかくあらゆる検査をしていただきました。年齢は推定4歳~6歳とのこと。体重は16キ ロ。普通のシェルティの2倍の大きさです。

その後トリミングへ連れて行きましたが、バリカンでかる以外の選択肢はないといわれお願いすることに……。いったい夏はどう過ごしていたのだろうと思うほ どの分厚く汚れた毛の塊にトリマーさんたちは悪戦苦闘。午前中に出して、クーが戻ってきたのは、次の日の夕方でした。3人掛かりで徹夜したそうです。迎え に行ったとき、「史上最悪でしたよ~」と笑顔で言われるほどでした(笑)。

クーは来た初日から、ごく普通に生活をしていました。
どこの部屋にも着いてきて、パクパク食べて、スヤスヤ寝る犬でした。
703のメンバーとも仲良くしてくれました。トイレの失敗もなく、いたずらもなしの優等生。そして何より可愛かったのは、私を見つめるまなざしでした。クーに見つめられると心の底がくすぐったくなって抱きしめずにはいられなくなるのです。

過去を許した目でしょうか……

それとも未来を見つめる目でしょうか……

深いまなざしでした。

愛を乞うの?

愛なら、いっぱいあげるよ。

こうして私たちとクーの日々が過ぎていきました。手伝うと約束したチチは、里親探しと平行して迷子の届け出の有無も調べました。迷子なら家に返したい。それは「いい家」の場合のみですが、クーはいい家族に恵まれていたとは考えにくい状態でした。

チチの努力が実ってか? 里親が決まりかけた頃、クーの家が分かったのです。クーは、私たちと出会ったビデオ屋のすぐ傍の豪邸の庭で飼われていた犬でした。それが、2年前に脱走し(又は盗難され)行方不明になっていたのです。インターネットの迷子犬捜索掲示板でクーに関するページを見つけました。クーの昔の写真と、昔の名前、そして見つけたいと真剣に訴える文章を読み、チチは念のため、飼い主に連絡を取りました。

2年の月日は残酷ですね。
それとも人の心が残酷なのでしょうか……。
飼い主はもうクーを探してはいませんでした。もう要らないと言いました。

「2年間、どこで何をしていたの? どうして俺たちにクリスマスの夜出会った? お前の家を見つけたよ。でも、お前にはもう、帰る場所はないけど……」

チチを見つめるクー。
クーは言葉を発しません。けれど私は確かにクーの意思を感じました。

クーは過去のことなど考えていません。
クーの目に映るのは「今」と「未来」。
クーの目は曇りがなくて、小さな太陽のようでした。

「絶対に幸せにするからね。絶対に」
私はクーに約束しました。

クーの体を色々な病気が支配していました。癌の疑い、膀胱炎、尿道結石、アレルギー性皮膚炎。年齢も、2年前の迷子犬捜索掲示板に「6歳」と書かれていた ので獣医さんの見解より上です。普通であれば、里親探しは難しい。でも、それら全てを理解してくれたご夫婦のもとで、今、幸せに暮らしています。その様子 は明日UPします。楽しみに待っていてください。

さて、お待たせしました。
クーが寝ながら、体に乗せていたのは。。。

これです↓

703号室のかつくんでした^^

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クリスマス プレゼント1

昨年の暮れ、以前ゆきみの時にも書いたように、私は働きながら野良猫たちの不妊手術や里親探しに追われていて、精神的に追い詰められた状態の毎日を過ごしていました。愛者と出会ったのもその頃で、自分の時間が全く持てない状態でした。

猫の里親探しを終えたのは、ちょうどクリスマスイヴの夜。
その地域で保護した最後の子は、鈍器か何かで? 歯をメチャクチャに折られた生後半年過ぎの男の子でした。歯がない状態では、野良猫として生きるのは難し い。体も小さめだったので保護したのですが、いくら探しても貰い手がない。だから叔父に頼み込んで引き取ってもらいました。(ピースといいます。叔父との 幸せライフを送っているので今度紹介します)

ピースを届けたイヴ。体の中から疲れがマグマのように噴き出て、もう立っているのがやっとの状態でした。帰りの車内で「ビデオでも観ますか?」そうチチに言われ、「そうだね、ビデオなんて久しぶりね!」と二人でレンタルビデオショップへ寄ることに。

店内へ入ろうとしてまず、悪臭に気がつきました。
ふと見ると、入り口に大きな汚い犬が座っています。

「何? お前」
チチが犬に話しかけました。犬はノーリードでした。犬はとても穏やかな顔で、チチを見上げ、互いに見つめ合っています。

「やめて。話しかけないで。もういいじゃない。きっと飼い犬だよ。店に入ろう。もう、疲れているの。お願い……」
たまらずそう言いました。

「おい、どこから来たの? なんでこんなに汚いの? お前……」
とまらないチチ。

チチと犬を無視して、店内に入って行きました。ビデオを選んで店を出ると、チチは犬と仲よさそうに並んで座っていたのです。

「いい加減にしてよ! いったいどういうつもり? 連れて帰るの? クリスマスくらい休ませてよ。せめて3日でいいから休みたいの。お願い!」
気がつくとイライラがとまらず、大泣きしながら店先でチチと大喧嘩になっていました。

「これが飼い犬に見えるか? お前の経験を聞かせてくれよ。放置するの? このままここに置いて帰るの?」

私はもう一度、犬を見ました。
とても汚くて、何かが腐ったような臭いがします。手足についた葉っぱや枝やチロルチョコの包装紙が長い放浪を物語っているようでした。けれど、どこか気高く上品な犬でした。

あああ、また忙しい毎日が始まるわ、と、心の中でめいいっぱい嘆いて、ジープの扉を開けました。

「そこの汚い子、乗りますか?」
そう聞くと、犬は迷わず自分から後部座席に乗り込んだのです。満面の笑顔で運転席につくチチ。助手席で泣き笑いの私。犬が乗り込んだとたん、車内はものすごい悪臭に包まれました。窓を全開にして震えながらのドライブ。

「とんだクリスマスプレゼントだわね……」
「俺、頑張って世話するから」

無論犬には、その日はバルコニーに泊まって貰いました。

次の日病院にて撮影した写真

これ、分かります? 凄いんですよ。本当に。

コリーと間違うような、大きなシェットランドシープドック

仮に「クーちゃん」と名づけ、703で里親を募集することに。

これがまた、嫌なくらい可愛い犬でして……。

卒業まで長いので今日はこの辺で。続きは明日にします。中途半端でごめんなさい。

長文、読んでくださってありがとうございます。さぞ、目が疲れちゃったことでしょう。どうかゆっくり休んでください。そして良かったらまた続きを読みに遊びに来てくださいね^^ 明日は可愛い写真満載でいこうと思っています! いつも応援ありがとうございます。

<予告>

凄いものを体に乗せて、このお方、ぐうぐう寝ちゃってます。さて、何でしょう^^

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体温

遊びつかれたチビたちは、それぞれのお気に入りの場所で眠ってしまいました。かつくんは私のすぐ横。ゆずはおトイレが上手になってきたので、ケージから出 しています。今は私の足元にいます。キーボードを打つ手をとめて寝顔に近づき、ぽっくりと突き出たお腹にチュウしてみました。

「食いしん坊のお腹だわね」

この時、当たり前のことに気がつきました。

ゆずの体が温かい……。

「ねえ、ゆず。いのちはどこに入っているの? ここ? それともここ?」
手探りでゆずのいのちを探してみます。撫でる手にいのちがどんどん伝わってきて、私はこの小さな体に宿る光の中でおどるような感覚を覚えました。

可愛い写真をたくさん載せるので、皆さまもゆずを体感してください(笑)。

動物病院へ向かう車内で。信号待ちのときに撮りました。耳、まだ完全に立っていませんね^^

車内の笑顔とは違って、病院内では憂鬱なお顔です。

べべに見守れながら、遊びを覚えていきます。(耳、立ちました^^)

かつくんにご挨拶

ナナと凛君(以前里子に出したシェルティが遊びに来た時の一枚♪)とゆず

大きなお耳がスーパーキュート! ゴロと仲良く

ボールもスリッパも独り占め

★今夜、チチに無理矢理シャンプーされました★

動物病院で買ったシャンプーを使って^^

嫌がっていますね。 べべもかつくんも心配そう

ゴロも様子を見に来ました。

大丈夫よ。キレイキレイしようね(笑)。

もうすぐもうすぐ!

ゆずは望まれて生まれてきた子犬ではありませんでした。飼い主が飼い犬の不妊を怠った末に生まれてきたのです。だから誕生を喜んでくれた人はひとりとして 居なかったと思います。それでもゆずは、この世に生まれてきました。それはすごいことだと思うんです。生きている者は、みんなすごい♪

私は最初、5キロを越えたゆずの成長を喜べない節がありました。

「少しでも長く子犬で居てくれよ。貰い手がつくように……」

こんな気持ちが頭をかすめたこともありました。だから体重が増えるゆずにどこかで戸惑いを感じていたのです。けれど、健やかに成長を続けるゆずを見て、自 分が間違っていると気がつきました。あなたがどんな成長過程にいても、それを喜んでくれる方に託せばいいだけの話。だから、安心してどんどん大きくなって ね!

ゆず ♀ 3ヵ月半、里親様を募集しております。
成長時は13~15キロ程度と予想しています。室内飼育が主流のラブラドールやゴールデンの半分くらいの体重です。成長しても、ずーと室内で家族として可愛がってくださる方からのご連絡を心よりお待ちしております。

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