コロが逝きました

本日午後、13時、コロが死神に連れ去られてしまいました。

昨日から今日にかけて、病院を5往復し、大師にお参りし、お守りも買ってきたのに、コロを失ってしまいました。

無念でなりません。

もっと抱きしめてやればよかった。

昨夜、ナナやリルを輸血犬として病院へ連れていき、最後の望みをかけて緊急手術を行いました。6cmにも及ぶ巨大な肝細胞がんが突如破裂し、お腹の中は血 の海の状態。手術をしなければ、絶対に助からない。でも、手術をしても、助かる見込みは極めて少ない。究極の選択をしなければならなかった私は、逃げ出し たい気持ちに駆られながらも、手術にすべてをかけました。

術後の状態は悪くなかったし、麻酔からもさめましたが、コロの病状は既に深刻でしたので、腎臓、脳、その他さまざまな臓器が徐々に機能しなくなり、頑張りぬいたあげく、息を引き取ったのです。

肝細胞がんや腎臓がんの大きさや数などは、前々から把握しています。積極的な治療を施せなかった理由は、それよりも深刻なクッシング病を抱えていたから。 血液検査の結果も、いつも最悪でした。それでも、今週の土曜通院する予定でしたので、その時に、大きくなってしまった肝細胞がんの手術をするかどうか、先 生と話し合うことになっていたのです。病院へ行く度に告げられる「危ない状態」。でも、私の知っている家でのコロは、それなりに元気に生活していたので、 どこかで実感がわかなかったのかもしれません。

医療ケアについては、間違った選択をしたと思っていません。
私にできる精一杯をやらせてもらえたと思っています。

でも、もっともっともっともっともっともっともっともっと抱きしめてやればよかった。

今まで応援してくださった皆さま、ありがとうございました。(2010年3月27日撮影)
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コロは穏やかで優しい表情を浮かべながら、永遠の眠りにつきます。
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ぼろぼろだったコロですが、最期はとびっきり美しいでしょ?
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今はまだ、コロを失ってしまった悲しみで、涙が止まらないけれど、コロに出会えて、本当に幸せな4年半でした。

さよならコロ。またいつか。(2006年7月22日撮影)
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数日間お休みします。
ごめんなさい。

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2005年冬
はじめて出会った時、コロは死んでいました。
べべと一歳しか変わらないのに、まるで老婆。

こんなに表情がない犬も珍しい、変に感心したのを覚えています。

6歳だったコロは、短い鎖に繋がれ、1.5畳ほどのスペースで過ごしていました。
コロは何を考えて生きていたのでしょう。

足腰だけは丈夫で、いっぱい歩けるのに、一緒に歩いてくれる人がいない。
肘には醜いほど大きく膨れ上がった「床ずれイボ」が目立っていました。

コロはいわゆる「散歩に連れて行ってもらえない外犬」とも違う。

景色のない無機質な空間が、コロの居場所でした。
空しか見えない。
他には何にもない。
生きているのに何にも感じられない。
それって最大の痛みじゃない?

私とKさんは、偶然コロの存在を知りました。
以後、毎週欠かさず散歩へ連れ出すようになりました。

歩いている最中、コロはよく咳こみました。
大きな病気を抱えているのだろうと不安になり、病院に連れて行ったところ、体のあちこちに癌が見つかりました。癌は手術で取り除いたけれど、依然として咳を止めることはできなかったんです。

「ガッガ。ゴホゴホッ」

気管支? 心臓?

毎月、Kさんと共にコロを病院に運んで調べてもらいましたが、これといった問題は見当たらない。

コロ、どうして咳をするの?
どこが悪いの?

2009年4月
703号室でコロを保護しました。
クッシング病を患ったコロを飼い主が邪険に扱っているのが耐えられなかったからです。私はもう限界でした。コロの飼い主の元を訪ねてご機嫌をうかがい、コロのケアを続けていくことが嫌だったんです。そもそも飼い主がいるのに、どうして私やKさんがやらなければならないの?

飼い主の娘が子犬だったコロを拾ったのがきっかけで、コロは地獄の中に身を投じるようになりました。その娘は結婚を機に家を出たっきり、コロを忘れ去ってしまったのです。

コロを我が家に連れて来る前、男のケツを追って家を飛び出したみっともない娘に、Kさんは幾度となく電話をかけました。けれど、電話口に出た娘は、本人なのに下手な芝居で他人のふりをして逃げ続けました。

私はお金を払って欲しいとか、コロを引き取って欲しいとか、そういうことを求めていたんじゃない。ただ一言、彼女が名づけた「コロ」の名を、彼女の口から聞きたかった。

最近になって、コロの咳の原因が判明しました。

コロが咳こんでいたのは、単純な理由からでした。

コロはもがいていたんです。
一歩でも早く歩きたくて、少しでも先に行きたくて、コロはいつも必死だった。息が苦しくなるほどリードをひっぱるから、だから咳していたんです。あまりにもひどい咳だったので、それに気がつかなかった……。

コロの咳は、コロの自己主張であり、声だったんだね。

「あたし、歩いてる。生きてる。ちゃんと存在してる。ここに」

我が家へやってきて半年経ちましたが、コロは一度も咳をしていません。

目も見えなくなって、耳も聞こえなくなって、足腰も弱くなって、体中に沢山の病を抱えているけれど、臭覚だけは衰えない10歳のコロは全力で生きています!

2006年7月22日。この時は散歩と通院だけのおつきあいでした。
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2008年10月16日。クッシングと診断されましたが、皮膚はまだきれいでした。
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2009年8月1日。皮膚がボロボロになって血がにじむことも。
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今日の1枚。あれれ? 皮膚良くなってない?
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「エへへ。ちょっと治ってきたよ」
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この写真可愛いからカレンダーに使おうかな?
今日、Kさんが病院に連れて行ってくれたんですが、状態が良いと褒められたそうです。嬉しいー! この状態をキープしたいです♪

コロ、頑張ろうね!

いや、お前は頑張らなくていいや。私が頑張るから!

「俺様もボクシング頑張るぞ!」
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…………。

キモイし、どうだっていい。

☆☆☆ありがとう☆☆☆

ひのさん&たみさんから、素敵な贈り物を頂きました。
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INNOVAのフードのパッケージ、異常に可愛くないですかー?
開けるのがもったいない!!

デビフの缶詰はコロが喜ぶので嬉しいです♪
アルバムも大切にします!
ありがとうございました。ペコリ。

かつくん「コロちゃん、どうもありがとう。そしてこれからもよろしくね。

ところで、現実問題、毎月コロに8万円の大金がかかっているからハハ、皆さまにお聞きしたいことがあるんだって。ハハにとって8万円は大きいからね……。

医療費+薬代+薬浴の約6万円は仕方ないし、フードも安物を食べさせたくないけれど、1万円かかるペットシーツ代は節約したいみたい。

703号室からのお願いです。
ペットシーツが安く売られているところを知っている方は教えてください。品質は問いません。すぐにおしっこをしてしまうから薄いものでも全然OKです。よろしくね!

ハハの本、それでも人を愛する犬をよろしく!

703号室はランキングに参加しているので、ぼくとナナちゃんの写真をクリックして応援してね。沢山の人に読んで欲しいから」

かつくん なな

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