結束バンド

にゃっ展の入り口に貼られていた猫たち

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にゃっ展の写真コンテストに参加した猫たち

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被写体は外猫っぽい子も数匹いましたが、ほとんどが家の中で家族とくつろぐ愛猫。

 

 

私は兼ねてより不思議に思っていました。

 

 

無関心に扱われ生きる場所もままならず、病気を患えばひとり孤独に死んでいくしかない猫たちと、蝶よ花よと育てられ、人の庇護のもとのんびり生きていく猫たちとの間にあるちがいってなんだろう、と。

 

 

なにが彼らにこうも大きな格差をもたらすのだろう、と。

 

 

この不平等と理不尽に自分はどう立ち向かえばいいのか。

 

 

 

聡明そうな顔つきをしたこの猫はこま吉(デカ円)と申します。

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現在、我が家にいます。前向きなトライアルを控えています。

 

 

彼を保護したのは昨年10月。うちから徒歩20分程度の場所に生息していました。

 

 

外時代の彼のことをあまり知りませんが、捕獲の際、私は近隣の方の話を聞きました。

 

 

彼のことを「ああ、この野良しょっちゅう見ます。いつもウロウロして」の一語で片づけた住民。

 

 

彼はずっとそこにいるのに、たったこれだけの印象を持たれていただけでした。

 

 

私が話を聞いたのはまだいい方だったはず。野良猫に対し一縷の感情もないから。

 

 

もし、迷惑を被っていると思っている方なら、彼の存在に嫌悪し、もっと酷い言葉を吐き捨てていたにちがいありません。

 

 

デカ円は毛がベトベトで大きいんだけど痩せていて、目やにがたくさんついていました。

 

 

掌は真っ黒。いや体全体がどす黒かった。人間のことは大嫌いのようでした。

 

 

おかしいでしょう。

 

おかしくないですか?

 

 

今我が家にいるデカ円とあのとき出会った猫は同一なのに、なんでこんなにちがうんですか?

 

 

デカ円が家猫になれるなら、どの猫だって家猫になれるんじゃないでしょうか?

 

 

不遇な野良猫を作っているのが私たちなら、猫たちをひもじい野良生活から解放してやれるのも私たちではないでしょうか? 子猫はもちろんのこと成猫だって生き直せます。

 

当事者の猫たちはアクションを起こせない。なら、私たちが手を貸すしかないのです。

 

 

極論、「譲渡活動」は簡単ではないかもしれません。しかしほかにどうしましょう?

 

 

あたたかい手を必要とする外猫たちに魔法をかけるには、行動しかないと思うのです。

 

 

 

ということで「譲渡活動」についてお話をさせていただく機会を得て私は鼻息荒くのぞみました・・・・・・が、結果はド緊張に終わりそうになり、終わる間際で「こんなんじゃいかん!」と開き直ってマイクを握り、皆さまに自分の思いを伝えたのです。

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終盤の数分だけ解き放たれたというか。

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はじめから全部自分の言葉なんだけど・・・・・・最後の最後に本音を言えたのかな、と。

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振り返るとあのド緊張の時間が超もったいないです。

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あれもこれも話したかった。けれどそれは終わったから言えることで、最中はねえ^^;

 

 

私は夜な夜なさぶ、あまぱん、べべ、ナナを相手に練習していたんですよ。ヘタだからせめて準備だけはと寝る前に毎晩1時間。でも足りない。もっと練習すりゃよかったな(笑)。

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参加者の方々の意識がかなり高く、ぴんと伸びた背筋に私が圧倒されてしまったのです。

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せっかく来てくださったのに、緊張ばかりしていて申し訳ありませんでした。

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話をしているのは私ですが、正直ほんとうは皆さまのお話をもっとお聞きしたかったです。

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特に、個人で譲渡活動をしていらっしゃる方の多くはときとして「孤立」や「迷い」を感じていらっしゃるでしょう。私もそうです。周りに恵まれ明るく振る舞ってはいますが、ここで見せない部分も当然あります。「命の重み」に耐えられずパンクしそうになることも。

 

 

 

名古屋からお越しくださり、翌日保護猫のトライアルを控えていたにゃほいさんも個人活動家

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その他ねこざんまいさん小梅さんmiyokoさんなどともお会いし実りあるお話を伺えました。

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もし次皆さまにお会いできる機会があったら私だけの一方的な話ではなく、座談会のような形で皆さまの経験談もお聞かせ願えれば幸いです。私も勉強させてもらいたいです。

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ブログでは紹介しきれませんが、それほど参加者の面々が濃かったのです。みんな自分にできることを考え実践している方。譲渡活動をしている方のほかにも、里親になった、近所の子を保護した、TNRしている・・・・・・有意義な行動を起こしている方ばかりでした。

 

 

心の底からお礼を申し上げます。遠路はるばるありがとうございました。

 

 

私が至らないせいで多々失礼もあったかと存じますが、皆さまにお会いできてよかったです。

 

 

横でフォローしてくださったマイ太郎さん、なにもかもを引き受けてくださった主催者にゃん太さん、笑いかけてくださったスタッフの皆さまにも深謝しています。

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にゃん太さんがブログで当日の様子を書いてくださっています。写真パクらせていただきました。

 

 

あと、最後に紹介したい感想が。

 

 

しじみの里親りょうちゃんが「里親目線」で書いてくださった記事です。

 

 

常々私は、里親さんはどういう気持ちで保護猫を迎えてくださるのだろう、どうすれば円滑にお話ができるのだろうと自分なりに悩んできました。けれど、里親さんにストレートにお聞きしたことはなかったので、こんな風に考えてくださっていたのを知り、驚きました。

 

 

りょうちゃん、「里親」サイドの貴重なご意見ありがとうございました。

 

 

おみやげの数々、ぜんぶたいせつにつかわせていただいています(または腹の中です)。

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どうもありがとうございました。

 

 

にゃん太さんからも・・・・・・恐縮の限りです。ありがとうございました。

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会場に残っていたメンバーをかき集めパチッ。写真をお願いしたのはフリーカメラマンの猫撮るさん。それを丸ごと撮ってくれたのは鹿さん。

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このあと涙の反省会へ向かったのです(爆)。

 

 

 

にゃっ展大成功おめでとう! 皆さまお疲れさまでした。

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人間には無限の力があります。幸せと幸せを止める結束バンドになりたいですね。

 

 

長くなってごめんなさい。

 

 

【おまけ】憮然の寝起き

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次回はほほの通院の様子をUPします。703号室は今朝べべの嘔吐と下痢だらけで片づけるのに半日かかりました(汗)。皆さま来週もよろしくお願いします。

 

 

LOVE!

 

 

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