赤ちゃん返り

ナナは、最近、変なことをします(笑)。
元々、実は一番甘えん坊でありながら、甘えるのが下手なので何かと2番星人になることが多く、もっともっとあたしを見てビームを出すことがあります。ナナ が我が家にやってきた時、家には既にべべが居ました。かつくんも増え、家にはいつも違う子もやってきて、気がつくとナナは常に後回し。一番健康で、いたず らも(あまり)しないし、おとなしいので手がかからない。手がかからない子は、つい後回しになる。次女の運命?かな……。

でも、本人(犬)は、それが嫌みたいです。


(驚!)何してるの?! コワレチャウー!! ヤメテ……。


え?!(汗)。


どう見ても、それは猫サイズのベッド!
中型犬(9㌔ですが、頭が大きめで手足が長い)のあなたには、ちょっと無理があると思うんだけど?最近これをやるんですよ(嘆)……。愛玩犬希望??それとも、赤ちゃん返り??

これが普通の使い方だと思うんですが……。


甘え上手の明るいとわや


愛される秘訣をいっぱい知っている、アンニュイなACOに対抗?


ACOにバカにされて……。


……場所を変えても尚、


やってる(呆)。

※猫用ベッドを寝室から、自分でくわえてリビングへ運び、私と目が合う位置に置いてやっています(汗)。無言の威圧感を覚え、思わず撫でに行ってしまう事を、ナナはちゃんと分かっていました(笑)。

赤ちゃんのふりなんかしなくても、ナナが大好きであることをもっともっと伝えなくては……。と、ナナの姿を見て、反省しました。オヤバカで、申し訳ありませんが……。

可愛いでしょ?

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お留守番をがんばるかわいい家族が「お帰り!」と目を輝かせて出迎えてくれるよう、安心・安全に最優先で心を込めてお世話します。

にくきゅうのおせわ屋

足立区・荒川区・文京区を中心に活動するペットシッターです。

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NANA3 祝福

ナナを迎えに行ったのは、今から3年前の11月7日(イイナナの日)。前の日は、ひたすらべべのご機嫌を取り、長い散歩へも出かけました。

いい? スゴイのが来るよ。べべはいい子にしててね。目立たないように」べべはジャックラッセルテリアの中では比較的温和な性格で、フレンドリーなのでそれを信じてみることにしました。相性が……とか言ってられませんから(笑)。

午後は出社しなければならなかったので、午前中にKさん、Iさん、ハハ妹と一緒に迎えに行きました。いつものようにけたたましく威嚇され、どう近づこうか と考えていた時、Iさんがナナに噛まれ、手から血を流しました。苦笑いで患部を押さえていましたが、どうみても痛そう。でも、私に恐怖感を与えないよう に?「大丈夫よ。歯が当たっただけ」と言いました。いや、違うだろう……。どうみてもそうじゃなかったよ……。私とハハ妹は、震え上がる思いでした。

誰も触れないので、ホームレスの手を借りることにして、何とか土手から出しました。車に乗せるとすぐ犬の美容室へ。私はその時点で、出社します。あとはナナがシャンプーを終えた頃、私以外の3人に迎えに行ってもらい、狭い我が家へ入れる。勿論ケージの中に。

それだけのことなのに、会社で妙な胸騒ぎを覚え、ハハ妹が心配になりました。KさんIさんは忙しい。ナナを送り届けたら帰ってしまう。ハハ妹一人で大丈夫 かしら? ナナに噛まれたりしないかしら……。終業のチャイムと同時に会社を飛び出し、奮発してタクシーで急いで帰ると、ハハ妹はせんべいをボリボリ食べ て、ゲラゲラと笑ってTVに夢中でした。呆れてケージを覗くと元気のない犬が1頭。震えっぱなしです。

「ナナコ、ただいま」
想像よりおとなしい子でした。
名前はもう決めていました。キクチナオコ(指名手配者)のナオコ? 冗談じゃない! でもナオコで反応するのでチャッピーとかはダメだわ。もう1歳8ヶ 月位だし。あ! 松嶋奈々子! 美人さんだからピッタリ(オヤバカ)。ってことでナナコ。それからしばらくして「コ」を取り、べべと揃えて二文字の「ナ ナ」にしました。

ナナは、何にでも怖がる仕草を見せました。素直に怖がることもあれば、威嚇の後ろに恐怖心を隠すこともありました。土手から一度も出たことがないので当然 の反応です。車、雑音、フローリング(3ヶ月以上一歩も歩きませんでした)、人……。もう何でも。チチ、私、ハハ妹以外は全員威嚇の対象。とにかく唸って 吠えまくる。凄かったです。その癖は今も完治していません。ナナの心を癒すのには長い時間がかかりそうです。そして、重度のフィラリアでした。獣医からは 重度のフィラリアだから軽く散歩する以外はなるべく安静で、一生走らせるのはやめたほうがよいと忠告されていました。
けれど、そんな忠告は無視です。夜中、誰も居ない時間帯にドックランへ連れて行って走らせました。走ってるナナはとてもきれいだし、それに何よりイキイキとして楽しそうだったから……。まあ、心臓への負担を考え、注視しながらでしたが……。

土手へ行くのは避けました。土手の方へ行くと土手へ帰る素振りを見せて暴れたり、逆に土手から逃げる素振りをしてみたり……。荒れる心は十分に読めまし た。だからナナが楽になるまでは土手から一切離れたコースを歩かせていたのです。それから、べべとの相性ですが、これについてはもうべべに感謝する以外、 言葉が見つかりません。わがままな一人っ子だったべべは、1度大喧嘩しただけで(べべの負け)あとはナナの存在を私達以上に受け入れてくれました。

亡き父が、癌になったと知って半年過ぎた頃、ナナがやってきました。当時の私は、父の看病と、いつか自分の家を持って大家さんに気兼ねすることなく犬猫を 保護すると言う目標を達成させるため、昼夜働いていました。常に眠かったです。夜のバイトが終わって家に帰るのは、11時過ぎ。毎日ホトホト疲れていまし た。だからナナには、沢山の我慢をさせたし、何よりお留守番地獄を味わせてしまいました。けれど、ナナの心に刺さってしまったトゲは、私が必ず抜いてみせ る。1本残らず抜いてみせる。ナナが最初に来た日にそう約束したのです。

最初の日、ケージの中に入ってその体を撫でました。撫でるまでは噛まれるかと身構えていましたが、撫でたらその体温の温かさに驚いて、とても感動しました。

「ナナコちゃん、あったかいね」
ガリガリに痩せこけた体を撫でながら、ナナがこの世に生まれてきたことを存分に誉めました。ナナがこの世に生まれてきたことを祝福した人間は多分一人 も居ませんでした。だから私がいっぱい誉めてナナのいのちを祝福しよう。そう思って一緒に暮らしてきたのです。里子に出すことも考えましたが、不良な?性 格を矯正しようと頑張るうちに時間が経ちすぎ、時間の経過と比例する深い愛情に邪魔され、手元に残してしまいました。ナナは、人間の事を極端に怖がった り、威嚇したりしますが、犬や猫にはとても優しい女の子です。かつてタカコの子を守ろうと一生懸命だった姿を思い出すと、その優しさが良く分かります。子 犬の頃は控えめで、遊びまわる兄弟を羨ましそうに遠くから眺めていました。そして構ってもらうといつまでも尻尾を振り続け、兄弟の後を追って歩いていまし た。ナオコ時代は、「受難」の一言。けれど今までの3年間と、これからの未来は違います。私はナナを愛しています。命を懸けて愛しています。愛することは こんなにも幸福なことなのだと教えてくれた女の子と一緒に暮らしていける喜びを噛み締めながら……。

私が、自分の両手を使ってこの活動を始めたのは、土手で1頭の子犬に出会った日からです。今まで、苦 しいことが沢山ありました。多分これからも、苦しい日は多いでしょう。けれど、その子犬と出会った事を後悔したことは1度もありません。今、新たに里子を 迎えようかと悩んでいる方、目の前にいる恵まれない子に手を差し伸べようかと悩んでいる方、そして自分には一体何が出来るのだろうと考え始めた方、私が やっていることは大変ですよ。里親になることは大変ですよ。いのちと向かい合うことは大変ですよ。でも、私はやめません。何故ならその苦労を超越する幸福 感を知っているからです。幸福が体の中まで染み込んで、人生の豊かさを知ることができる。いのちに手を差し伸べる意味は、そこにあります。

土手でリュウの他に生き残っているナナの兄弟(コロン・ゴクドウ)


奥に写ってるナナ似のゴクドウは、ナナ以上に不良ですが、最近ようやく触れるようになりました。でも、笑った顔はやっぱり天使ですね♪

土手の犬、3本足の母犬(既に死亡)から生まれたチビとロン


そして、今日のナナ

 

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NANA2 模索

昨日の続きです。土手での約5年間をまとめるのが難しいため、少し長くなってしまったり、話がそれたりすることがあると思いますが、どうかご勘弁を。

マルコさんから紹介されたIさんKさんと一緒に、残りの6頭の子犬に会いに行きました。リュウがいた場所からは車で約10分。6頭がいたのは土手の中でも 最も閉鎖的で隔離された場所。驚くことにそこでは、カラスやウコッケイ、それに子猫や成猫も異様な形で多数飼育されていました。行く度にカラスに襲われる ので、軍手・厚着・毛糸の帽子は必需品でした。リュウの兄妹たちは皆リュウにそっくりでしたが、リュウより栄養状態が悪く、汚れていて、みすぼらしい感じ でした。

そこに居た一番偉そうな男(仮にドンと呼びます)に話かけることにしました。私達の目的は、子犬の保護。それが難しい場合には、食料・医療の支援をさせてもらう、そして2頭のメス犬の不妊手術の約束を取り付けることでした。

「こんなにいたんじゃ、お世話が大変でしょう。もし良ければ、子犬をこちらに引き渡してもらえませんか? 大切にしてくれる方を探しますから」
「ダメだ」
ドンの一蹴。

「では、蚊に刺されると病気になるので、それを予防する薬(フィラリア予防薬)を飲ませても構いませんか?」
「必要ない」
「ならせめて、メスたちがもう少し大きくなったら不妊手術をさせて欲しいのですが……」
「必要ない。帰れ」

ドンは体格の良い男性で、年齢は50代前半。彼だけはホームレスではありません。アパートに住んでいます。土手のホームレスたちを統括し、彼らを使い、何 か仕事?をさせていました。ドンはボスとして土手に君臨し、殆どの時間を彼に忠実なホームレスたちと一緒に過ごしていました。無論、6頭の子犬達もドンの 支配下にいたのです。

何を申し入れても「ダメだ」。
何度通っても「ダメだ」。

私達は完全に行き詰っていました。
いつも見張り番が居るので、勝手に薬を飲ませるわけにはいかず、又、手渡しても、目の前で捨てられたりするのです。薬は1つ900円。何度も捨てられて、虚しく帰りました。

「あいつさえ居なければ……」
正直、私はいつもそう思っていました。

6頭の子犬の食料は、パンの耳。殆どそれだけを食べて生きていました。そして成長すると、短い鎖で繋がれるようになり、閉鎖社会で感じるストレスと恐怖から、狂犬のようにけたたましく外部の私達を威嚇するようになりました。とても近づける状態ではありませんでした。

ホームレスたちが揃って言います。
「ドンさんはよく犬達を殴った。メチャクチャに殴られたからみんなあんなに凶暴で手に負えなくなったんだ」と。

事が動いたのは、それから1年半後。恐れていた結果になりました。
6頭の子犬達は成犬となり、そのうちの1頭のメスが4頭の子犬を産んだのです。母親になったメス犬の名は、タカコ。ナナの姉妹です。しぶとく定期的に通っていた私達は愕然としました。

タカコの所へ行くと、まずナナが凄い勢いで私達に吠えかかります。
命懸けで向かってきます。繋がっている紐がもし、切れてしまったら間違いなく大怪我でしょう。特に子犬を抱き上げようとするともう大変。ナナの子ではないのに(笑)、
母犬タカコと一緒に、必死で子犬を守っていました。痛々しいくらいの“死守”。

ナナは当時、ナオコと呼ばれていました。由来を聞くと恐ろしい答え。
「キクチナオコ(オウム真理教の手配者)だ」
他のオスは、ゴクドウ、コロン(これは普通?)アオヤマ(オウム真理教の弁護士)、ジョウユウ(分かりますよね?)……これが、天使達付けられた名前でした。

ある日、町で偶然会ったドンが、珍しく上機嫌で私に話しかけてきました。
「おい、きれいな方のナオコやるよ。日を改めて迎えに来な」
きれいとは、顔がきれいという意味ではありません。ナオコとタカコは双子のように似ていたけれど、タカコは汚い方。妊娠してお産した方を汚い方、オス犬と交尾をしていないナオコをきれいな方と呼び分けていたのです。

何故今頃ナオコをくれるの?
きっと子犬が沢山生まれたからナオコが邪魔になったのね。ナオコはメスだから、くれると言ったらもらっておいたほうがいいに決まってる。そう思いました が、当時は狭い賃貸アパートでフルタイム勤務。予想もつかないこの狂犬が我が家にやってくるのか……。正直、ちょっと考えてしまいました。でも、迷ってる 暇はありません。早速、部屋中を発砲スチロールで覆い(防音のため)特大のケージを注文し、床にビニールシートを敷き詰めました。

1頭でもあそこから出さなくては!
そう思ってIさん、Kさん、ハハ妹と一緒にナオコを迎えに行った日、興奮したナオコにIさんが噛まれ、手から出血したのを見て、ぞっとしました。

「え?この子が今からうちに来るの?」
ハハ妹と目を合わせながら不安を感じました。

これがナナと暮らすようになったいきさつです。
我が家に来たのは今から3年前の11月7日。イイナナの日です(笑)。

それから間もなく、タカコが死にました。ナナにそっくりだったタカコは、栄養失調で死にました。そしてこの世に残した4頭の天使達のうち、1頭も死にまし た。その後すぐ、ナナの兄、アオヤマ・ジョウユウも火に焼かれて死にました。生き残った3頭の子犬のうち、1頭はKさんがドンに懇願した末譲り受け、里子 に出しました。外飼いではありますが、土手より遥かに良い環境で暮らしています。

土手には2頭が残りました。ナナの甥と姪です。

タロウ(今尚懸命に生きる甥 3歳)


リル(姪 極度のストレスで精神が少し病んでしまいましたが、今も元気です)


不妊手術済み。703に迎え入れる手立てを考えています。

小さかった頃の6兄弟(ナナは小さく写ってますが、確認できないと思います)


6頭の甘えん坊でした。


そして今日のナナ


“理不尽”を小さな体に背負わされても、この子達は懸命に生きていました。今日を生き延びた犬だけ が、明日生きることを許される。台風による水害、虐待、火事。リュウも燃える小屋を自力で抜け出し、紐を噛み千切って逃げた過去を持っています。そして、 今年も土手が大きく燃えました。でも、急いで救出に向かったので、今回は1頭も死んでいません。彼らを必ず守れるとは言えません。何故なら、もう何頭も 失ってきたからです。それでも、私はこれからも自分のベストを尽くしていきます。彼らが生まれてきた意味を無駄にはしません。

この文章を、アオヤマ・ジョウユウ、そしてタカコと生まれてすぐに死んでしまった名もない彼女の子犬に捧げます。短い生涯を必死で生きていたことを忘れません。

次回は、ナナと歩んだ3年間を書こうかな。

ドンは今年、心臓発作で突然この世を去りました。

土手の犬たちは以前より少し良い状況になりました。

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NANA1 始動

昨日は、ユキちゃんと一緒に里親会に出した子猫を杉並区まで届けてきました。幸せになった様子は、近日中にUPします。

さて、私がよく受ける質問の中で「何故、この活動を始めたのか?」や「何故、ナナを里子に出さなかったのか?」があります。自分の中でうまく整理できな かったので、今まではあまりふれませんでしたが、土手出身のACOが703にやってきた経緯をまとめることが出来たので、ちょっと書いてみようと思いま す。長くなるので分割します。
今からこの活動を始める方の何かのきっかけになれば幸いと願いを込めて。

この活動は、啓蒙から始めました。動物愛護法再改正を求める署名運動に参加し、署名用紙を持っていろんな場所を歩きました。快くサインしてくれる人、戸惑 う人、何があってもサインしない人……。署名用紙を片手に、よく土手へも行きました。犬の散歩をしている人が多いからサインを頼みやすいのです。

ある日、いつものように署名用紙を持って土手へ行って、1頭の子犬に出会いました。生後1ヶ月半位のチビちゃんです。ホームレスの男性が飼っていました。 甘えん坊の可愛い子で、ヨチヨチと歩いている姿を見て、私は戸惑いました。誰の目にも衛生環境が悪く、儚い子犬だったからです。目の前の難題に、既に逃げ 出そうかと考える自分が居ました。

“どうする?”
心の中で何度も呟きます。

一旦帰った後も子犬のことが頭から離れませんでした。このままでは、死んでしまう。何か大きな病気にかかって、あるいは車に轢かれて……。家にいても気が落ち着かないので、ホームセンターで沢山のフードや蚊取り線香を買い、再び土手へ向かいました。

「お土産を持って来ました。良かったら子犬に食べさせてください」
子犬の周りには数人のホームレスが。
「ありがとう。お姉ちゃん。悪いな」中の一人が私に言いました。

しばらくその場をうろついて飼い主を突き止めた私は、唐突に言いました。
「……あの、この子くれませんか? こんなところではこの子は幸せになれない」
「ダメだ。リュウは俺の犬だ」当然の答え。
「じゃあ、予防注射とか、そういうのは連れて行ってもいいですか?」
「注射?」
「はい」

いいな。リュウは。俺にも注射してくれよ。なあ、お姉ちゃん。おっぱい見せてくれよ
これが私と彼らが最初に交わした会話でした。

あ、ご安心を。
約5年経って、今私におっぱいを見せろと言うホームレスは一人も居ませんので。

でも、当時の私は、大勢の男性の中に一人で入っていくことに抵抗を感じていました。そして、女性であることがホトホト嫌になったりしました。どうにか子犬 を注射へ連れて行くことは出来ましたが、フィラリアの薬を定期的に飲ませたかったので、どうすれば土手へ通えるようになるのか考えました。今ほど行動的で はありません。ただ、悩む日々が続いていたのです。そして、この活動のスーパーパイオニア、マルコブルーノさんに相談してみることに。

マルコさんは、当時山梨の犬捨て山で400頭の犬達を抱え(現在はマルコさんの尽力で150頭にまで減りました)多忙極まる生活を送っていました。日本へ 来て、犬猫の惨状に耐えられずこの国で活動を続けています。私達が目を背けがちな事柄に真摯に立ち向かい、今尚この国に居残って、恵まれない犬猫をケアし ています。マルコさんに日本人の血は流れていません。ただ、熱い血が流れているだけです。
マルコさんの所には、家族を待ち続ける犬が150頭居ます(猫も居ます)。
興味がある方は、マルコさんの動物愛護支援の会を是非見てください。1歳に満たないラブラドールや小さい柴犬も居るそうです。勿論、殆どの保護犬は、いわゆる雑種ですが。

メシアは、当時右も左も分からなかった私の話を真剣に聞いてくれて、素晴らしいチャンスをプレゼントしてくれました。
「土手へ一人で行ってはいけない。あなたが真剣な思いで頑張るのなら、いい方を紹介しましょう」
そう言って紹介されたのが、今も一緒に活動しているIさんとKさん。
お二人は、私よりずっと年上で、私より遥か前から地元を中心に犬猫の保護活動をしている女性です。保護活動のいわば大先輩。リュウの他にも土手には多くの犬が居るのですが、IさんとKさんはずっと昔からその子達の不妊手術やフィラリア予防をしていたそうです。

え? 土手にはいったい、何頭居るの?
話を聞きながら不安に駆られましたが、彼女達と土手へ初めて行った日の心強さを今でも覚えています。

「私もこんな風に強くて優しい女性になりたい」
そう思いました。

ようやく念願叶って、リュウにフィラリアの薬を飲ませることが出来たあと、私は誓いました。どんな病気からも必ず守る。一生守る。リュウが生きていてくれる限り。

リュウの事について、飼い主の男性が教えてくれました。
元は7兄弟で(オス5頭、メス2頭)他の6頭は土手の中の違うエリアで暮らしていると。ええ? ってことは、あと6頭の赤ちゃんが土手に居るのね。しかもメスが2頭! 増えるのも時間の問題だわ……。

何とかしなくては!

違うエリアで暮らす6頭の中に、ナナが居ました。
ナナが我が家にやってきたのは、それから1年半後。

当時、他力本願?だったので、役所にリュウや兄妹犬の事を相談しました。
けれど最悪な答えが返ってきたのです。
「土手の犬なんか、どうでもいいじゃないですか」
これ、本当に言われた言葉。

「増えちゃいますよ! すごい数になっちゃいますよ」と私が訴えても
「増えたっていいじゃないですか。こちらには関係ないし何も出来ません」
これも本当に言われた言葉。

長くなりましたので、今日はこの辺で。

IさんとKさんが遥か前から面倒を見てきた犬達
(データー保存をしていなかったので、写真をカメラで撮ってみました。かなり見づらいのですが)


10頭以上居た犬達の半数は、焼かれたり事故で死にました。現在は5頭残っています。


ナナの兄、リュウは今も、土手で懸命に生きています(約5歳)


最近のリュウとナナ(土手へ会いに連れて行きました)


そして、今日のナナ


生きることを許されなかった土手の犬、今も懸命に生きる土手の犬、そして土手の中でも一番過酷な環境に居たナナに、この下手な文章全てを捧げます。良かったらまた続きを見てください。

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一休さん

ナナです。皆様いかがお過ごしですか?

久しぶりに晴天が続きましたね。今日は地元の花火大会!
あたしは花火の音が嫌いだけど、人間は楽しみのようで、703に親戚が集まってきます。花火は703号室からよく見えるので、年に1度の恒例行事になっちゃってます。

そんなことより実はあたし……

こんな姿にされちゃいました(泣)。

ハハはもう、キレすぎて具合を壊す寸前です。。。

犯人は、勿論チチです(怒!)

ハハ妹がまめ用に買ったバリカンを使って、ハハの不在時にこんな姿にされちゃいました。あたしはいやだって言ったのに……。

「ハハみたいにショートカットにしようね。ナナちゃん♪」とチチが。

ハハはこのあたしの姿を見て

「あああ、可哀想に! なんてブスなの(嘆)。頭まで剃っちゃって、まるで一休さんみたいにちんちくりんになっちゃってるじゃないの!!」と激怒。

チチは気に入っている様子(汗)。
「一休さんじゃないよ。尼さん風カットだよ。これは」と反論。
もう、どっちでもいい。。。疲れちゃったあたし。

元の姿はこちら

なかなかの美人でしょっ!

なのになのに(号泣)。ああ、早く伸びないかな~

☆☆おまけ☆☆

愛者が卒業して一番寂しいのは

遊び相手を失った

かつくんでした。

遊び相手が欲しくてべべに付きまとっています^^

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ナナ