七色 1、うちにおいで

※ブログを連続更新中。遡ってお読みください。

 

 

「譲渡ができる子がいたらやろうか?」

 

 

そんな声がけを最近emi-goにしていました。

 

 

卒業生牛丸以降、近所のゴミ置き場でゴミを漁る外猫も見かけないし、現在、うちはすぐに家族募集サイトへ掲載できる犬猫がいなくて、ふと無力さを感じるのです。自分なりに譲渡に力を入れてきたので、なにもしないで時間が流れるのはもったいないという気持ちもありました。

 

 

「今は……病院にはいないですね」

 

 

そうか。いないか。

 

 

自分で聞いておきながら、ですが……いないならいないで、なんとなくホッともします。

 

 

数日後、emi-goが電話をくれて、出てみると「先日の話って、まだ大丈夫ですか?」と聞かれました。患者さんが外で妊娠している猫を見て病院に連絡をしてきたそうです。

 

 

お腹がパンパンのメス猫が私と同区内にいる。

 

 

私がOKをすれば、その子は保護される。

 

 

「妊娠している猫」は想定外だったゆえ、一瞬悩みましたが、大方の住民から望まれない出産をするよりは、私が子猫の誕生を祝福し、母猫と子猫をたいせつに育ててくれる家族を見つけようと思い、703号室に招き入れることにしたのです。それが、七色と名づけた女の子との出会いでした。

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703号室に来ることが決まり、保護された七色は病院でエコー検査を受けました。

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やっぱりお腹には子どもがいます。白いパールのような球体の連なりは、子猫の背骨とのこと。いろんな考え方があるのは承知していますが、子猫たちがここまでしっかりとお腹の中で育っているのなら、堕胎をせずに産ませるべきだと私は考えました。揺るがない私の結論です。

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移動してきたばかりで不安だよね。

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イライラするのはホルモンのバランスの影響ですかね?

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もっとちゃんと準備すべきだけど、毎日バタバタして、後手後手になってごめんなさい。

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我が家で一番静かな部屋(私の寝室)にケージを組み立て、ベッドとトイレを入れました。

 

 

もっと広いスペースを用意してあげればよかったのですが、保護したばかりの七色の性格からすると、ケージのほうがコントロールしやすかったのです。

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子を産むまでの4日間、七色はこれでもかというほどの夜鳴きをして、近づくと怒る、を繰り返しました。新しい環境に来て、心細くて不安だったんですよね。私にできるのは、ごはんとお水を絶やさずに、トイレを掃除して、そっとしておくこと。

 

 

出産の1日前(木曜)に食欲が少し落ちたので「あ、そろそろかな?」と覚悟をしたのですが、その時点ではいつ産まれてくるか、正確にはわかりませんでした。

 

 

3月5日の金曜の朝、子猫の鳴き声でハッと目が覚めて……本日に至ります。

 

 

病院からのアドバイスに加え、猫の出産ブログやYouTubeやヤフー知恵袋のおかげでだいぶ知識をつけた私は、七色と4匹の子猫たちの役に立つことができたと自負しています。

 

 

10年ほど前に母猫と4匹の乳飲み子を保護したことはあるのですが、出産から立ち会うのは初体験です。本当にいい経験になりました。七色と赤ちゃんたちに感謝です。

 

 

703号室は17歳と4か月のリルを筆頭に、10頭に増えました。

 

 

リル、さぶ、みーちゃん、すずらん、信くん、七色、4匹の乳飲み子たち。濃い面々との共生はお世話に時間がかかり、神経を使うので、皆さまに不義理があるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

 

あたたかく見守っていただければうれしいです。

 

 

次回の七色の主役ブログでは、七色の出産を、反省点などを込めて書けたらいいなと。

 

 

赤ちゃんたちがスクスク育つことをいっしょに祈っていただければ幸いです。

 

 

LOVE

 

 

 

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