さぶのラストステージに、手を繋いで立っています

ブログを読んでくださっている皆さまへ

 

 

気がつけば、7月も終わろうとしています。

 

 

私はブログを書く気力、時間が持てず、放置していました。

 

 

これまで、一定の方が愛読してくれていたブログなので、早く更新をしたい思いつつも、一方で、「更新」は「心の整理」に等しいので、それがむずかしかったのです。

 

 

さぶは、もう長くありません。

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さぶは今、私といっしょに、さぶのラストステージに立っています。

 

 

私は、いい意味で、視野が狭くなっています。

 

 

一寸先は闇ですので、自分の目の前に、小さな光を灯すことに縋って生きています。

 

 

「今朝は、吐かずにちょっとだけ食べてくれた」、「オシッコが出た」、「薬を無事に飲ませられた」……といった具合に、本当にただ目先のことだけを注意深く見ています。

 

 

さぶの様子が少し変だなと感じた私は、7月2日にさぶを連れて病院へ行きました。

 

 

おそらく、私だけにしか見抜けない小さな異変。呼吸がじゃっかん、早い気がしたのです。

 

 

案の定、さぶは4度目の膿胸に侵されていました。

 

 

早期発見をしたことから、抗菌薬を投与して、溜まっている膿を、都度都度抜いて、内科的なアプローチですぐに治す、を目標にしていたのですが、残念ながら、叶いませんでした。

 

 

では、いったい何のための早期発見だったのでしょう?

 

 

落胆と、仕事の忙しさも相まって、私は頭がおかしくなりそうでした。

 

 

(いつもお世話になっている大巻先生の病院の休診日が重なってしまったため)、東大を含む、計4か所の病院に連日さぶを連れて行ったのですが、時間のやりくりがとにかくキツかったです。

 

 

自分の体重も減っていき、気がつくと、鏡の中の私は、おばさんを通り越して、老婆のように老け込んでいました。ひさびさに30分会った妹には「後姿がロウソクみたい」と心配されるほど^^;

 

 

膿胸は、呼吸困難を引き起こす大変恐ろしい病気です。

 

 

自宅に設置した酸素室

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のんきに身構えられる余裕はないのです。

 

 

1月にも膿胸で倒れ、2か月くらいかけてようやく復活したのに、どうして?

 

 

さぶがかわいそうで、胸が潰れる日々でした。

 

 

さぶは、かつて、レギュラーメンバーと呼んで、私がこれでもかというほどに大事に育ててきた、6頭の犬猫たち(べべ、ナナ、リル、ほほ、あまぱん、さぶ)の、最後の生き残りのお子です。

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つまり、さぶはべべであり、さぶはナナであり、さぶはリルであり、さぶはほほであり、さぶはあまぱんなのです。年月が経ち、現在では、さぶだけが、この世にいて、私とあの子たちを精神的に繋いでくれています。ふだんは書かないけれど、あの子たちと暮らした日々を、私は一日も、忘れたことがありません。自分の人生の主役はあの子たちなので、忘れようがないです。

 

 

さぶは私にとって、「かけがえのない」なんてひと言では表すことのできない存在です。

 

 

そのさぶとのお別れが、迫っています。

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さぶのラストステージに、私たちは手を繋いで立っています。

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結局、抗菌薬や、細い翼状針から膿を抜く、という処置ではうまくいきませんでした。呼吸を優先し、腎不全の悪化を覚悟で、さぶに全身麻酔をかけて、今回もドレーンを設置

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さぶは6日間の入院をがんばりました。

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ドレーンの設置に不安が拭えず、感情的に大巻先生と口論をしたこともあります。

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それでも私は、先生の提案に心から納得し、さぶを預けました。

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さぶは私を信じてくれています。

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だから私も、最後の瞬間まで、繋いだ手を放しません。

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さぶという猫のおかげで、泣いたり笑ったり、私はとても忙しいです。

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満身創痍の背中を眺めながら、私はさぶの美しさにうっとりしています。

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さぶを愛しています。

 

 

この1か月、いろんなことが起きすぎて(まず通院しすぎ)、かいつまんで、になりましたが、読んでくださり、ありがとうございました。皆さまの大切なお子たちの健康を、さぶ共々祈っています。

 

 

LOVE

 

 

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ナナ、お母さんを待っていてね

※ブログを連続投稿中です。よろしければ遡ってお読みください。じゃないと意味がわからないかもしれません。今回の主役もわが家のナナです。

 

 

夕方病院から戻ったナナと私は、酸素室の到着を待ちわびていました。

 

 

実際にはもっと大量に買い占めた携帯酸素。息が乱れるとこれで酸素を吸引させます。しかし意識がボーとしているナナの腹部に目をやると、呼吸はそこまでひどくはありませんでした。やっぱり薬が効いているんですね。

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用事のあとナナに会いたいと寄ってくれた703卒業生クー太の里親MIHOさん。MIHOさんはナナの通院時にも欠かせない人でした。いっぱいかわいがってもらったよね。MIHOさんキンパのおみやげありがと。あまりにもお腹が減っていたので、一気に食べてしまいました。ごちそうさま。

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MIHOさんお気に入りのナナとの2ショット写真だそうです。つい先日のものなのに、ナナが元気なのが悲しい。このままでいてほしかったなあ……

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マイ太郎さんからラインが……

 

 

なんとピンポンも押さず、703号室の前にうちの夕飯を作り置いて行ってくれたのです。私が動転してお料理の写真がありませんが、コチュジャン煮、マカロニサラダ、チリコンカン。どれもおいしくぜんぶきちんといただきました。マイ太郎さん、助かりました。ありがとうございました。

 

 

病院で爆睡したとはいえ、正直私はすごく疲れていたのです。

 

 

そこへ酸素ケージの業者さんが到着。ナナの安楽を想像し下がっていたテンションが徐々に上がりました。ナナ、もうじき濃い酸素濃度が約束できるよ。

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いちばん大きなサイズをオーダーしたのですが、ナナは手足の長い犬ゆえ入るか業者さんは心配ぎみ。入る入る。ぜったい入るから早く設置をお願いします。

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ほらね入った。寝たきりなので狭そうでもありません。

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酸素室はいつもナナが寝ている場所に置いたのです。

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私は10年半前に愛猫FIVキャリアのかつをFIP→肺水腫で亡くした経験があり、当時より酸素室のレンタルのお世話になっていました。昔の酸素室より近ごろの酸素室のほうが質が高いですが、からくりはあまり変わりません。

 

 

通常の室内の酸素濃度は約21%。酸素室内は30~38%の酸素濃度が確保できるため、呼吸が苦しい子にはほんとうにおススメできます。割高ですが、しょうがないよね。だって、娘や息子のためを思えば、痛くもかゆくもない出費です。

 

 

酸素室の中でナナは眠るように数時間を過ごし、21時すぎに静かに逝きました。

 

 

手のかからないナナらしい最期でした。

 

 

ドライアイスの手配や酸素室の返却、火葬業者への連絡などは翌日にまわすとして、とりあえずナナを保冷剤で冷やし、スーパーで売っている白い花を買ってきて供えました。

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不思議なことですが、息を引き取ったナナは艶々でただただ若々しく、少女のようでさえあります。

 

 

四肢の不自由や闘病から解放されたからでしょうか?

 

 

 

ナナは「箱」だけになっても美しい。

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見事ですね。

 

 

私は泣いたり冷静に事務処理したり泣いたり冷静に事務処理をしたりの繰り返しで、お母さんとして成長したのかしていないのか自分でもよくわからないです。

 

 

 

今、ナナにかけたい言葉は「待っていてね」の一語に尽きます。

 

 

私には人間の子どもがいません。

 

 

ほしくなかったわけではないのですが、縁に恵まれず、できませんでした。

 

 

そのかわり、犬猫であっても、自分の家族にすると決めた子については、人間の子どもを持つお母さん方に負けないほどしっかりと「お母さん」をつとめてきたつもりです。

 

 

もちろん100%の完ぺきな母親ではないですけど。

 

 

そうやってだいじだいじしてきた子たちが、私を追い越し、どんどん先に進んでいって、果てには旅立ってしまうのですから、どうしようもなくさびしく、理不尽にすら感じます。

 

 

犬猫の寿命が人間より短いことはむろん承知の上で。

 

 

心にぽっかりと穴が開き、ふつうサイズのマンションが広く感じて仕方がないです。

 

 

 

ナナ、あなたの存在感はあまりにもデカい。

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ナナのきょうだいのコロンJがナナをエスコートしてくれるらしいので、まずはべべを探してべべのそばを離れないでください。きっと近くにはかつ、ゆき、コロ、まーも、ゴンタ、SALAもいてくれているので、そこいらで走りまわってお母さんを待っていてください。

 

 

お母さんは必ずあなたたちと再び暮らします。

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その日までさようなら。

 

 

I LOVE NANA

 

 

 

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