ぱっくんとの回想 ③真菌との闘い

皆さまこんにちは。さぶが派手に朝ごはん(50ml)を吐き出してしまいました。

 

 

常備薬のセレニア(制吐剤)と胃薬を投与したあと、再度20ml入れて仕事へ。帰宅後、皮下補液180mlとごはん25mlを鼻カテーテルに流していますが、今は落ち着いています。

 

 

ケアがむずかしいですね。でも、たいせつなので、さぶの「身体の声」に耳を傾けています。

 

 

さて、保護猫ぱっくんの第三章!

 

 

他県の保健所出身のぱっくんは、なかなかご縁が決まらず、我が家での保護を決意しました。

 

 

ぱっくんは、引き出しを担当したAiちゃんちを経由して、東京へやってきたのですが……

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着いて早々、洗面所に設置した小さなケージでの隔離生活がはじまったのです。

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ぱっくんは真菌(カビ)でした。命に関わる病気ではないのですが、感染力は侮れません。

 

 

当時703号室には、さぶ、すずらん、笑平、保護猫きなこ、ちゃみ、嫁入り間近のきゅうちゃんがいたのです。しかも、きゅうちゃんが嫁ぐ先には、同居予定のろくちゃん(ほかの保護主さんの保護猫)が加わる予定です。私自身も、犬猫に関わる業種なので、なにがなんでも、感染を出すわけにはいきませんでした。だから、睡眠時間を削って「家事」をしまくるしかなかったのです。

 

 

ぱっくんを引き受けたことは、一度も後悔していません。保健所にいた頃は、真菌の症状が出ていなかったし、職員さんたちは、心を込めてお世話をしてくださったことでしょう。

 

 

けれど、ふつうの2LDKのマンションに住む私にとって、ぱっくんの隔離は至難の極みでした。

 

 

正直な話、消毒、通院、投薬などで、想定外にお金がかかりました。

 

 

すべて自己責任ですが、運転しているときに、ふと涙が勝手に出てくるようになり、私のメンタルは、1か月半以上、緊張の連続で、ボロボロの状態がつづいていたのです。

 

 

「ハハ~ だいじょうぶ?」

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大丈夫じゃない、かな^^;

 

 

なにより、私がいちばん苦しかったのは、遊びたい、甘えたい盛りのぱっくんを、ただひたすらに、窓もない洗面所に閉じ込めてしまったこと。ぱっくんの青春を台無しにしての闘病だったのです。

 

 

振り返れば、保健所でも、ぱっくんは常にひとりぼっちでケージの中にいて……この子のありあまるエネルギーは、向かう場所が見当たらず、不健全に抑え込まれていた気がします。

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ぱっくんを撫でたら、シャワーを浴びてから、丸ごと着替える。

 

 

ぱっくんを洗面所内でフリーにしたら、壁や床……ぱっくんが触れたものはすべて消毒する。

 

 

そして、塩素につけおきした大量の洗濯物を、洗う、干す、洗う、干す、洗う、干す、洗う。

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いつもはだらっとしているチチも、真菌の件だけは本気で協力的でした。

 

 

ふふ。ぱっくんだけが使う猫じゃらしを買いに行った際の一枚

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私は、人間も含めてだれひとり、感染を出さないと心に強く決めていたのです。

 

 

大活躍したのは、キッチンハイター、ヒビテン、パルジェット、バイオウィルと、レインコート

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※真菌は、空気感染しません。

 

 

男性、女性兼用のサイズを買いました。これでチチも私も着られます。

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防護服越しではあるものの、ぱっくんを抱っこできるのがすごくうれしかったです。

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2日に1回は、洗面所から出して、4畳ほどのホールで遊ばせました。

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遊び終わったら当然、なにもかもを、徹底的に消毒、です。

 

 

「どうしてみんなと会えないの?」

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「ハハ~ ぼくたいくつです」

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(もっとも距離を取らせた)きゅうちゃんや、ちゃみとは同じ位の月齢だから、できるなら、遊ばせたい。みんなが追いかけっこしている姿を見たい。楽しいし、かわいいだろうね。

 

 

「たべるのも ひとりです」

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ぱっくん、ごめんね。

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日向ぼっこもしたいよね。させてあげたい。日光浴は気持ちがいいんだよね。

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でも、必ず治すから、急がば回れの精神で、ぱっくん、私を信じてがまんしてください。

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「ハハ~ “この先”はあるの?」

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ある。私がぱっくんに、この先を見せてあげる。約束する。

 

 

いろいろな意味でキツすぎた約1か月半の隔離生活を乗り越えて、ぱっくんは、現在、家じゅうのあちこちを、ぴょんぴょん跳ねています。のびのびとくつろぐぱっくんは、いいお顔をしています。

 

 

きゅうちゃんはその間に卒業したのですが、ちゃみとは元気に絡み合っています。

 

 

もちろん、だれも感染していません。

 

 

ここには書き尽くせない苦労や疲労をようやくまたいで、私は、やりきって、胸がいっぱいです。

 

 

少し前の自分に、このブログを読ませてあげたいです。

 

 

がんばれ、もう少しだよ、と。

 

 

ヘトヘトに参っていたとき、お友だちのまなちゃんが台湾の豆花を差し入れてくれたのを思い出します。ほんのり甘くて、子ども時代から大好きな豆花。あの味はミラクルでした。ありがとう♡

 

 

「命」や「責任」の下敷きになって潰れてしまわないよう、ふうと深呼吸を、ね!

 

 

ふう。

 

 

皆さまお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

ぱっくんの2か月ストーリーは、次回で完結です。

 

 

LOVE

 

 

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保護猫あゆむとまなぶのちがいについて

皆さまこんばんは。本日も保護猫あゆむとまなぶ自慢の時間がやってきました。

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どうか、うっとうしがらずにおつき合いのほどよろしくお願いいたします(笑)。

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と、その前に、バイト先で何度も笑いをかみ殺したできごとを……

 

 

大多数のお客さまがこのレモンサワーで手の消毒をしようとするのです。

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まあ、わかる。確かに紛らわしいよね^^;

 

 

ちなみに本物の消毒液は店内のいたるところに置いてあります。

 

 

アルコールだから少しは効き目あったりして。

 

 

毎週楽しくバイトしています。台湾のお客さんのお子をあやしたり

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常連山下さんよりステキな誕生日プレゼントをいただいたり

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バッテリーだそうです。私の昔の姓(劉)で名前を刻印してくださっているのですよ。猫のシルエットと、ハッピーバースディーのメッセージつき。どうもありがとうございました。

 

 

うちを巣立った陽乃と空の里親よっちゃんも、はるばる新幹線に乗って食べに来てくれました。おみやげいっぱいありがとうございます。あったかい下着は本当に重宝しています。

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33年前から仲よくしている母の友人のおじさんも、店でチャーくんの話をよくしています。

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チャーくんはおじさん自らが保護した成猫さんで、私が後見人となっています。

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※くわしくはこちらをお読みくださいね。

 

 

黒白猫好きが高じて、店でも両耳にくっつけています。

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以前まなちゃんがプレゼントしてくれたピアス。まなぶとあゆむに似ているでしょう?

 

 

特にまなぶにそっくりじゃないですか?

 

 

家族募集中のあゆむとまなぶの両名と過ごす日々はただただ楽しくて、未来のご家族がうらやましい限りです。あゆむとまなぶは、保護された場所が同じで、黒白の若い甘えん坊の男の子という共通点があるのですが、それぞれに個性が際立っています。お二方とも、唯一無二の存在ですよ。

 

 

皆さまはあゆむ派ですか? まなぶ派ですか?

 

 

「ぼくだよね?」

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「ぼくでしょう?」

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食いしん坊は断然「まなぶ」。胃腸が丈夫なのか? 今まで一度も下痢や嘔吐をしていません。

 

 

身体が大きいのも「まなぶ」。デカくてまんまるでメロメロになるかわいさです。

 

 

落ち着きがないのは「あゆむ」。ひとりで猫じゃらしのおもちゃを追って遊びます。

 

 

「思慮深い一面も見てください」

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「ドヤ?」

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「ハハ~ ぼく骨格が大きいので ごはんが足りません」

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「なんかくれたらスリスリをサービスします」

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あゆむとまなぶ。仲よくいっしょに写っている写真をUPしていますが、実はフリータイムは24時間のうちの、6時間程度。人間が完全に見ていられるときに限られています。

 

 

我が家は「保護宅(仮の家)」なので、FIVキャリアのまなぶとほかのお子たちの食器を念のため、わけています。寝るときや留守にするときも、まなぶは保護部屋にひとりでいます。

 

 

もちろん、FIVが簡単に感染しないことはわかっています。完全隔離でないのはそのためです。

 

 

いろんな方のさまざまな考え方、飼育方法があるのは然りですが、私は現在、このようにしている、ということをお伝えしました。なにが正解なのかは各々の判断になりますよね。

 

 

もともと、おそらく血縁関係のあゆむとまなぶは馬が合っています。

 

 

ふたりを完全に会わせないのは少しふびんな気がするので、しばらくはこれで様子を見ていきます。まなぶは保護部屋も落ち着くみたいだし、部屋を出たら出たでエンジョイしてくれるし、聞き分けがよく、手がかからず、とてもおりこうで助かっています。

 

 

どの猫も本能として、「愛猫」になるのを望んで生きています。

 

 

だれだって大切にされたいですものね。

 

 

キャリアの猫さんも、ノンキャリアの猫さんも、幸せになればうれしいです。

 

 

まなぶとあゆむは魅力の宝庫。太鼓判は一万個くらい押しておきますね!

 

 

LOVE

 

 

 

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